何度も書いていますが、ワインの飲み頃は「販売されていたら、それは飲み頃」という考えに変わりありません。
例えば今は亡き野村克也さん。
南海ホークス時代、グリーンの帽子を被って三冠王を取っていた時、ヤクルトで「ID野球」を指揮していた時、江夏豊さんを再生させた時etc
「サッカーの神様」ペレが1958年のワールドカップで目まぐるしい活躍をした時、メキシコで3度目のワールドカップ優勝をした時、史上初の1000ゴールを記録した時etc
ジュリーこと沢田研二さんがタイガース時代に「ワーキャー」言われた時、ソロになって歌謡大賞やレコード大賞を獲っていた時、ビジュアル路線で人の目を引いていた時、そして今の各地で「自分の意思と言論」で活動している時etc
どれも彼らの大事な「飲み頃」です。
つまりワインにも「その時々」の味わいがあるのですから、「若いから飲まない」は勿体ないのです。
例えば私の駆け出しの頃に開けた「シャトーラトゥール1982」はリリースまもなくでも感動的でしたし、今でも美味しくいただけます。
逆に「待ち過ぎた」という声のなんと多いことか・・・
「このワイン、高価やからおいそれとは飲めない」という気持ちもわかります。
しかし、高くなるかもしれませんが、飲んで美味しければ「また買えばいい」のです。
どうぞ宝の持ち腐れになりませんように・・・
さて今日もお席は充分にあります。
「ロテム&ムニール サウマのシャトーヌフ デュパプ」白赤は今日もあり。
若いけれど充分に美味しいワインです。
お待ちしています。
樋口誠