新宿といえば高層ビルや歓楽街を頭に浮かべるが、同じ新宿でもそんなイメージと真反対の閑静な住宅地にあるのが弁天湯である。
活気や華やかさとは無縁であるが、下町らしい落ち着いた大人の雰囲気を漂わせていた。
下足箱に靴を預けて、感度の悪い自動扉を開けると、目に入ってくるのが、奥行きのあるロビー。
ロビーにはソファーが並び、すみっこにテレビ。その左隣に常連客用のロッカー。それとフロントは左側にある。
店主は60代後半から70代前半ぐらいだろうか。滔々とした語り口で、覇気がまったく感じられない。下足箱の鍵を渡し、番号を覚えるように言われる。
男湯ののれんをくぐって中に入ると、脱衣場は古典的な作りになっている。
特に特徴はないが、狭い中でも色々と詰め込んだ感じだ。ロッカーも一つひとつが小さく、冬の服装だからギリギリ入る大きさ。これで荷物があると、結構キビシいだろう。
浴室に入ると、浴室も脱衣場と同様、決して広くはなく、ごちゃごちゃした感じがする。あと銭湯の規模にしてはお客さんが多いなと思った。
浴槽は奥にあるが、種類が豊富。ボディージェット、座湯が左で、右側に寝湯、ジェットバス、バイブラ。それと手前側に半円の薬湯だ。
面白いのは、それらを稼働させるスイッチが手をかざすタイプのものである。古い銭湯にしてはハイテクだ。
入り口手前側にあるのがカランで、島カランが二つと、左壁際にもカラン。
シャワーはハンドシャワーや固定シャワーがごちゃ混ぜにあって、出の悪いところと良いところと安定しない。
入り口そばの左側には、立ちシャワーが二つ。右側にはサウナ。それとサウナの目の前に水風呂。水風呂の温度は温度計を信じれば16℃だが、だいたいそれぐらいだろう。
くわえて浴室の右側に露天風呂があるのだが、露天風呂といっても、ここは新宿の住宅密集地である。扉を開けると、目の前が外階段だった。
外階段の下に作られた露天風呂というのは初めてであるが、見える景色は階段と、その隙間から見える青空のみ。
しかし、よくこんなスペースに作ったなと感心する。
あとここの特徴は、なんといっても統一感の無いハチャメチャぶりである。
浴槽の頭上には波状に点滅するLEDが配置されており、いくつかのパターンで明滅している。そのLEDの上に鳥獣人物戯画の絵がかぶさっている。
さらに天井近くの壁画には、北海道の大雪山系の山が描かれているのだが、なぜかその横は風神様。
くわえて後ろを振り向くと、浴室入り口の上部にある絵は、都心と思われる公園とその奥に高層マンションがみえる。これらの組み合わせに関連性は一切ない。
客層は、ほぼ高齢者。若干若い人もいたが、せいぜい30代ぐらいだろうか。
天井は高く、昔ながらの銭湯という感じだが、内装はかなり新しい。おそらく数年前にリニューアルしたのだろう。そのときに新旧入り交じった奇妙な空間になってしまったのかもしれない。
若い人が経営する銭湯と高齢者が経営する銭湯では、その統一感の配慮に相違点があるが、ここはまさしくそんな昔の人の感性で作られた銭湯だと思った。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 若松河田駅
経路 この日はラグビー観戦のあとに歩いて訪れたため、秩父宮競技場から慶應病院経由で新宿、弁天湯に到着
周辺の環境
●空間演出
建物外観 昭和な感じの建物
壁画・眺望 北海道大雪山系、風神、東京の公園、鳥獣人物戯画
統一感 なし
置物 特なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 やや狭い
シャワーの出 色々
浴槽の種類 ボディージェット、座湯、寝湯、ジェットバス、バイブラ、薬湯、露天風呂
サウナ あり
温度 41℃
棚 なし
男女入れ替え ?
