銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

おふろの王様町田店(東京・町田)

2019-08-10 06:54:48 | スーパー銭湯





JR町田駅から無料送迎バスに乗り込み、揺られること10分。おふろの王様町田店に到着する。
設備、サービスとあらゆる面でスタンダードと呼ぶべき模範的なスーパー銭湯だ。

【おふろの王様町田店】をザックリいうと
◎高濃度炭酸泉、サウナ、水風呂あり
・規模は普通
・スチームサウナが凄い
・まさにスーパー銭湯の標準値









▲JR町田駅


▲改札口を出て左


▲階段はどっちに降りても同じなのだが、今回はわかりやすいように右







▲降りた先が、ヨドバシカメラ町田店。ちなみにここのヨドバシカメラは都市伝説的な逸話がある。
実はヨドバシカメラの敷地は神奈川県と東京都の境界上にまたがっており、立体駐車場を走るとカーナビが「東京に入りました」「神奈川に入りました」と暴走するというのだ。
それを実験したサイトもあるので、興味ある方は調べてみてください。


▲そのヨドバシの左側をみると、デニーズがみえる


▲そのはす向かいあたりにおふろの王様町田店への送迎バスが待機してる





そしてバスに揺られること10分




▲おふろの王様町田店にトーチャク


▲全景。駐車場が広い


▲扉をあけて中に入る


▲玄関口


▲左に下足箱


自販機でチケットを購入するのだが、チケット料金は会員と一般に分かれてて、会員なら何十円か安くなる。
入会する際は、最初にフロントの店員さんに「会員カードを作りたいんですけど」と言えば丁寧に説明してくれる。
作るときに100円取られるので、リピーターになるつもりでなければ必要ないだろう。




▲ちなみに今回購入したのは、入館+食事付き券(会員である必要なし)。
なんと値段は1000円。
食事付きで1000円である!
もう一度言うぞ、食事付きで1000円だ!


入浴料が土日祝日だと大人が850円なので、それに食事が付いて1000円。つまり150円で食べられることになる。
いくらなんでも安すぎないだろうか?
一応、縛りがあって、販売は土曜日の9:00~15:00まで。食事は17:00までしか頼めない。メニューも6種類のみ。
とはいえ、ちゃんとした食事だ。本来なら150円で食べられる代物ではない。


ということで食べたのは、こちら。


▲和風ハンバーグ定食。ちょっとハンバーグが小さすぎたけど…


▲べつの日は味噌トンカツ定食。こちらもまあまあな大きさ。しかし味は普通に美味しかったし、無料でライスを大盛りにすることもできる


平日なら分かるが、客足の多い土曜日にやるというのが不思議である。
これを知ってからほかのスーパー銭湯はまったく行く気を無くしてしまった。
送迎バス+入館+食事=1000円。
これでよく利益を出せるものだと感心してしまう。
罪悪感すら感じる安さだ。



▲こんなお土産も売ってる


▲なぜかマスクメロンまで売ってる


▲休憩室。奥は食事処


▲メニュー表。みんなリーズナブル


▲子ども向けのゲームコーナーもある


ほかにボディケアの指圧や散髪、トイレに向かう途中の左側に仮眠室(女性専用スペースもある)があったりと、みんな小さいものの一通りそろっている。


それとついで的な書き方になってしまうが、受付の対応が素晴らしい。
とくに女性。スーパー銭湯の中にあっても対応がとても親切で愛想が良い。



▲中ほどの左側に階段とエレベーター




▲のぼっていくと


▲浴室への入り口だ


のれんをくぐると、脱衣場。真ん中に島ロッカーがあり、あとは奥と左右の壁にもロッカーが並ぶ。
特徴はなく、大きさもみんな同じ。そんなに広くはないので、混雑するとかなり窮屈だ。右奥に体重計。左側にトイレがある。


左奥にある浴室への扉を開けると、すぐ右手に洗面台があって、掛け湯がその端っこにある。


全体を見渡すと、左側がカランを占め、右側が浴槽。壁手前はシャワーの温度を調節できるタイプであるが、ほかはプッシュするだけのもの。シャワーの温度にこだわる人は手前側を使ったほうがいいだろう。
それと備え付けもあるが、ここが素晴らしいのはシャンプーにリンスが入ってないことである。
リンスインシャンプーは余計なお世話だと思っているので、個人的には嬉しい。


それと最初に遭遇する湯船が、どこに行っても大人気の高濃度炭酸泉。


出典:おふろの王様町田店ホームページ引用
▲譲り合えば、10人は入れるだろうか。温度は38℃前後とぬるめなのだがかなり濃度が高いため、熱く感じる


そして右側手前は、キングスサウナと命名されたサウナ。


出典:おふろの王様町田店ホームページ引用

ちゃんと二重扉になっており、中に入ると、そこそこの広さ。特に変わった要素はないが、温度はやや高めだ。
そのサウナの横には立ちシャワーと、その反対に水風呂。
水風呂は18℃と普通である。


