ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

16年前

2019年07月02日 02時23分57秒 | 日記
2003年の5月。

私はありがたい事にスペイン大使館から協会に頂いたミッションでレポート旅行に行くことになります。

ムルシア州とアリカンテ洲の視察です。

簡単に言うとスペインでも南部。

5月でも相当暑かったことを覚えています。

ましてムルシア等はメセタと言われる台地で乾燥した気候。

それ故に葡萄畑も「エンバソ」と呼ばれる株仕立てで、更に周囲に木々がない風景は「荒涼」という言葉が当たると感じました。

ですので「やっぱりスペインは暑いなあ」「結構南にあるもんなあ」と思っていたわけです。


それから1ヶ月と少し。

「ヨーロッパ各地で熱波」というニュースが聞こえてきます。


パリのような緯度の高いところでも2000人とか3000人の死者が出たと聞きます。

通常気候はもう少し局地的と思っていましたが、ヨーロッパのかなりの広域に被害をもたらしたようです。

「110年ぶりの猛暑」といわれ、これまでエアコンのなかった国に日本産のエアコンが導入されるキッカケとなります。

しかし、そんなことで日本人が喜んでいる場合ではありません。

特に我々ソムリエにとっては「一大事」的な恐れを感じたものです。

2003年後半から2005年頃は産地からワインメーカーが来日するたびに「大変でしたね」「大丈夫か?」「ワインはどうなんだ」の質問だらけ。

収量は勿論減っていましたが、出来栄えはというと・・・・

ま、それは別にしても、今年のヨーロッパの熱波のニュースでは2003年を上回ることが予想されていて・・・


いや、ワインも大事ですが「2003年を経験しても未だ暑さに慣れない人々」の多いヨーロッパでは熱中症の確率は日本より高いはずです。

どうかご無事であられますように・・・



あれから16年。

「もう16年」とも言えますし「110年ぶりの次はたった16年ぶり」とも言えます。



昨年の日本での豪雨も含め、温暖化は想像以上に我々に襲い掛かります。

「何をすればいいのか?」というのは簡単ではありません。

色々と知恵を出し合う必要がありそうです。



さて今日2日はお休みを頂戴します。

明日以降にお会いしましょう。

(休みの日のご予約はFBメッセンジャーなどで伺っています)


                 樋口誠