銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

RAKU SPA 1010 神田(東京・御茶ノ水)

2019-08-20 06:47:29 | スーパー銭湯





かつて江戸遊という名称だった施設を極楽湯がRAKU SPA 1010 神田に改名し2019年3月にリニューアルオープン。
若者やランナーでにぎわうイマドキらしいスーパー銭湯だった。


【RAKU SPA 1010 神田】をザックリいうと
◎高濃度炭酸泉、サウナ、水風呂あり
・基本設計は江戸遊と変わらず
・若者が多い
・高齢客から不満の声も








▲御茶ノ水駅


▲御茶ノ水駅から周りをみる




▲向かうはこっち側




▲横断歩道を渡り


▲そのまま真っ直ぐ










▲先の道を右折


▲曲がったところ






▲ここを左折






▲御茶ノ水駅から5分で到着


入り口に入ると、右側に下足箱。以前と比べるとさらにきれいになったが、内装はシンプル過ぎるわけでもなく、ややポップな色調。
下足箱に靴を入れると、まず券売機を探したのだが、みつからない。


挙動不審を見とがめられたのか、すぐに声を掛けられた。
声を掛けてきたのは、20代半ばか後半ぐらいの女性。
「以前利用されたことはありますか?」と聞かれたので、「(江戸遊のときとシステムが変わってるだろうから)いえ、ないです」とこたえると一から説明してくれた。
下足箱の鍵がフロントで精算するときのキーになるらしく、コースはいくつかあるが、最安値の銭湯コースは3時間制限で浴室とレストランが利用できる。
このへんは江戸遊と変わりないルールだろう。
下足箱のキーを返されると、上階へあがれば途中2階が食事処。洗練されたデザイン空間で、自分にはちょっと敷居の高さを感じてしまう。
そのさらに上の3階が浴室。男湯の扉を開けると、以前と比べてロッカーがおしゃれな形へと変貌していた。


まえの時は無機質なロッカーが並んでいるだけだったが、現在は日本の伝統的なデザインがあしらわれており見た目も楽しませてくれる。
ただ、数を増やすためなのかサイズが小振りになり、以前のようにハンガーに掛けることはできない。


脱衣場の右奥には洗面台が3つほど並び、綿棒やティッシュが置かれてあった。
左はトイレ。トイレは一つしかないので、混むと並ぶかも。


浴室の扉は二重扉になっているものの、奥側の扉はあえて開放していた。
浴室に入ると、やはり以前と同様に浴室全体は狭い。ただ、主浴槽となる高濃度炭酸泉は一般的なスーパー銭湯並みの大きさで、10人前後は入れるものと思われる。


出典:RAKU SPA 1010 神田ホームページ引用


手前左には、サウナ。このサウナは別料金で、サウナコースかさらに上位のコースを選ぶ必要がある。今回は銭湯コースだったので、サウナは入れない。
そのサウナの奥横に水風呂。温度表示は15℃を示していた。やはり手を入れるとキンキンの冷たさだ。
スーパー銭湯形態にしてはかなり攻めた温度設定だろう。いま流行のサウナーを念頭にしたものかもしれない。自分みたいな脆弱体質では指をくわえて眺めるしかない。



出典:RAKU SPA 1010 神田ホームページ引用
▲この引用した画像だと、12.9℃になっている…


浴室真ん中右寄りには、柱。ビル銭湯でよくある障害物だが、その柱横に立ちシャワーがあり、奥に小さなベンチが取り付けられている。
カランはその柱手前の壁沿いをL字に並ぶ。
一つひとつに仕切があるので、プライベート空間を確保した作りだ。また横幅がとりわけ広いので快適である。よくこんな狭い浴室にほかのスーパー銭湯より広いカランを設けたと思う。
一方、それゆえに数が少なく、8つしかない。このあたりは混雑状況によって上がり待ちが発生するだろう。


それと右奥に薬湯。日替わり湯と命名されているが、この日はクールミントだった。
温度は高めで41.6℃ほど。これぐらい熱いと、もはやクールミントの意味をなしてないと思うのだが…。


出典:RAKU SPA 1010 神田ホームページ引用


天井は低く、平面の空間が狭いので窮屈感は否めない。一方で、自分のときはそんなに入浴客がいなかったので、ストレスは感じなかった。
しいていえば、若いグループがやってきたときに大声をあげてたことぐらいか。


それと演出面に関しては、壁絵などはないものの、それに代わるものとしてステンドガラス風にプリントされた浮世絵が窓ガラスにあしらわれていた。
説明板は、ここでは暖簾に変わり、紺の下地に白字で解説されている。
こうしたアイデアはさすがは大手と感心した。和風を全面に打ち出した統一感も素晴らしい。
ただ、なぜか浴室に流れているBGMはイタリアの民衆音楽だった。


全体を見渡すと、基本的に江戸遊を踏襲しており、構造的な変化はなかった。


それと帰り際に階段を降りていると下から怒鳴り声が響いており、なんだろう?とみると、年配客が「ここに3回ほど来てるけど、全然わからないよ!」とルールの難しさを嘆いていた。
たしかにコースの選択肢が増えたことでルール(システム)が煩雑化し、すぐには飲み込めない高齢者も多いのだろう。
これも時代の流れといえば流れなのだろうが、銭湯を支えてきた高齢者にとって今は不遇の時代といえるのかもしれない。



【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 お茶の水、もしくは小川町、淡路町
経路 川沿い
周辺の環境 ビル

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 あり
統一感 あり
置物 色々
照明 ふつう

★設備
休憩所 充実(料金別)
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 高濃度炭酸泉、薬湯、水風呂
サウナ あり
温度 41℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 よい
清潔さ きれい
貸しタオル なし(フェイスタオルは購入のみで150円)
備え付け あり

◆人
受付 20代の女性と50代ぐらいの女性
客層 若者中心


【案内】

RAKU SPA 1010 神田
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町2-9-9

営業時間:11:00~翌8:00(最終受付 翌7:00)※

電話番号:03-5207-2683

※コースにより受付時間は異なりますので、ご利用料金ページをご確認ください。

※RAKU SPA 1010 神田ホームページ転載