銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

増穂湯(東京・千歳烏山)

2019-08-17 08:02:04 | 銭湯





京王線の千歳烏山駅を下車して商店街の通り抜ければ、人通りの多い住宅街の中に増穂湯をみつけることができる。
軟水をうたっているが、水質だけでなく温度やシャワーなど、色んな面で理想的な銭湯だった。


【増穂湯】をザックリいうと
◎軟水、麦飯湯、サウナあり
・軟水+麦飯石+薬湯のコラボ湯
・江戸っ子気質なおばあちゃん
・適温適圧で気持ちいい









▲京王線の千歳烏山駅


▲出て左の方


▲ここを曲がって


▲商店街を南方面に歩く






▲突き当たりは、右側






▲パチンコ屋さんの脇の通りを入っていく






▲もうみえてくる




▲到着


▲ここは軟水を売りにしていて




▲ぬいぐるみの犬も出迎えてくれる。このぬいぐるみは、ロビー手前にもあった。子どもは喜ぶだろう


中に入ると、写真の通り左側に犬のぬいぐるみ。下足箱に靴を入れて中に入ると、小さなロビーが目の前にあって、右側にフロントがある。
全体的に古色蒼然とした感じの色合いだ。


※出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用


受付に座るのは、かなり年配のおばあちゃん。低くみつもって80代ほどかという感じである。
「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「下駄箱の鍵ありますか?」と聞かれて、下足箱の鍵を渡すと「タオルと交換するので番号を覚えておいてくださいね」と言われる。
高齢ではあるがしっかりした受け答えで安心した。ちなみに帰りは肘をついて寝ていたが…。


左の男湯ののれんをくぐると、脱衣場も昭和の色合いが濃厚な空間である。
かなり広めで、奥行きがある。
手前にソファーが並び、脱衣場真ん中には椅子が背中合わせで並んでいた。
洗面台は入り口横。テレビも頭上にあって、相撲中継が流されていた。
足下のマットは若干汚い。


※出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用


浴室に入ると、典型的な配置だ。
右手前に立ちシャワーが二つあって、一つがサウナ専用の水シャワー。もう一つが普通のお湯も水もでる立ちシャワー。


左手前にサウナ。残念ながらサウナはあるが、水風呂はなし。なので専用シャワーで代用するしかない。


カランは真ん中と左右の壁にあって、だいぶ綺麗である。
それと勢いがあるので、使い心地は良い。とくに立ちシャワーも古いながら理想的な水量、勢いなので、浴びてて気持ちが良かった。



※出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用


そして肝心の浴槽であるが、奥にあって、入り口にデカデカと軟水を標榜しているように泉質は軟水。しかも左端には、なんと麦飯(ばくはん)石が置かれてある。いわゆるバイタル湯だ。
さらに畳みかけるようにこの日は緑色をした薬湯。
まさにトリプル効果のある湯船である。このこだわりようは素晴らしい。
右側は座湯で、水まくらもしっかり機能しており、ジェットの水圧も適切。しかも温度も41℃ほどとまろやかなので、泥沼にハマるように長湯してしまった。


壁画は、油(ペンキ)絵であるが、富士山ではなく灯台のある沿岸部が描かれていた。タイルの部分には、日本橋の絵が3つほど様々なスタイルで描かれている。


※出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用


あとどうでもいい話ではあるが、ちょうど17時頃に学校で鳴るチャイムが浴室内に鳴り響いており、おそらく商店街が流してるのだろうが、あまり響くので驚いた。


客層は、仲良し高齢者グループが目立ったものの、けっこう若い人もいた。
水風呂がないのは少し残念だったが、設備の精度はきわめて高く、実力の高い銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 千歳烏山
経路 商店街を経て住宅街の中へ
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 ちょっと古い昭和の建物
壁画・眺望 海と灯台
統一感 あり
置物 犬のぬいぐるみ
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビーと脱衣場
脱衣所 昭和の雰囲気が濃厚
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 軟水のバイタル湯で薬湯にバイブラ付きと、座湯
サウナ あり
温度 41℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 マイペース
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 80代ぐらいの女性
客層 高齢者と若い人も


【案内】

住所
〒157-0062
世田谷区南烏山5-21-15

電話番号
03-3300-2664

アクセス
京王線「千歳烏山」駅下車、徒歩2分

定休日
金曜

営業時間
14:45~22:45、閉店23:00

※東京銭湯ホームページ転載