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銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

ねぎしの湯 大盛館(横浜・根岸)

2017-06-06 12:44:20 | 銭湯
この日は、JR根岸駅を降りて北西へ。根岸駅は、横浜の中でもみなとみらいの南側にあたり、駅の後ろには工業地帯が並ぶ。
そうした土地柄でブルーカラーが多いためか、銭湯が密集した地域でもある。
今回たずねた「ねぎしの湯大盛館」は米軍根岸住宅の西側に位置する銭湯だ。



▲根岸駅前。この日は初夏の日差し


▲駅前の幹線道路


▲横浜プールセンター前


▲立派なお寺の背景には、米軍根岸住宅


▲この近くで、ねぎしの湯がみえてくる


▲到着


ここは鉄筋コンクリート作りの立派な施設になっている(おそらくマンションではなく自宅を兼ねた銭湯と思われる)。
一階は、駐車場。二階にあがると下足箱があり、受付はフロント式。フロント前には奥行きのある休憩所があり、自販機も充実してる。


チケットを自販機で購入してフロントの女性に渡すと、なんと受付の女性が制服を着ていた。一般の銭湯では珍しい。対応もなかなか良かった。


浴室の入り口はフロントの左側にあって、右が男湯。左が女湯となっている。
脱衣場はそんなに広くはないが、休憩所同様、綺麗に整えられている。ロッカーは、100円を入れて鍵を閉めるタイプ。
それと鍵がタブに収まるタイプなので、腕に巻いても邪魔にならない。
天井部分では扇風機が稼働してる。それと防犯カメラも。他の銭湯にみられるこれ見よがしのカメラではなく実用的な感じで、実際に使われているかもしれない。


浴室に入ると、カランや浴槽の配置は少し変則的だ。
入ってすぐ目の前が水風呂で、右側に立シャワーが2つ。それと、その横にサウナの入り口。つまり浴室とサウナの前に水風呂がある。
その奥にカランが対面で並ぶ。カランには椅子と桶がはじめから並んでおり、統一感に対する配慮は徹底している。


浴室の左側に浴槽。浴槽は、前に立つと右側が座湯、ハイパワー、ボディジェットと並ぶ。真ん中に半身浴用の段差がある部分と、その隣が電気湯、左側が寝湯とバイブラ。


そして露天風呂があり、かなり開放感のある露天風呂だ。石で作られた浴槽に、坪湯が3つもある。露天風呂に入ると、ぬるいと思ったら、なんと炭酸泉だった。しかしその炭酸泉なのだが、残念なことに全然泡が体につかない。本当に高濃度炭酸泉なのか疑問に思うぐらいだ。


坪湯はというと不感の湯である。一般の銭湯で不感の湯ははじめて。もうまさに、ここはスーパー銭湯のミニ版である。


浴室の上がステンドグラスになっていて、光が差し込むと床には鮮やかな色彩が映し出される。
細部の気遣いや演出が徹底されており、かなり良くできた銭湯である。


しかし、その割には客が少なかった。13時の開店まもなくだったせいもあるのかもしれないが、非常にもったいない気がする。
場所的に駅から離れているせいで、人があんまりこないのだろうか?
そんなわけで、贅沢な施設なのにゆったり過ごすことができ、得した気分の銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 JR根岸駅
経路 川沿いを歩く
周辺の環境 住宅街
●空間演出
建物外観 マンション銭湯
壁画・眺望 露天風呂の開放感がよい
置物 無駄なものが一切なし
★設備
休憩所 奥行きがあって、テーブルがいくつも並ぶ
脱衣所 決して広くはないが、とても綺麗
シャワーの出 量はあるが、不均一
浴槽の種類 ジェットバス各種、炭酸泉、不感湯
サウナ あり
温度 43℃、38℃、37℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 よい
清潔さ かなりきれい
貸しタオル 今までで最高の貸しタオル
備え付け なし
◆人
受付 中年女性
客層 高齢者が多いが若い人も


【案内】
住所
〒235-0001 横浜市磯子区上町5-13
電話
045-751-4204
営業時間
13:00~25:00
定休日
毎週火曜日
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

