銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

喜代乃湯(仙台・仙台)

2022-12-17 06:47:00 | 銭湯
#喜代乃湯






JR東北・北海道新幹線
#仙台駅

▲JR仙台駅





▲新幹線が到着するとすごい人であふれかえっていた。さすが東北随一の大都市である


▲とりあえず南口方面へと降る


▲降りたら右にむかい

▲新幹線の出口


▲左側をみると大変にぎわってるが


▲むかうのは東口になるので右に進む


▲さらに右を進んで

▲エスカレーターで降りて


▲大きなコンコースにでる


▲真っ直ぐすすみ


▲駅から出て左に向いたところ

▲地図をみたら右斜め方面に進む


▲目指すはだいたいここらへん

▲階段かエレベーターで降りて


▲仙台駅を左にみながら真っ直ぐすすみ

▲Biviという商業施設にぶつかるので


▲右に進む


▲そのまま歩いて

▲横断歩道も渡り




▲大通りに出るので


▲その大通りを左折する


▲ここでひたすら直進




▲ビル群に囲まれて整理された街並みを歩いていると、はるばる仙台まで来たのに東京に来たような感覚だ









 


▲右にあるアンパンマンミュージアムを横切り


▲横断歩道をわたったら

▲右折する


▲あとはほぼ真っ直ぐ









▲ここでストップ


▲左折すると


▲喜代乃湯がみえてくる




▲右手前に見えるのはスナック。今も営業してるのか微妙な雰囲気


▲左はコインランドリー。このへんはお約束だろう


▲入り口はというと真ん中の奥にある

▲こちらに案内があった


▲この薄暗さがなんとも昭和チックな感じで好きだ


▲階段をあがれば、入り口に到着


入り口に入るまえに高齢の女性とすれ違い、「いらっしゃいませ」と挨拶をしてくれた。
のれんをくぐって中に入ると左右に下足箱がある。
足を置く場所がかなり狭いので、靴を脱ぐときにバランスを崩してズッコケそうになった。
入って目の前にあるのが歴史を感じさせる椅子の一群で、横列にズラッと並んでいる。コロナを警戒して間引きされていたが(一つずつ間をあけて使用禁止の張り紙が貼ってあった)、座ってる人は誰ひとりとしていなかった。
ロビーの奥はちょっとした食事処のような畳敷きがあり、往事はそれなりに賑わいがあったのかもしれない。当時は健康ランド的なものを目指していたのだろう。
受付のフロントは左側で、座るのは60代半ばぐらいの男性。
「こんにちは」と挨拶をして、「貸しタオルありますか?」と訪ねると「貸しタオルはバスタオルしかないですねぇ」と言われたので購入することに。
タオルはどこだろと手前のショーケースを眺めていたが、どうもタオルは置いてなかった(関東の古い銭湯だと大抵はショーケースから自分で取ってと言われる)。怪訝そうな表情で店主がみていたので、受付のところにあるのかと気が付き「タオルをお願いします」と言うと、下あたりから出してくれた。「(タオルは)220円で入浴料あわせて660円です」と言われた。やはり神奈川や東京と比べると入浴料は若干安い。
先ほどの入り口から見て右側に浴室の入り口がある。その途中には自販機が並び、左側が女湯で、右側が男湯だった。


のれんをくぐると、やや広めの脱衣場になっていて、ロッカーが金属製なのでプールの更衣室を思い出す。風情はすこし削がれるが、管理の面では合理的だろう。創業当時はこうした作りが流行っていたのかもしれない。
ロッカーはコインリターン式で、100円を投入する必要がある。鍵はバンド式。いつもは足首に掛けるのだが、このタイプだと手首しかつけられないのであまり好きではない。
奇妙なのは、受付が二階にあったのに、浴室は一階にあることだ。この不思議な構造はなにか理由があるのだろうか?(だったら受付もはじめから一階にしてほしかった)
浴室へと降りる階段は外階段のように幅が広くしっかりしたものだった。
薄暗い階段を降りると、引き戸の扉が目の前にあらわれ、開けるとやはりビル銭湯ということで天井は低く、平面のスペースも横長と狭いものだった。
カランは五角形のような島カランが3つほど奥にかけて点在し、壁沿いにもカランが並んでいる。
ただし島カランのほうはことごとく壊れていて、ハンドルもすべてもぎ取られていた。
壁沿いのカランは初めてみるカタチのもので、すべてホースシャワーなのだが、先端部分がかなり細い形状。操作方法も奇妙なものだった。
というのも、右にあるハンドルを上向きにひねってONに合わせるが、ちっともお湯がでない。
なんだろうこれ??と困惑と失望にさいなまれながらよくよく見ると、ヘッド部分にプッシュボタンがあった。それを押すとお湯が出る仕組みだった。
しかしなぜ二重操作が必要なのか理解に苦しむのと(お湯の出しっぱなしを防ぐためか)、先ほども書いたようにヘッドが小さいので、出てくるお湯がシャワーではなくジェットである。
そのため出てくるお湯の幅が狭すぎて、どうしても使いづらい。必然的に洗うのに時間が掛かる。しかもボタンを押しながらでないと使えないので、片手がふさがり、不便きわまりなかった。みんなよく我慢して使ってるなと思った。自宅のシャワーの方が3倍快適だ。
さらにもう一点付け加えると、カランの蛇口のお湯を出したら、お湯じゃなくて文字通り熱湯だった。飛び跳ねたお湯が腕に当たったときは、あまりの熱さに自分が飛び跳ねそうになった。
カランのお湯が熱かったのはたまたまだったのか分からないけど、ここまで熱いお湯がでてきたのは初めてだったから驚いたし、危ないと思った。


