銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

バン・ドゥーシュ(東京・半蔵門)

2019-08-03 06:53:34 | 銭湯





地下鉄半蔵門線の半蔵門駅を下車して、30秒ほど歩けばバン・ドゥーシュに到着する。
皇居にもっとも近い銭湯で、ランナーに知られた銭湯だ。


【バン・ドゥーシュ】をザックリいうと
◎半地下
・ランナー向け銭湯
・かなり狭い
・プチリニューアルオープン








いま「働き方改革」の影響で有休取得が義務づけらるようになっており、今回はその有休を取得してバン・ドゥーシュを訪ねた。
久しぶりに休みが平日ということで、まず向かったのが東京地方裁判所だった。




なぜ東京地裁かというと、裁判傍聴は平日にしか見ることができないからだ。ちなみに裁判所は誰でも出入りすることができる。
ただし手荷物検査があり、中の写真撮影は禁止。
写真撮影はルールを詳しく知らなくて玄関先で写真を取ってると、さっそく高齢の警備員さんが飛び出してきて、
「中の写真撮影ダメなんですよ~」
と言われた。
「すいません。知らなくて」と謝ると、「いやいや」と逆に恐縮された。


ちなみに傍聴したのは、常習累犯窃盗と強制性行等ほか。結果として全部が性犯罪になってしまった。


常習累犯窃盗は、その名の通りなんども盗みを働く犯罪なのだが、その盗むモノが女性の下着だった。
よほど執着心があるらしく、これまでに幾度と捕まりながら盗みを働いているらしい。本人は容疑を否認しているのだが、防犯カメラで周辺を徘徊していることがバッチリ確認されており、慰留物からもDNAが見つかっている。
年齢は見た感じ50代半ばぐらいで、性癖が治らないままこの歳を迎えてしまったのだろう。本気で治すつもりがない限り一生犯行を繰り返すだろうなと感じた。

強制性行為は20代前半の容疑者で、ひとりカラオケをしていた女性のもとに突然乱入すると、「やらせてくれたら何もしないから」と脅し、肩に手を掛けてソファに押し倒すと足を広げて下着を脱がせ性行為に及んだという。
被告人は同意の上だったと主張しているが、いきなり見ず知らずの人間に避妊具も使わない性行為を同意するだろうか!?
裁判長が判決文を読んでいると、被告人は納得できない箇所があったらしく「ちょ、ちょっと待ってよ!」と叫ぶも、裁判長が「不規則発言をするなら、退廷してもらう!」と厳しい表情で一喝。それに怯んだのか被告人は「わかりました…」と押し黙ったが、明らかにふてくされた態度だった。

もう一つの判決も強制性行為だったのだが、被告人は30代後半ぐらいで、こちらは被害者多数だった。
被害者Aは無理矢理マンションの上階エントランスに連れ込まれると、強制性行為に及び、被害者Bは車内に連れ込まれて胸を揉まれ、被害者Cも同様の手口で、被害者Dは駐車場で口内性行為をさせられている。
この被告人も容疑を否認しており、同意の上での性行為だったと述べているが、先ほどの犯人とともにどう見ても女性に好かれる風貌ではなく、むしろ逆の出で立ちである。その自信がどこから来るのか全く謎だった。


そんな感じでツッコミどころ満載の裁判傍聴だったが、霞ヶ関近くに銭湯がないか探したところバン・ドゥーシュを発見。



▲霞ヶ関がここで


▲ちょうど皇居に沿った左下にバン・ドゥーシュがある

霞ヶ関を抜けると(霞ヶ関は警察官がやたら多かったので写真は割愛)



▲外務省の端っこに到着。目の前の横断歩道を渡って


▲皇居のお堀方面へと歩く




▲すると途中左に国会議事堂


▲広い横断歩道。途中ですぐ赤信号になるので早足でわたる






▲三宅坂に突き当たる


▲ちょうどそのタイミングで要人が白バイに護送されて移動中だった


▲G20サミット初日だったので、いったい誰だったのだろう?




▲横断歩道を横切り


▲皇居のお堀。写真だと伝わらないと思うが、実際にみると迫力がある!
 



