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ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

点数評価

2016年04月12日 02時33分36秒 | ワインの事
ワインに限らず「点数で評価する」ということがあります。

例えば飲食店では食べログ、ミシュランなど。

会社などもムーディーズなどが記号で評価。

ワインならワインアドヴォケートやスペクテーターなど。


私はそれをどう捉えているかと言えば・・・・

点数そのものは気に留めません。

しかし点数の根拠になる文言=コメントは意識します。

いや基本は自分で試したワインを使うわけですから「誰が何と言おうと」使うワインは使い、使わないワインは使わないのです。

翌月は使わなかったワインを使うかもしれません。

つまり「その個性は今月は要らない」「来月は必要」ということになります。


とは言いながらすべてのワインを試せるわけではありません。

特に古いワインや希少なワインはサンプルが取れませんから「他者の意見」が役に立つ、ということがあるわけです。


その為には「その本の特徴」「そのテースターの特徴」を知らねばなりません。

それは友人同志でテースティング会をし、勉強するときにコメントを聞いて参考にするのと似ています。

「自分の舌がすべて」の人は前に進めません。

自分が「酸が強い」と思っているワインが周りの友人の7割が「酸は控えめ」と言ったとしたら、自分の定規がずれている可能性があります。

「このワインは辛口だ」と思ったワインでも「酸が少なく甘みを感じる」と周りが言えば「自分は大事なポイントを見逃していた」ということになります。

最後の判断は自分ですが、それまでの過程は自分一人では形成できませんし、他人様の影響を受けているはずです。

そういう点では点数評価をしている本は遠ざけるものでもないのでしょう。


そんなことを書きながら「そむりえ亭」を始めてから、グラスワインで開けるワインについては一切評価を見ませんが・・・・


お若い同業者の皆さんには「評価本を拒否せず」「点数のみを見ず」「根拠を示すコメントを読む」ことを勧めます。

出来れば複数の選者のコメントを見ること。

で、それらのワインをまずは定温でテースティンググラスで試し、その後色々な温度で、色々なグラスで、色々な料理と合わせ、試すことをすると「選者のクセ」も見えてくるかもしれません。



あ、ちなみにレストランの評価は殆どあてにしていません(笑)


              樋口誠

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