湯船はむかって右側に並び、手前がやや深めの主浴槽になっている。温度は42℃ほどでちょうどいい案配だった。同じ湯船の間にはステンレスの棒で区分され、バイブラが奥側にあった。
ちなみに主浴槽の手前の部分はかつて超音波があったであろう痕跡が見て取れたが、まったく稼働せず、案内プレートもほとんどの文字が消失していた。
主浴槽の奥隣に一人用の湯船があるが、こちらも42℃ほどの白湯で、なにかあるわけではない。ボタンらしき跡が見えたが、これも壊れたまま直すことなく放置されていた。
一番奥にあるのは円形の水風呂で、むき出しのホースが引っ張られており、それで水をためていた。手を突っ込んでみたところ常温の水だった。水道水をダイレクトに取り込んでるから当然といえば当然である。こちらもほぼ一人用の広さ。


そして水風呂があるということは、サウナがあるということである(必ずしもそうとは限らないけど)。
そのサウナの目の前(向かって左側)にラドン湯の浴槽があったが、こちらも壊れたままらしく閉鎖されていた。他が壊れたままのことを考えると、ラドン湯も再起することはないだろう。


ところでサウナの前に立つと注意書きが張ってあった。
読んでみるとサウナの閉鎖する時間などとともに、最後の行では「ロッカーの鍵を使ったいたずら書きをやめてください」と記されてあった。
扉を開けて中に入ると、座るところは三段ほどの階段になっているが狭いためにかなりの勾配となっている。テレビなどは設置しておらず、まさにこれでいいんだよ的なシンプルな作り。
それと先ほどの注意書きが気になって壁を眺めてみると、無数のいたずら書きが壁一面にビッシリと覆っていた。
しかもみんな汚い字なのでなんて書いてあるのかほぼ解読不能。書いてるというか彫刻の域に達してるほど彫り込まれていた。たしかにこれはヒドい。
なんとか読める文字をみつけると、自主規制で紹介しないが同性愛者を揶揄する言葉が書き殴られていた(しつこく何度もなぞった痕跡もあった)。
エジプトのピラミッド建設の時代からいたずら書きというのはあったらしいので、こういう行為は文化を超越した人間の本能的行動なのかもしれないけど、ここまで書くか?という感じである。これでは入浴客の民度を疑ってしまう。
温度はそんなに熱くなくて、90℃ぐらいかなという感覚だった。


室内は全体的に印象深い白のタイルをベースにしていて、創業あるいは改装?当時としてはかなり斬新な銭湯だったのではないかと思われる。それだけに所々壊れていたのは残念だった。


客層は高齢者はほとんど見かけず、中高年か若者がほとんど。人数分は5~6人ほどで混雑はしていなかった。
ただ元々スペースが狭いので、キャパシティとしては10人前後が限度かもしれない。それ以上になると窮屈だろう。


ここは夕方頃にたずねたのだが、階段の薄暗さと建物自体が古いゆえに全体的に哀愁感が漂い、えもいわれるノスタルジックな気分に浸ることができた。
老朽化や設備不良はどうしても目につくが、輝いていた頃の精神が今も息づく毅然とした雰囲気をもつ銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 仙台
経路 北東へ進む
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 昭和なビル
壁画・眺望 特になし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 無機質な感じ
シャワーの出 かなり特異
浴槽の種類 バイブラ、水風呂
サウナ あり
温度 42℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル なし(購入220円)
備え付け なし

◆人
受付 60代の男性
客層 中高年や若者


【案内】

住所
仙台市宮城野区 小田原1-8-5 第一喜代乃湯ビル 2F

交通・
アクセス
JR「榴ヶ岡駅」出入口1より徒歩11分

TEL
022-256-5749

営業時間
16:00~22:00
《日》14:00~22:00

店休日
月曜日

駐車場
15台

※みやラボホームページ転載


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