■サービス
接客 覇気がない
清潔さ ふつう
貸しタオル あり
備え付け あり
◆人
受付 60代後半ぐらいの男性
客層 高齢者
【案内】
住所
〒162-0055
新宿区余丁町5−1
電話番号
03-3357-7370
アクセス大江戸線「若松河田」駅下車、徒歩5分
休日
水曜
祝日は翌日
休営業時間
14:30−25:00
※東京銭湯ホームページ転載
活気や華やかさとは無縁であるが、下町らしい落ち着いた大人の雰囲気を漂わせていた。
下足箱に靴を預けて、感度の悪い自動扉を開けると、目に入ってくるのが、奥行きのあるロビー。
ロビーにはソファーが並び、すみっこにテレビ。その左隣に常連客用のロッカー。それとフロントは左側にある。
店主は60代後半から70代前半ぐらいだろうか。滔々とした語り口で、覇気がまったく感じられない。下足箱の鍵を渡し、番号を覚えるように言われる。
男湯ののれんをくぐって中に入ると、脱衣場は古典的な作りになっている。
特に特徴はないが、狭い中でも色々と詰め込んだ感じだ。ロッカーも一つひとつが小さく、冬の服装だからギリギリ入る大きさ。これで荷物があると、結構キビシいだろう。
浴室に入ると、浴室も脱衣場と同様、決して広くはなく、ごちゃごちゃした感じがする。あと銭湯の規模にしてはお客さんが多いなと思った。
浴槽は奥にあるが、種類が豊富。ボディージェット、座湯が左で、右側に寝湯、ジェットバス、バイブラ。それと手前側に半円の薬湯だ。
面白いのは、それらを稼働させるスイッチが手をかざすタイプのものである。古い銭湯にしてはハイテクだ。
入り口手前側にあるのがカランで、島カランが二つと、左壁際にもカラン。
シャワーはハンドシャワーや固定シャワーがごちゃ混ぜにあって、出の悪いところと良いところと安定しない。
入り口そばの左側には、立ちシャワーが二つ。右側にはサウナ。それとサウナの目の前に水風呂。水風呂の温度は温度計を信じれば16℃だが、だいたいそれぐらいだろう。
くわえて浴室の右側に露天風呂があるのだが、露天風呂といっても、ここは新宿の住宅密集地である。扉を開けると、目の前が外階段だった。
外階段の下に作られた露天風呂というのは初めてであるが、見える景色は階段と、その隙間から見える青空のみ。
しかし、よくこんなスペースに作ったなと感心する。
あとここの特徴は、なんといっても統一感の無いハチャメチャぶりである。
浴槽の頭上には波状に点滅するLEDが配置されており、いくつかのパターンで明滅している。そのLEDの上に鳥獣人物戯画の絵がかぶさっている。
さらに天井近くの壁画には、北海道の大雪山系の山が描かれているのだが、なぜかその横は風神様。
くわえて後ろを振り向くと、浴室入り口の上部にある絵は、都心と思われる公園とその奥に高層マンションがみえる。これらの組み合わせに関連性は一切ない。
客層は、ほぼ高齢者。若干若い人もいたが、せいぜい30代ぐらいだろうか。
天井は高く、昔ながらの銭湯という感じだが、内装はかなり新しい。おそらく数年前にリニューアルしたのだろう。そのときに新旧入り交じった奇妙な空間になってしまったのかもしれない。
若い人が経営する銭湯と高齢者が経営する銭湯では、その統一感の配慮に相違点があるが、ここはまさしくそんな昔の人の感性で作られた銭湯だと思った。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 若松河田駅
経路 この日はラグビー観戦のあとに歩いて訪れたため、秩父宮競技場から慶應病院経由で新宿、弁天湯に到着
周辺の環境
●空間演出
建物外観 昭和な感じの建物
壁画・眺望 北海道大雪山系、風神、東京の公園、鳥獣人物戯画
統一感 なし
置物 特なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 やや狭い
シャワーの出 色々
浴槽の種類 ボディージェット、座湯、寝湯、ジェットバス、バイブラ、薬湯、露天風呂
サウナ あり
温度 41℃
棚 なし
男女入れ替え ?
■サービス
接客 覇気がない
清潔さ ふつう
貸しタオル あり
備え付け あり
◆人
受付 60代後半ぐらいの男性
客層 高齢者
【案内】
住所
〒162-0055
新宿区余丁町5−1
電話番号
03-3357-7370
アクセス大江戸線「若松河田」駅下車、徒歩5分
休日
水曜
祝日は翌日
休営業時間
14:30−25:00
※東京銭湯ホームページ転載