鯉の湯(横浜・根岸)

2017-06-06 09:56:48 | 銭湯
JR根岸駅を最寄り駅とするが、そこからだとちょっと歩かされる。根岸駅か横浜駅からバスで来るのが無難だろう。
近くには横浜市電保存館があるので、横浜市電保存館を目指すのが確実。保存館のホームページによるとアクセス方法は、

・JR根岸駅から市営バス21系統市電保存館行・78系統磯子駅行・133系統上大岡駅行で約7分。「市電保存館前」下車すぐ。上大岡駅から市営バス133系統根岸駅行で約20分。「市電保存館前」下車すぐ。
・横浜駅東口から京急バス110系統・市営バス102系統で約30分。「滝頭」下車徒歩3分

だそうだ。保存館は鯉の湯を訪れるついでに寄ってみた。



▲市電が並ぶ




▲歴史をパネルなどで解説




▲市電の中も入れる


電車マニアや昭和、レトロ好きなの人には垂涎の場所だと思う。
この博物館から隣のコンビニ越しには、もう鯉の湯が見える。



▲コンビニの駐車場から撮影。電柱と紛らわしいが、真ん中に煙突が見える


住宅街に入ると、入り口がわからず回り道をしてしまう。







▲立派な木と不思議な空間。ベンチと奥には鉄棒まである


住宅に囲まれた場所に位置する鯉の湯。







正面で撮影していると、目の前に店主が現れる。年配の女性で、なんか撮影して不味かったかな?と思っていると、いきなり「傘が入らないかも」と言われる。
??
どうやら傘入れがあって、そこに入らないと言うのだ。
たしかにどうみてもふつうの傘が入らない傘入れ(そもそも、最初はそれが傘入れにすら見えなかった)。
「ずいぶんと…小さいですね」と言うと、「私が預かってあげるから」と言うので傘を渡して中に入った。
わざわざ出迎えてもらったのは恐縮だが、フロントから外は見えないのにどうやって気が付いたのか不思議だ。


フロント前は休憩所になっているが、どうも銭湯ぽくない。ここは一応、鯉の湯という和風の名前なのだが、中はすごく西洋ぽいアイテムで埋め尽くされていた。
レトロロマンといってもいいかもしれない。それと休憩所の照明が暗い。はじめから、そういう演出なのか?


のれんをくぐると脱衣場なのだが、ここも休憩所と同じく西洋風につくられている。極めつけが、まさに公園にあるのと同じ照明とベンチ。
なぜ、ここに? この違和感はかなりインパクトがある。


浴室はというと、やや西洋色のトーンが落ちるが、それでもカランに造花があったり照明や柱が独特だったりと、ちょっとほかにはない感じだ。
完全に受付の女性の意向が反映されているといっていいだろう。とても男の感性では作れない銭湯である。


浴室の作りは、右手前がサウナ。左手前に水風呂がある。真ん中に島カランと壁際にもカランが続く。
浴槽は奥にあって、右がやや縦長で隣が薬湯。薬湯は主浴槽より小さく作られている。
温度は42℃前後。そんなに熱くはない。バイブラとジェットバスに電気風呂。薬湯はアロエだった気がする。


客層はほとんどが中年で、こういう住宅街にある銭湯にしては高齢者の姿がみえないのは意外だった。


【評価チェック箇所】
・アクセス(道程)駅からだと歩く
・周辺の環境 住宅街
・混雑ぶり すいている
・清潔さ 浴槽が少し汚い
・接客 傘のために、わざわざ出迎えてくれた
・客層 中年がほとんど
・脱衣所 西洋風
・休憩所 西洋風
・シャワーの出 よい
・男女入れ替え なし
・備え付け なし
・貸しタオル あり(30円)
・サウナ あり
・温度 適温
・壁画・眺望 なし


【案内】
住所
〒235-0012 横浜市磯子区滝頭3-4-9
電話
045-751-4867
営業時間
14:30〜23:00
定休日
不定休(月3回)
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載