ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

重いか?軽いか?

2017年01月27日 02時31分21秒 | ワインの事
ワインの世界では「重いワインが好き」とか「邪魔にならない軽めのが良い」とかが、口をついて出てくるようです。


長い歴史のある飲み手は全てを受け入れますが、どうも多くの方は「自分は〇〇派」と2者択一的に決めてしまいたくなるようです。

特に料理のお供にするワインは「軽め」で、ワインだけを飲む方は芳醇=「重い」を探す傾向があるように(私には)見えます。


しかし、料理のお供は軽い必要はないのです。

或いは食後の仕上げの一杯が軽くても心地よいもの・・・・


「料理のお供は軽い」ワインと言っている方に業界人が多いのが残念で仕方ありません。


そむりえ亭にお越しの皆様の多くは体験済みのはずですが、肝やワタなどを含んだ魚介と重い赤の相性は抜群ですし、キノコの香りと重めの樽が効いた白は心地よいものです。

勿論、軽いものの出番もあり、です。


つまり、ワインは「千変万化」な飲み物である、ということを使いこなすことが楽しいのではないか?と思うのです。


「このワインは軽いのでフードフレンドリーだ」なんて言っている人がいたら「あ、この人試してないな?」と思ってしまうのは私だけではないはず。


「あのタイプのワインは苦手だったけど、今日飲んだら好きになった」という経験は沢山の方がされています。

どうぞ「体験」して色々なワインと仲良しになって欲しいと思います。


               樋口誠