銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

永楽湯(横浜・伊勢佐木長者町)

2017-06-01 12:35:19 | 銭湯 温泉
今回たずねた永楽湯は、最寄り駅が市営地下鉄の伊勢佐木長者町駅なのだが、仕事の帰りに京急を使ったため、日ノ出町で降りて永楽湯を訪れた。



▲日ノ出町駅付近


▲川を渡り


▲伊勢佐木町の方に向かって


▲風俗街のど真ん中を抜けたあたりの公園にたどりつくと


▲今度はラブホテルが密集する道を横切り


▲まだかと思っていたら


▲永楽湯が目の前に


▲やっと到着


先ほどまで通ってきたネオンがまるで嘘であるかのように静寂と暗闇に包まれた住宅街に、永楽湯は佇んでいた。


中に入ると番台になっているのだが、座ってる年配の男性店主は一言も話さない。
こちらが「貸しタオルありますか?」と訊ねると、穏やかな口調で「ありますよ」とタオルを出してくれた。
ここの貸しタオルは、無料ながら、きちんと洗ってある(有料なのに、たまに生臭いところもある)。


それと脱衣場なのだが、ここの脱衣場はとにかく広い。
真ん中の島ロッカーと壁際のロッカーの間が広く、しかも天井も高いのでかなり開放感がある。
坪庭のようなところには喫煙所があり、岩を配置するなど趣向を凝らしたテラスとなっている。


自分が入店したときは、男湯の脱衣場はほとんどおらず、となりの女湯からは小さな男の子の声が聞こえていた。
脱衣場ではちょうど岩合光昭さんの猫特集を放映していたので、猫好きとしてはみていたかったのだが、そのままだといつまでも入れないので途中で断念して、浴室の中へ。


浴室も脱衣場に負けじとだいぶ広く、設備も充実している。
左側にサウナがあって、その奥には立ちシャワー、黒湯の浅浴槽、黒湯でバイブラの深浴槽と続く。
右側は、右奥が立ちシャワーで、手前側に島カランが二つと、壁際にもカラン。奥に白湯のジェットバスとバイブラの二種類の浴槽がある。


浴槽の形はちょっと変わった形なので表現が難しいが、崩したハートみたいな形というべきか(まったく正確な表現ではない)。
右側の浴槽は緑色の光を放ち、けっこう強力なバイブラ。
左側は丸にくり抜かれた浴槽で、真ん中にバイブラがあって、その周囲をジェットバスで取り囲んでいる。
若干、円を描くのようにお湯が流れているので、壁に寄りかからないと体が傾いてしまう。


温度は温度計が白湯だと43℃。
黒湯の方は、温度計で45℃。
ひさしぶりに温度計と肌感覚が一致する銭湯だった。


こういう繁華街と住宅街の境界に位置する銭湯ゆえに、客層はどんな人たちなのだろうかと少し警戒するところもあったが、意外にも普通のおじさんしかいなかった。
軒並み静かで、刺青を入れた人も見かけない。


ただ、この銭湯で驚いたのは、監視カメラが浴室についていることだ。その画像が番台で眺められるようになっている(もしかすると勘違いでサウナだったかもしれない。とにかく番台から映像がみえることはたしか)。
こうした光景ははじめてなので、やっぱりちょっと危ない人たちも来るのだろうか?と思ってしまった。


全体的にとても広く、しかも黒湯があって温度は絶妙。
風俗街と住宅街のキワにあるという微妙な立地ではあるが、施設が充実していて温泉まであって、かなり贅沢な銭湯なのではないかと思う。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 市営地下鉄伊勢佐木長者町駅
経路 伊勢佐木町
周辺の環境 ラブホテルや風俗、住宅
●空間演出
建物外観 タイルの外観
壁画・眺望 なし
統一感 ある
置物 特になし
照明 明るい
★設備
休憩所 脱衣場兼用
脱衣所 ひとにかく広いしキレイ
シャワーの出 良いが、カランによっては取り付け部分が弱い
浴槽の種類 ジェットバス、バイブラ、黒湯
サウナ あり
温度 43℃、45℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 無愛想だが、穏やかな感じ
清潔さ きれい
貸しタオル あり
備え付け なし
◆人
受付 60代ぐらいの男性
客層 中高年


【案内】
住所
〒232-0031 横浜市南区永楽町1-8
電話
045-231-1738
営業時間
15:00〜24:00
定休日
6日・16日・25日(変更あり)
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載