銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

押上温泉 大黒湯(東京・東京スカイツリー)

2019-06-22 06:44:55 | 銭湯 温泉





とうきょうスカイツリー駅から歩いて15分ぐらいのところに大黒湯がある。
名字で言うと鈴木や山田ぐらい銭湯ではポピュラーな名前ではあるが、非常に混雑した人気のある銭湯だった。


【押上温泉 大黒湯】をザックリいうと
◎サウナ、水風呂、外気浴室あり
・古くて新しい銭湯
・かなり混雑してる
・ごちゃごちゃしてる 
・スカイツリーが露天風呂から見える
・バリエーション豊かで遊び心がある

※写真
上:東京スカイツリー
中:東京スカイツリータウンの鯉のぼり
下:大黒湯入口








▲とうきょうスカイツリー駅


▲名前の通り、スカイツリーのふもとにある駅だ




▲まずは、南方面に進む








▲左を向くと足元に川が見える


▲ゴールデンウイーク中ということで、こいのぼりが沢山


▲横浜家系ラーメン。いまや横浜のラーメンといえばコレに変わった。登場する前まではサンマーメンだったのに…。


▲横断歩道


▲を渡って








▲税務署を通り過ぎて


▲ここを左折






▲左を向くとスカイツリー。どこをみてもそれがあるので、月のように追いかけて来る感覚だ








▲右側に公園




▲ここを右折






▲友綱部屋を通り過ぎて




▲左に曲がる




▲また右


▲あとはまっすぐ行くだけ




▲公園が隣接している


▲到着




▲オールナイト銭湯?




▲スカイツリーと大黒湯


のれんをくぐって中に入ると、まず小さなスペースの下足箱であるが、ほとんど空いていない!
この時点で、ソートー混んでるなと覚悟するのだが、覚悟した通りだった。


左側にある自動扉を開けると、まずごちゃごちゃした感じの室内に人がいっぱいいるものだから、カオスである。
ざっと見ると、奥に簡易ソファーが並び、左手に自販機が2つ。右にフロント。
自販機の上には、芸能人のサインがところ狭しと飾ってある。
己の無知ゆえにここの銭湯を全く知らなかったのだが、後で調べると相当有名なところだったようだ。
一時代前のノザワランドや旧益の湯(今はココフロますの湯)を彷彿させる。


フロントに立つのは、20歳前後の女性。とても愛想のいい対応をしてくれる。
貸しタオルをかりる場合…なのかよく分からなかったが、下足箱の鍵を渡すと、ロッカーの鍵を受け取る。
ロッカーは自由に選べない。


それとここは大露天風呂というのがあるらしく、残念ながらこの日は女湯側だった。男湯は小露天風呂の右側。


のれんをくぐると、脱衣場も尋常じゃない混雑ぶりである。浅草の寿湯ほどじゃないけど、やっぱり凄く混んでる。
それといろんなポスターや告知、注意書き等が張ってあって、ここもごちゃごちゃした感じだ。あと相撲の番付表もあった。相撲部屋が近くにあるためだろうか。
センスが悪いというわけじゃないのだが、瞬時に目に入ってくる情報量が多いため落ち着かない。


右手前にトイレと、その近くにテーブルと椅子。真ん中に座るテーブルがあって、左側をロッカーが占める。それと古い体重計。
右に洗面台で、あとはマッサージチェアもその横にある。



出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こんな感じだけど、実際にみた雰囲気とだいぶ違う


人が多いので指定されたロッカーにサッと荷物を押し込むと、浴室の扉を開ければ、やはり人が多いせいもあるだろうけど、けっこう狭いなという印象。あと色彩感が今風である。
カランは、真ん中に島と左壁にカランが並ぶ。そんなに数は多くない。


右手前にサウナと水風呂。ともに小さくて、水風呂は完全に1人用。
それと真ん中右側に比較的大きな湯船。ここでは主浴槽と言えるものだが、それが高濃度炭酸泉だった。
人気のある銭湯にほぼマストアイテムであるが、この規模でこの広さ(6人ほど入れる)はなかなかないと思う。
その奥横に薬湯。狭くて少し熱いかな?と思うものの、炭酸泉から移ったからそう感じただけで、実際は41℃ほどだろう。


