#みやこ湯
東京メトロ副都心線
#要町駅
▲要町駅。本来の最寄り駅は、東武東上線の大山駅なのだが、渋谷方面から行くと時間もお金も掛かるため、準最寄り駅の要町駅から行くことに
▲階段をのぼって
▲今はやりのストリートピアノがあった
▲帰りのときになると、けっこうギャラリーがいた。弾く曲目と腕前によっては多くの人が立ち止まるようだ
▲改札口
▲地図を見ると3番出口がいちばん近い
▲外から見た3番出口
▲地図を見ると3番出口がいちばん近い
▲外から見た3番出口
▲出口をでたら
▲左に曲がる
▲あとはしばらく真っ直ぐ行く
▲ここの横断歩道を渡ったら
▲左折
▲サイクルベースあさひを横切り
▲セブンイレブンがみえてきたら
▲ゲオの手前で右折する
▲すると、みやこ湯がみえる。要町駅から歩いて20分ぐらい掛かった。やや健脚向けのコースだろう
▲到着。看板の文字が店名よりもサウナを赤字で強調している
▲下足箱のところ
入り口ですでに男女に分かれている。ということで、受付は番台と分かる。
建物の中に入った瞬間から独特の匂いが立ちこめていて、この匂いはなんだろうか?と考えたが、結局分からなかった。
ちなみに、ここはサウナブームの立役者となった「サ道」のドラマ版で、記念すべき第一話に登場した銭湯だそうだ。つまりサウナ好きにとって知られた聖地。
後になって知ったのだが、たしかに振り返ってみると、玄人好みの銭湯であった。さらに蛇足ではあるが、この日は一日中曇り空だったのに、みやこ湯に向かう時だけみごと晴れていた。
靴をあずけて扉をあけると、古い形の番台ではなく、実質フロント形式の番台だった。というのも、脱衣場の入り口にはのれんが掛かっているので、番台からは脱衣場の中を見ることができない。
こちらは1960年代に創業したらしいので、途中で一度は中普請したのかもしれない。もしも当時のままだとしたら、かなり進歩した銭湯だったろう。
受付に座るのは、60代ぐらいの女性。お世辞にも愛想があるとはいえないが、しっかりした対応をしてくれた。
「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「ありますよ」と白いタオルを出してくれた。帰りのときは目の前にある赤いカゴに入れてほしいと言われた。
のれんをくぐって中に入ると、そんなに広いわけではないが、いろんなアイテムが整然と並べられていて、古いのにすごく綺麗なのに驚く。
天井には今は絶対にないようなデザインの丸い照明が5つ並び、昭和の意匠を堪能することができる。こういうタイムスリップした感覚はワクワクさせてくれる。
ロッカーは奥と左側にあり、100円を投入するコインリターン式。そういえば受付で千円を出して返ってきたのが100円玉5枚だったのはそういうことかと納得。じつは電子マネーでも決算できたのだが、使わなくて正解だった。
脱衣場の真ん中にはテーブルと椅子が並び、帰りのときはくつろぐ人たちが沢山いた。
出典:東京銭湯ホームページ引用
▲脱衣場側から見た入り口。のれんの奥に番台がある
出典:東京銭湯ホームページ引用
▲新聞や本を読む人たちがいた。脱衣場にはテレビもあるので、テレビを見てる人たちもいた
浴室の扉をあけると、こちらも古い建物ながら清潔感に溢れている。
真ん中に島カランがあり、左右の壁にもカランが並ぶ。
ただし、左隅側の手前がサウナで、こちらのサウナは一般の銭湯にしてはやや奥行きがある。
サウナを出てすぐ目の前には水風呂。一段上がった作りになっていて、特別感を演出している。水はすべて井戸水だそうだ。
水温は16℃前後ぐらいだろうか。個人的にはけっこう冷たいと感じた。
その水風呂の奥に立ちシャワーがある。ハンドシャワーでお湯しかでないものだ。足下には赤い踏み台があった。つまり、立ちシャワーから水風呂に入れるようになっているのだが、水風呂がサウナの目の前にあるので、わざわざサウナから反対側の立ちシャワーに迂回して汗を流して水風呂に入る人がいるだろうか?と疑問に感じた。不思議な動線である。
ちなみに、通常のカランのシャワーはとても勢いがあってすごく使いやすい。しかも備え付けのシャンプー類があるので、すべて手ぶらで楽しめる。
出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯。若干、男湯と作りが違う感じだ
