ワインの個性は「色」「品種」「産地」「価格帯」などで違うものです。
「赤なのにタンニンが少ない」
「あれはニューワールドっぽい個性」
「ヴィオニエらしい香りが・・・」
「高額らしい凝縮感」
などなど・・・
そして「同じ品種でも国が違うと味わいも違うよねえ」等とよく言います。
そういう「仕訳」をする場合、どうしても「従来の」「よく知られた」タイプの中で仕訳けられるのです。
しかし、昨今(ワインに限らず)はもっと違う分け方をしないと話がおかしくなります。
例えば・・・
少し前なら「オレンジワイン」の登場で混乱した人も多いでしょうし、格付け番組の「いい材料」になったり・・・
これらも年月の経過で多くのオレンジワインを経験したソムリエや愛好家は使い方を知り始めて「手の内」になってきた感もあります。
そして日本ワイン。
「国際品種一辺倒」から「日本ならではの葡萄で」「補糖や澱引きをしない」「アルコール濃度に縛られない」ワインも多数登場しています。
クラシックなワインで覚えた人には「?」な印象のようですが「それも面白い個性」と思えば美味しいものです。
まあ、そんなことは「殆どの人」には関心のないこと。
日本酒も焼酎もウイスキーもビールも様々なバリエーションで日常に溶け込んできていますので「ワインだけはクラシックで」とか「あんなのは邪道だ」と言っていると置いてけぼりを食らいます。
勿論「ダメージを受けたワイン」や「その原産地名に相応しくない」というワインは問題ですが、それはしょっちゅうあることではないのです。
まさに「ワインのダイバーシティ」です。
さて今日3日はお休みを頂戴してゆっくり休みます。
明日以降にお待ちしています。
樋口誠