銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

荒井湯(東京・浅草)

2020-04-25 06:28:00 | 銭湯
東京・浅草
#荒井湯








東京メトロ銀座線
#浅草駅






▲改札口


▲抜けたところ


▲近くの地図をみると、今はここ。今回は、右に見える吾妻橋を渡る


▲駅構内にある御輿。普段であれば混雑してて、全体を撮ることはできない


緊急事態宣言前のときだったが、コロナウイルスの影響で浅草駅もスッカラカンである








▲出口4から地上にでたところ


▲目の前に吾妻橋


▲左をむけば桜まつりの会場。やはりそれなりに人はいる




▲右を向けば係留された屋形船








▲吾妻橋を渡りきると、左側にアサヒビールの建物を仰ぎ見ることができる


▲聖火台のうえに輝く炎を模したオブジェ。特殊な形状から、一時期はロッククライマーが清掃してたとか


▲まっすぐ進む








▲右にあるのは発明家ショップトキメキ


▲そのまま進んで


▲大通りにでる


▲ここも渡り


▲渡ったところ


▲左をみるとスカイツリーがみえる


▲ひたすらまっすぐ








▲ふと右側をみると


▲びっこを引きながらひとりで散歩している老犬がいた






▲またしても大通り


▲右斜めをみると煙突がみえる


▲ここを渡って




▲ちょっと右に行くと






▲到着




▲コロナウイルスの影響がこんなところにも





入る前に、ちょっと寄り道した浅草寺の様子も紹介





▲神谷バーの目の前


▲人力車も手持ち無沙汰


▲雷門前では、人力車の呼び込みがむなしく響く




▲シャッター通り状態









これが土曜日の浅草なのか?というぐらい寂寞とした状況だ
(撮影は2020年4月4日)




さて、荒井湯に戻る



出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用



外観はみての通り、なかなかの古い建物。中に入ると想像通り下足箱は狭く、出てくる人とぶつかったら身動きがとれないぐらいだ。
そそくさと靴をしまうと、扉を開ければ左側に番台があり、座るのは60代前半ぐらいの男性。
みた感じ頑固おやじ風のスポーツ刈りをしており、実際にそんな感じだった。愛想は決して良くないが、悪い人ではなさそうだ。
貸しタオルを訊ねると、「はいはい」と言って出してくれて(帰りのときは「はいはいはい」だった)、受け取って脱衣場を見渡すと、ロッカーの配置がちょっと他と異なる。
まず手前に横切るロッカーがあり、右斜(はす)向かいのロッカーはL字型で並ぶ。手前の壁にもロッカー。その島ロッカーの上に複数の水槽が置かれてあった。
右側に視線を移すと、池のある坪庭。トイレはその縁側をまわった奥にある。
池には鯉が泳ぎ、その池の一部が板張りになっていた。椅子もいくつか置かれてあり手作り感満載。決して洗練された統一感はないが、家庭的でいい感じだ。


浴室の扉をあけると、古い銭湯にしてはかなり綺麗で、どうやら最近になってリニューアルしたようである。
とくに床とカランのタイルが新しい。一部、鏡などは浸食されたままだったので、中普請にとどめたのだろう。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


真ん中には島カランがあり、右側は手前に立ちシャワーが2つ。
その奥にもカランがあるが、こちらは2つだけで蛍光灯がやたらと近かった。
左手前には、備え付けのシャンプーが置かれてあり、あとは間仕切りにカランが並ぶ。
ちなみに、その間仕切りにはラミネートされた写真が貼られてあって、全部「スカイツリー」の写真だった。
土台工事から完成近くまでの年を追った連続写真もあり、なかなか興味深く鑑賞させてもらった。


浴槽は、L字型になっていて、右側が手前にせり出している。その右側が低温と表記されており、入るとたしかにぬるい。温度は38℃ほどで、そこにも写真が張られてあった。
こちらは子猫や子犬たちが戯れる写真で、おそらく子どもが入ることを意識した作りなのだろう。大人にとっても癒しの空間である。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲銭湯ではめずらしい俯瞰撮影。こちらは女湯。手前の間仕切りには並べられたスカイツリーの写真がみえると思う


奥が主浴槽で、バイブラ、それとラジウム鉱泉も兼ねているらしい(ここではラジュームと記載されてた記憶が…)。
この主浴槽も41℃で銭湯にしては少しぬるいかな?といった感じだ。
そして最後に左端の浴槽が深浴槽で薬湯。この日は抹茶で、高温湯とも書かれてある。
38℃→41℃と続くので、まあ高温といっても大したことないだろうな「ハッハハ」と高をくくって足を入れてみると、かなり熱いのでビックリ。
さすがに入れないほどではないが、肌感覚だと45℃ぐらいか。一応、浴槽には約44℃とあったので、たしかにそれぐらいかも。ただ、あくまでも「約」なのでそれより高かった可能性もある。
41℃だけだと物足りない人にとって44℃の刺激は嬉しい。


壁絵は葛飾北斎の神奈川沖浪裏をモチーフにしたもので、描いたのは中島盛夫さん。現代でも色褪せない北斎の大胆にして緻密な構図は素晴らしい。


出典:東京銭湯ホームページ引用
中島盛夫さんにより“再解釈”された神奈川沖浪裏。オリジナルより抑え気味で写実的にみえる


客層はほとんど高齢者で、おそらく地元の人たちだろう。特に騒ぎ立てることなく静かに会話してた。
浅草といえば賑やかなイメージがあるが、ここは落ち着いた雰囲気の銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 浅草
経路 隅田川を渡り南方面へ
周辺の環境 飲食店や住宅街

●空間演出
建物外観 古い宮造り
壁画・眺望 神奈川沖浪裏
統一感 あり
置物 植物や水槽
照明 明るい

★設備
休憩所 縁側や脱衣場内
脱衣所 ロッカーが変わった配置
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 温度別、バイブラ、座湯、薬湯、ラジウム泉
サウナ なし
温度 38℃、41℃、44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 60代前半ぐらいの男性
客層 高齢者中心


【案内】

住所
〒130-0004
墨田区本所2−8−7 

電話番号
03-3622-0740

アクセス
都営浅草線「本所吾妻橋」駅下車、徒歩10分

休日
水曜
(第5水曜は営業)

営業時間
15:30−24:00

※東京銭湯ホームページ転載