銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

松の湯(川崎・東山田)

2020-04-04 07:40:00 | 銭湯

#松の湯


✔圧倒的なバリエーション
✔広いロビー
✔夜に来るべき銭湯









#東山田駅


▲横浜市営地下鉄グリーンラインの東山田駅


▲東山田と書いて、ひがしやまたと読む。なぜ濁らせない?


▲現在地。地図をみての通り、まわりは殺風景な場所である


▲とりあえず右にある中原街道という道に出れば、だいたい近くまで行ける


▲出るのは3番出口


▲でたところ


▲横断歩道を渡る


▲右を向くと高速道路。この高速道路と途中で一度交錯することになる


▲進むのはちょっと左


▲その前に東山田駅を振り返る。周囲の環境から浮いたデザイン


▲すぐに右


▲そのまま進もう






▲この道路が中原街道。ここを右折する


▲住宅街の中に畑が点在している。しばらく真っ直ぐ進む
















▲大きな鉄塔。むかし鉄塔をたどって旅をした小学生の物語を思い出した








▲高速道路の下をくぐる




▲抜けたところ















ここでストップ!

今回おとずれる松の湯は川崎の銭湯であるが、最寄り駅は横浜市営地下鉄である。つまり横浜から川崎まで歩いていることになるが、じゃあどこが市境なのか?というと、ここである。
この地点で後ろを振り向くと



横浜市都筑区の看板。

前を向くと、



川崎市高津区の看板。

境界をまたいだからといって、なにか変わるわけじゃないけれども…。



▲そして、右にある「ここを左折」という看板のところを右折する



▲右に向いたところ


▲ほぼ近くまで来ている






▲左に見えている






▲自宅をかねた銭湯らしい


▲到着


外観は銭湯らしくなく、どこか建設会社みたい建物だ。
下足箱から入って左をみると、銭湯にしてはかなり広めのロビー。その右手に受付がある。
受付の前に券売機があり、様々なメニューが用意されていた。
入浴料は470円。貸しタオルが30円。そしてサウナが250円である。


受付に目を向けると座るのは60代ぐらいの女性。愛想は決して良くないが、悪い印象もない。ただ帰りのときはなぜか子ども扱いされた。
貸しタオルを受け取る前に「下駄箱の鍵を出してください」と言われ、タオルと一緒にプラスチックのタグも渡される。


ここは二種類の浴室があり、和風の「湯屋物語」と洋風の「アクアスパ」である。週ごとに入れ替えてるようだ。
今回は左側のアクアスパが男湯だった。


ロビーを振り返ると、真ん中にソファーがあり、窓際にはテーブル席。
驚いたのは、その入り口横にウォーターベッドがあったことだ。
スーパー銭湯でも見たことない代物。
利用価格は200円とまあまあの値段。


出典:spa‐tokyoホームページ引用
▲入り口


出典:spa‐tokyoホームページ引用
▲カフェみたいな雰囲気のロビー


脱衣場に入ると、高齢者がベンチに横たわって眠っていた。
広いロビーがあるのに、なぜ脱衣場でわざわざ寝ているのか。
脱衣場は、左半分がほとんど空間になっていて、右側にロッカーが並ぶ。
コインリターン式と通常の鍵だけのロッカーに分かれている。
ほかには洗面台もあるが、アメニティらしいものは見かけず。ドライヤーは20円と有料タイプ。


出典:spa‐tokyoホームページ引用


浴室内に入ると、ほかの銭湯と違って真ん中に浴槽がある。
しかも内部の作りが複雑で、細胞の解剖図をみてるような気分だ。
カランは、浴室の壁際全体に並ぶが、右手前は立ちシャワーがあり、その隣にボディーシャワー。手前と左壁は普通の固定シャワーだが、奥は仕切板があってハンドシャワーである。
ここまで多彩な設備を揃えるのはなかなか手が込んでいる。あらためて川崎は意欲的な銭湯が多いと感じる。
サウナは、ボディーシャワーの奥横にあって、そのさらに一番奥に水風呂。3人ぐらいは入れそうなスペースで、自分の肌感覚だと16℃ぐらいか。


肝心の浴槽はというと、かなり大きめで、色々とあるが一つひとつは小さい。
まず手前が歩行湯のようなループ状の浴槽になっていて、ハイパージェットが端っこに取り付けられている。
温度は38℃あるかないかぐらいの低温。
奥側は説明しづらいのだが、一番奥が左右に一人用ずつの岩盤浴(チップタイル)があって、さらにその手前側が主浴槽。もう一つ手前が左に寝湯。右が座湯である。
水まくらは残念ながら冷たくなかった。
右隅っこに電気風呂。
温度は41℃ほどとマイルドだ。
ちなみにここは軟水でもあるらしく、とにかくありとあらゆるものが投入されている。
ここまでが室内。


ここは露天風呂もあり、扉をあけて外に出ると浴槽は2つに分かれている。
左が若干小さめの炭酸泉。
入ると、通常の炭酸泉だが濃度が低い。やはり初期型か。
右は湧出口に備長炭を置いた白湯で奥に打たせ湯。手前も打たせ湯だが、それがなんとウォーターパールだった。


出典:spa‐tokyoホームページ引用
▲脱衣場側からみた写真。分かりづらいが、泡立ってるところにウォーターパールが流れている


ウォーターパールはご存知の方も多いと思うが、知らない方もいると思うので簡単に説明すると、壁から流れる水にストロボが照らされる装置である。
ストロボによって水の流れがスローモーションや、逆流してるようにみせることができる。
つまりプロジェクションマッピングのハシリみたいなものである。それが夜限定で演じられる。
訪れたのは、14時ほどで暗くなるにはまだ時間があり、残念ながら見ることができなかった。


言葉で説明するより、動画を見てもらう方が手っ取り早いだろう。



まさに光りのマジック。
松の湯のはもっと大きいので、動画以上の素晴らしいものが見れたに違いない。昼来たことが非常に悔やまれた。
ただ、ほかの設備も充実していたので、それだけでも十分楽しめる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 東山田
経路 中原街道
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 会社みたいな建物
壁画・眺望 南国の写真パネル
統一感 あり
置物 ウォーターベッド
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 規模にしては普通の広さ
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 歩行湯、岩盤浴、電気風呂、寝湯、座湯、水風呂、炭酸泉、露天風呂
サウナ あり
温度 38~41℃
棚 あり
男女入れ替え あり

■サービス
接客 普通
清潔さ 普通
貸しタオル あり(30円~)
備え付け なし

◆人
受付 60代女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒213-0026 
川崎市高津区久末20

電話
044-777-6827

営業時間
14:00〜24:00
土曜日12:00〜24:00
日祭日
9:00〜24:00

定休日
毎週月曜日(祭日の場合は翌日)

※東京銭湯ホームページ転載