浴槽は奥にあって、左側の白湯と右側の薬湯に分かれている。
白湯を左から見ていくと、最初はバイブで、詰めれば2人ぐらいが入れるが、実質1人用のスペース。
左壁の頭上にはテレビが埋め込まれていて、脱衣場のテレビとおなじくプロ野球を流していた。
主浴槽の右側をみると、真ん中には岩盤泉。効果があるとされる複数の鉱石を砕いて焼き固めたプレートが座るところに配置されている。
さらにはその隣にジェットバスの座湯が2つ。なかなか勢いがある。
ところで岩盤泉から座湯に移る時に足下に湧出口があるのか熱湯が当たってかなり熱かった。
白湯は全体的に44℃か45℃ぐらい。少なくとも43℃以上だったと思う。
出典:東京銭湯ホームページ引用
最後の右端には薬湯がある。
この時の薬湯は、白濁の「ユッカ濁り湯」と呼ばれるもので独特の匂いがした(入り口の匂いとは別物)。
深浴槽で、白湯よりほんの少し熱いぐらい。なので45か46℃ぐらい。
出典:東京銭湯ホームページ引用
壁絵は富士山の絵で男女と地続きではなく、個別に枠が作られている。
そのためお互いに男女別個の富士山が描かれていた。
その下にはタイル絵で、桜越しに山口県にある錦帯橋が描かれている。なぜ錦帯橋なのか分からないけど、経営者の出自と関係があるのだろうか。
出典:東京銭湯ホームページ引用
客層は、ほぼ高齢者だが、若い人もちらほら。これはドラマの影響か。あるいは設備が整っているからか。基本的に綺麗で設備がちゃんとしたところは有名無名を問わず若い人がいる。客同士で特に会話はなかったが、水風呂に入るときに、「うおーい」「うあ“ー」といちいち叫んでる人がいた。
しっかりと熱湯を堪能して、そろそろ出るかと入り口の棚に置いておいたタオルを取ろうとしたら、あったはずの貸しタオルがなくなっていた。
本来なら目の届くところに置いておくべきだったのだが、後の祭り。仕方なく自然乾燥させることに。
ちょうど春先だからクーラーや扇風機も稼働していなくて、乾くのにずいぶんと時間が掛かってしまった。
とりあえずお店の人にお詫びしなければと思い、「すみません、貸しタオルをおかりしたのですが、入り口の棚に置いておいたところ無くなってまして…」「え、なくなったの?…使います?」と新しいタオルに手を伸ばしてくれたが、すでに乾燥済みなので(髪は若干濡れてたけど)「大丈夫です」とお断りして、「弁償したほうがよろしいでしょうか?」とお伺いをたてたら、「しなくていいです」と言ってもらえた。
いちおう自分も被害者とも言えなくはないが、管理が甘かったのは否定できないので、猛省。これからは目の届くところに置いておこうと決心したのだった。
そして、みやこ湯を振り返ると、最初から最後まですごく良い銭湯だと感じた。清潔であること、設備がしっかりしてること、サウナ料金が安くてコストパフォーマンスが高いこと、なによりも美しい形で昭和の世界が今も残ってること。アクセスはやや不便であるが、一度は訪れることをオススメしたい銭湯だった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 要町
経路 高速道路沿いに歩く
周辺の環境 セブンイレブン、ゲオ
●空間演出
建物外観 ビル銭湯
壁画・眺望 富士山の絵、錦帯橋
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 綺麗
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 水風呂、バイブラ、岩盤泉、座湯、薬湯
サウナ あり
温度 45℃前後
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 丁寧
清潔さ 綺麗
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり
◆人
受付 60代の女性
客層 高齢者や若者
【案内】
住所
〒173-0025
板橋区熊野町34−14
電話番号
03-3956-0631
アクセス
東武東上線「大山」駅下車、徒歩10分
休日
金曜
営業時間
15:30−24:00
※東京銭湯ホームページ転載