▲皇居を時計まわりに歩く





▲振り返ったところ。奥の建物が霞ヶ関






▲半蔵門に到着


▲およそ150年前はこんな感じだったらしい。東京は150年で変わりすぎだ


▲現在地が赤の部分


▲FM東京やワコールの建物がある方にむかう


▲横断歩道をわたって




▲ワコールの建物沿いを歩く


▲ここを左折


▲曲がったところ


▲奥の突き当たりまで進み


▲突き当たりを右


▲曲がったところ


▲こんなところに銭湯があるんだと思わせるような雰囲気


▲そして到着





▲しかしなにやら嫌な雰囲気が…


▲なんと悪いタイミングで工事中だった


▲自分の確認不足


▲ちなみに最寄り駅はというと


▲マンションの右を歩けばすぐ目の前に半蔵門駅がみえる


▲半蔵門駅からバン・ドューシュを振り返ったところ。赤茶色の建物がバン・ドューシュの入るマンションだ


そして後日あらためて来ると、半地下の階段を降りれば、男女に下足箱が分かれている。
番台かな?と思っていたら、なんと目の前にフロント。下足箱の間に受付がある。まるで宝くじ売場のようだ。
「こんにちは」と挨拶すると、笑顔で「こんにちは」と返してくれる。
年齢は見た感じ60代前半ぐらいの女性だろうか。しかし年齢を感じさせない華やかさがあり、若い頃はかなり綺麗だったのではないかと思わせる風貌だ。


貸しタオルをお願いすると、「ないんですよ~。買うのならありますけど」と申し訳なさそうに言われ、200円のタオルを購入することに。
さすが200円だけあって、しっかりした生地。しかも使うときにいい匂いがした。
それとオマケまで頂戴した。



▲それがこちら

まさかの予想をくつがえす魚肉ソーセージ。
銭湯でこういうのをくれるとは。。。
しかし、なぜこれ?


受付でお金を支払うと、男湯は右側。下足箱のスペースはけっこう狭く、下足箱が金属製の作り。
このへんも他とは違うユニークなところだろう。
扉をあけて中に入ると、かなり狭いなという印象だ。


脱衣場もロッカーがステンレス製のもので、まるで会社の更衣室にあるロッカーのようである。
左右の壁にロッカーが配置されており、それぞれ縦長と小さいタイプと色々ある。
それとカゴだけのスペースも。
間仕切り壁には、液晶テレビがあり、体重計は家庭用のもの。



出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲この写真はテレビがブラウン管だから古い時期のものだろう


浴室の扉を開けると、脱衣場から丸見えだったが、かなり狭い。
左右の壁にはカランが並び、奥に浴槽。浴槽は一つだけで、しかもめちゃくちゃ小さい。
足を伸ばすと、たぶん2人入れれば御の字で、体育座りなら3人ぐらいか。
白湯ではあるが、左壁にジェットバスが3つほどついていた。
温度は40℃にいくかいかないかぐらい
なのでかなりぬるく、ずっといられる気分だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


カランはすべてホースのハンドシャワーで、スーパー銭湯とおなじ温度調節もできるが、なによりもこちらは固定シャワーなのでスーパー銭湯のような一定時間で止まることはない。
そのため手間が省けてノーストレス。屈指の使い勝手の良さだ。このへんはさすがランナー向けの銭湯といった感じである。
それとシャンプー、ボディシャンプーの備え付けもすべて一つずつ配置されてあるのは嬉しい。


出典:東京銭湯ホームページ引用


ちなみに客層はというと、なんと誰もいない。貸し切り状態だった。
訪れたのは土曜日の14時ほどで、きっとランナーたちでごった返しているだろうなと思っていたら、ガラガラ。
ただ鍵のないロッカーが多かったので、荷物を預けて走りに出掛け人は多かったようだ。時間帯によってはかなり混むだろうけど、自分が訪れた時はちょうど空いていたので、来るならこの時間がオススメだ。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 半蔵門
経路 斜め前を歩くだけ
周辺の環境 飲食店や林立したビル

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 受付の目の前にベンチがあって、店主が女性客と話していた
脱衣所 会社の更衣室みたいな感じ
シャワーの出 勢いがあり使い勝手が素晴らしい
浴槽の種類 ジェットバス
サウナ なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 とても丁寧な対応
清潔さ きれい
貸しタオル なし(買うなら200円)
備え付け あり

◆人
受付 60代ぐらいの女性
客層 不明
 

【案内】

住所
〒102-0083
千代田区麹町1−5−4

電話番号
03-3263-4944

アクセス
東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅下車、徒歩1分

休日
日曜、祝日(ゆず湯などのイベント湯は営業。)

時間
15:00−24:00
土曜は12:30~23:00

※東京銭湯ホームページ転載