その水風呂の奥にジェットバス関連が隅っこまで並ぶ。


出典:おふろの王様町田店ホームページ引用

いろんな名前がつけられているが、結局は微妙な強弱がつけられているだけで、実際はほぼ同じ。寝湯の浴槽と、その奥がボディジェット。
寝湯が37℃で、ボディジェットが38℃。ぬるいのは長くいられる配慮だろう。


ここまでが内風呂で、今度は露天風呂へと続く通路を通るが、その途中の緩衝スペースに、「富士山溶岩蒸風呂」と命名されたスチームサウナがある。
このスチームサウナがとにかく凄い。なにが凄いかというと、蒸気が半端ない。


まず扉を開けると蒸気がブワーッ!と吹き出してきて、それだけで圧倒される。そして中に入ると、なんとまったく先が見えない。誇張抜きで座る場所も分からないほどだ。まさに白い暗闇状態。恐怖すら感じるほどである。



この日は、開けようとすると中年男性が悶絶した表情で出てきた。入れ替わるように中へ入ろうとしたら、
「いま止めたほうがいいですよ。蒸気を出す石のところに水を掛けちゃった人がいて熱気が凄いから」と言われ、ためしに中を覗くと、言葉通り猛烈な熱風。
普段でも凄いのに、なんでそんなことをするんだぁ(怒)と思ったが、とにかくここほど蒸気の凄いところは日本中探してもないだろう。


そのスチームサウナを横切ると、露天風呂に出る。
露天風呂はだいたいどのスーパー銭湯でも力を入れる設備であるが、ここも例に漏れず気合いが入っている。
一番広い浴槽で、十数人は入れるだろうか。泉質は濃厚な黒湯の温泉。
ホントかどうか知らないけど、むかしは落ち武者が湯治に訪れてたらしい。



出典:おふろの王様町田店ホームページ引用
▲落ち武者気分で浸った


しかし残念なのは、けっこう塩素臭が強いことだ。自分は比較的平気なのだが、嫌いな人はちょっと鼻につくかもしれない。
それと露天風呂の手前には、寝っ転がれる木目調のソフトマット。
奥には、つぼ湯が2つ。
周りに外気浴のできる椅子が並ぶ。
露天風呂の温度は41.5℃ほどで、ここでは一番高い温度である。
あと、100インチはありそうな大きなテレビが設置してある。土曜日のチャンネルは決まってTBS(昼は「王様のブランチ」)である。


こんな感じで、基本的に飛び抜けた設備やサービスはないのであるが、すべての面で当たり前のことを当たり前にこなしてくれる。
そのため、今まで経験してきたスーパー銭湯の中では個人的に一番評価が高い。
しかも色んなサービスチャンネルを用意しているので、その人の使い方次第では安く利用することもできる。


おふろの王様といえば東京ではポピュラーなチェーン店ではあるが、その堅実な運営は改めて感心することばかりだ。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 JR町田駅
経路 歩いて行けなくもないが、送迎バスがオススメ
周辺の環境 住宅地

●空間演出
建物外観 典型的なスーパー銭湯の建物
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビーや仮眠室
脱衣所 そんなに広くはないがキレイ
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 高濃度炭酸泉、ジェットバス、寝湯、露天風呂(黒湯)
サウナ あり
温度 37.8~42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 素晴らしい
清潔さ きれい
貸しタオル なし(円)
備え付け あり

◆人
受付 40代前後の女性たち
客層 高齢者が若干多い。たまに外国人もいる


【案内】

住所
〒252-0301
神奈川県相模原市南区鵜野森1-24-9


電話番号
042(767)2603 ※かけ間違いが非常に多くなっております。ご注意ください。

無料送迎バス

無料送迎バス:JR「古淵」駅(リバーストーン古淵前)~おふろの王様 町田店

無料送迎バス:小田急線「相模大野」駅~おふろの王様 町田店

無料送迎バス:JR「町田」駅南口~おふろの王様 町田店

バスでお越しの場合

町田駅近く「町田バスセンター」より神奈中バス利用(町06)(町08)
「鵜野森一丁目」下車徒歩5分

電車でお越しの場合

JR横浜線「古淵」駅より徒歩20分

JR横浜線・小田急線「町田」駅より路線バスをご利用ください。

お車でお越しの場合

国道16号「鵜野森交差点」より2分。八王子方面からは左折、横浜方面からは右折し直進。
「鵜野森旧道交差点」500m先右側。駐車場130台完備!

※おふろの王様町田店ホームページ転載