銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

効明泉(東京・祐天寺)(閉店)

2022-01-25 05:31:00 | 銭湯
#効明泉
2021年12月31日閉店







東急東横線
#祐天寺駅

▲祐天寺。近くにちゃんと祐天寺なるお寺がある





▲エレベーターを降りて


▲南改札口


▲出たら左


▲右に進む


▲線路沿いに歩いて


▲ここでストップ


▲左に向く


▲真っ直ぐ歩き




▲またもやストップ

▲左斜めにむかう


▲あとはここを真っ直ぐ行くだけ










▲効明泉がみえてくる。歩いて5分ぐらいの距離だった


▲ちょっと変わった建物だが、こちらは山好きのご主人が趣味を高じてログハウス風に作ったようだ


▲山男にゃ惚れるなよ


▲到着


▲中はこんな感じ


▲2021年最後の銭湯はこちらでお世話になりました


ここに入る前に若い男性が入り口の中を覗いていて、閉店だからお別れを惜しんでいるんだなと思ったら、




▲見てたのは、地域猫が新しい家族に引き取られて元気に暮らしているというお知らせだった


▲ノビをするくろちゃん


▲お知らせの写真を撮ってたら、「うわにゃぁわわ!」と外で大きな鳴き声が聞こえてきて、べつの地域猫がなにか訴えていた


効明泉の中はさりげないアイテムやカレンダーが猫関係だったりと、経営者の趣味(山と猫)全開の銭湯だった。


受付に座るのは、60代ぐらいの女性。
ちょうど常連客が最後の挨拶をして、丁寧にお辞儀しているところだった。
「こんにちは。貸しタオルありますか?」とたずねると「ないんですよ~」ということで200円のタオルを購入。
「タオルを購入したらこちらも付きますので」と固形せっけんに使い切りコンディショナー。それとでっかいポンプのシャンプーまで渡してくれた。シャンプーは使い切りが品切れだったので、わざわざレンタルで貸してくれたものだ。
なんてサービスが厚いんだと思ったけど、さすがにこれは最終日だったからかもしれない。


出典:東京銭湯ホームページ引用


男湯ののれんをくぐると、予想通り人でいっぱいで、ほぼロッカーの空きがなかった。後で来た高齢男性は、空いてるロッカーがなくて困惑していた。
脱衣場は縦長で、椅子は木で作られた長いす。キャンプ場にありそうなもので、奥には小さな坪庭があった。
 

出典:東京銭湯ホームページ引用


扉を開けて浴室に入ると、最初に目に飛び込んでくるのがマッターホルンのチップタイル絵だ。 


出典:東京銭湯ホームページ引用


こちらはよくできていて、チップタイル絵だけどかなり写実的かつ芸術性も兼ね備えた見惚れるものだった。
たぶん写真に基づいて作ったものだと思うけど、湖畔に映える形が絶妙な色を変えてよく表現されていたし、背後の強風に舞い散る雪の描写も秀逸だった。
これを壊してしまうのはとても勿体ない気がした。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


手前の立ちシャワーは2つ並びカーテン付きのもの。
真ん中に島カランがあり、間仕切りにも並ぶ。左にはサウナの設備があったが、真っ暗でもうずいぶん前から稼働していなかったのかもしれない。


奥に浴槽があり、表現はむずかしいがZをひっくり返したような形をしている。
一つの湯船で、真ん中から左が浅浴槽で、底には網状の設備があった。かつてはそこからバイブラがでていたと思われる。その右となりに寝湯。寝湯も背中部分にノズルがあったが、なにも噴出していなかった。これも壊れたまま。
最後の右端が座湯になってて、2つついていた。こちらは稼働しており、水枕もちゃんと冷たかった。
こんな感じで半分は生存し半分は死んだままであった。お湯の温度は45℃ほどとかなり高温だった。


客層は高齢者がほとんどだったが、家族連れなどもおり、「さみしいねぇ」などの声が漏れ聞こえた。やはり地域に密着した銭湯が無くなるのは、地元の人たちにとって寂しくないわけがない。


ここは何年かぶりに来たのだが、記憶していたイメージと実際は全然違っていて、驚いた。記憶とは改めて勝手に改竄されてしまうものだと感じた。
閉店の雰囲気が大晦日の空気感とよく溶け込んでおり、帰りはなんとも寂しい気持ちになった。



【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 祐天寺
経路 東へ
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 古い
壁画・眺望 マッターホルン
統一感 あり
置物 山関係
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 いまいち
浴槽の種類 座湯
サウナ なし
温度 45℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 とても良い
清潔さ ふつう
貸しタオル なし(購入200円)
備え付け なし

◆人
受付 60代の女性
客層 高齢者がほとんどだが、一部若い人や親子連れ


【案内】

住所
〒153-0052
目黒区祐天寺2−20−3

電話番号
03-3712-8238

アクセス
東急東横線「祐天寺」駅下車、徒歩3分

休日
9、19、29日
日曜、祝日は前日又は翌日休

営業時間
15:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (southandnorthface)
2022-01-26 06:26:28
sun-sunさんへ

おぉ、23区のコンプリートおめでとうございます!
23区内とはいえ凄いですね。自分も去年の年末にどれぐらい訪問したのかザックリ調べてみたのですが、想像以上に沢山あって愕然としていたところです。

ここの壁絵は素晴らしかったです。損得勘定抜きにご主人の思いを形にした銭湯だったので、ほんと残念でした。
こういう経営者の人柄が滲み出た銭湯がどんどん無くなるのは寂しいです。

一時期よく山登りをしていた人間からすると信州生まれで山に登らないのはすごくもったいないです!
ただ往復10時間かけて山登りしてたときは、俺なにやってるんだろ?と疑問に思いましたが笑
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Unknown (sun-sun)
2022-01-26 00:26:43
こんばんは。

ここいいですね。知らなかった〜!行ってみたかったな〜。
ログハウス風、信州育ちの私からすると懐かしい感じです(登山はしません…山は眺めるものです笑)。
壁絵も素晴らしいなー。閉店残念ですね…。

私は先日、墨田区の銭湯に行きまして、これで東京23区どこかしら訪問したのでコンプリートできましたー。
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