さらにその奥に露天風呂がある。
扉を開けると、たぶん初めて来る人は必ず上をみると思うのだが、頭上にスカイツリーがみえる。
ただ入り口に立てばなんとか見える程度で、湯船に入ると囲いに覆われるから当然みえなくなってしまう。
湯船の温度はかなり低く、40℃ほど。バリエーションを広くするという点ではいいかもしれないが、冬はちょっと寒いだろう。


浴室内に戻ると、島カランの奥にあるのが、白湯の浴槽。と思ったが、一応温泉らしい。見た感じ水道水にしかみえないのだが、ちゃんと成分表が貼られてあった。
言われてみるとたしかに温泉ぽい匂いもするが、ガッツリ温泉に入ってる感はない。こちらは熱くて、43℃もしくは44℃ほど。
浴槽の中身は座湯、ボディジェット、ハイパージェットと並ぶ。
本来なら、これが主浴槽なのだろうけど、炭酸泉より狭いから、旧主浴槽といった感じか。


こんな感じで、狭いながら色々と揃えていてスゴいなぁと思うのだが、それだけじゃないのがここの本当のスゴいところ。
屋上に外気浴専用のウッドデッキスペースまで用意してあった!
先ほどのサウナの横に扉があるのだが、そちらを開くと階段になっている。

階段は急勾配で足元が濡れているため注意する必要があるが、のぼりきると目の前に広がるのは木で作られた外気浴のスペース。中はハンモックにベンチ、椅子が並ぶ。
ここをみて、ナルホド人気なのも納得であると感じた。
こちらも、クリアにはみえないがスカイツリーが微かにみえる。ただ、それよりも夕日がめちゃくちゃまぶしかったのが印象的だった。
ここはごちゃごちゃしておらずスッキリしていて綺麗。限られたスペースをアイデア満載で活用しており、とても素晴らしい。



▲出典:東京銭湯ホームページ引用
こちらは左側の浴室側だろう。右側の浴室はこれとちょっと違った


こんな感じで最近の流行を取り込みつつ、遊び心があってなおかつ地の利をしっかり活かしたしたたかさもあり、お手本のような銭湯である。


かなり大繁盛してるので(帰り際はなんと靴箱が一つも空いていなかった。満員御礼である)、ゆっくり過ごせなかったけど、接客も良かったし、観光ついでに寄るにはもってこいの銭湯だろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 とうきょうスカイツリー駅もしくは押上駅もしくは錦糸町駅(帰りは錦糸町駅を利用した。どのみち距離はある)
経路 住宅地の中へ
周辺の環境 住宅や相撲部屋

●空間演出
建物外観 昔ながらの建物
壁画・眺望 油絵。たぶん富士山があっただろうけど、男湯(右側の浴室)からは確認できず
統一感 あり
置物 色々
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビーや脱衣場
脱衣所 人の数にしては狭い
シャワーの出 勢いがあるが、なぜか途中から熱くなった
浴槽の種類 座湯、ボディジェット、ハイパージェット、高濃度炭酸泉、薬湯、露天風呂、水風呂
サウナ あり
温度 40~44℃(レンジの広さが素晴らしい)
棚 あり
男女入れ替え あり

■サービス
接客 愛想が良い。男性は真面目な感じ
清潔さ きれい
貸しタオル あり(バスタオルセットで100円)
備え付け あり

◆人
受付 20歳前後の女性と30代半ばぐらいの男性
客層 老若男女に外国人も


【案内】 

住所〒130-0003
墨田区横川3−12−14

電話番号
03-3622-6698

アクセス
東京メトロ半蔵門線・東武伊勢崎線・都営浅草線・京成押上線「押上」駅から徒歩6分
総武線「錦糸町」駅より徒歩12分
東京スカイツリーから徒歩10分

休日
火曜
祝日の場合は翌日休

営業時間
15:00−翌朝10:00
土曜は14時から、日・祝日は13時から営業

※東京銭湯ホームページ転載