銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

子宝湯(東京・町屋)

2021-05-01 08:08:00 | 銭湯
#子宝湯







東京メトロ千代田線
#町屋駅
▲東京メトロ千代田線の町屋駅


▲路線図はこんな感じ

▲皇居からみてやや右上である



▲改札口にむかおう




▲強風注意の文字。ここは毎回くる度に新鮮な気持ちで風の強さを感じる


▲エスカレーターをのぼり




▲奥に改札口


▲改札口を抜けた左に地図がある


▲今ここで、地図だと上にむかう


▲とりあえず1番出口にでる






▲地上にあがったところ。目の前の横断歩道を渡り


▲右に行く


▲ミスタードーナツを横切る


▲しばらく真っ直ぐ













▲ここでストップ。3つの分かれ道のうち、真ん中に行く(スロットと蒲田餃子の間)

▲しばらく進むと






▲ここで子宝湯がみえてくる


▲手前には山積みにされた薪


▲こんな野ざらしにして大丈夫なのだろうか?(多分、大丈夫だからこうしているのだろうけど…)



▲奇妙で巨大な植物もみえる












▲到着


▲コロナに関する注意書き


▲下足箱




男湯は右側で、扉の前に立つと古い割には、ハイテクの自動扉だった。
中に入ると、ことのほか広めの脱衣場で、左側に番台がある。番台は囲いに覆われており、完全な昔のオープンタイプではなかった。
座るのは70代後半ぐらいの女性。
「すみません、貸しタオルありますか?」と尋ねると、やや怪訝そうな表情をしながらも「ありますよ」と下からオレンジ色のタオルを出してくれた。「これでいいの?」と聞かれたので「はい、大丈夫です」と答える。
貸しタオルは使ったときに、洗剤のいい匂いがした。


ロッカーは島があって、島の先端には古いマッサージチェアがある。右側の壁沿いにもロッカーが並び、ロッカーの上段には常連客たちの私物が所狭しと並んでいた。
右手前はささやかながら中庭があり、入り口横に灰皿が置いてある。
脱衣場にはテーブルが2つあるのだが、右にあるのは昔のテーブルゲームを改造したもので、下がそのまんまゲーム筐体だった。
左は、ゲーム筐体そのものをテーブル代わりにしていた。おそらくもうゲームはできないと思うのだが、インベーダーゲームかと思いきや、インベーダーを模倣した(いわゆるパクリ物)で、コズミックなんとかと記されてあった。
浴室側には洗濯機が3つならび、その前には木製の身体測定器があった。気になったのが、通常あるはずの洗面台がなかったことだ。途中で取っ払ってしまったのか。


浴室の扉をあけると、脱衣場が広いように、浴室も若干ほかと比べて広めである。
ただ、広いからといって色々な浴槽があるのかといえば、ほかと変わらないシンプルな構成。
手前左右に立ちシャワーがあり、真ん中と左右の壁にカランという標準的な作りをしている。もちろん浴槽も奥側にあって、3つに分かれている。
カランは古い建物の割にはしっかりしてて、水回りに関しては問題なし。
ただシャワーが予想以上に熱めで、浴びてるだけで体が火照ってくる。
これは湯船も熱いはずだ…。
ということで、覚悟しながら湯船の前に立つ。
左右は人が入ってて、一番広い真ん中は誰も入っていなかった。とりあえず無難そうな真ん中から入ると、そこからしてめちゃくちゃ熱い。
シビレるような熱さで、腰まで一気につかるとこのまま入っていて大丈夫だろうかと思うほどだった。
奥にはジェットバスが2つあり、左端っこには電気風呂。
右をみると、高齢者が長湯していたので、右側はぬる湯だろうと入ってみるとやはりそうだった。
ただ真ん中から右に移ると、すごくぬるく感じたが、しばらく入っているとこちらもそんなにぬるくないことに気がつく。相対的に真ん中よりも低めだが、それでも十分熱い。
あとで高齢者がこの右側の湯船に入っていたのだが、最初は顔をゆがめながら水を埋めていたので、やはり常連客でもキツい熱さのようだ。一番低いところなのに!
個人的な肌感覚だと、真ん中が46~47℃ぐらいで、右が45℃程度。
とすれば、左端っこは?
左端は深浴槽のバイブラ仕様。
経験則に照らし合わせると、かなり熱いことは間違いなさそうだ。
そう分かりつつも無謀に入ってみると、心の中で「ぐわー」と叫ぶ。
おそらく50℃近くだったのではないかと思う。悪魔的な熱さだ。
入る前に、真ん中の湯船に入ってた人がこちらを気にする素振りをみせていたが、なるほどである。
これはめちゃくちゃ熱い。
気張って1~2分は入ってみようと思ったが、とてもじゃないが5秒も耐えられなかった。熱いのではなくて、痛い。
毎度であるが、足先が針で刺されてグリグリされてるような痛さだった。脳がもうやめとけと危険信号を発していた。
久しぶりにこの熱さを体感したが、昔の人はこれを喜んで入ったのだろうか? 
昭和の人は本当に我慢強い人たちが多かったと思う。


壁絵はペンキ絵であるが、全体的に黒ずみ、下の1/4は綺麗に剥がされていた。ところが天井付近は綺麗で、一度塗り直されたのかもしれない。なぜ壁絵はそのまま放置なのか。
間仕切りのところはタイル絵で湖畔に西洋の建物。
全体的にやはり老朽化は明確で、タイルにヒビが入っていたり、はがれたところを張り直したり。このへんは仕方ないところだろう。


客層は見事なまでに高齢者。ただ、会話はまったくなかった。
従業員専用の扉からは男性店主がでてきたが、足下がおぼつかず、かなりご高齢と感じた。
子宝湯は、昭和の感性と雰囲気をいまに残しており、すべてが貴重と思える銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 町屋
経路 北へ
周辺の環境 住宅やお店

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 ボロい
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 広い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 バイブラ、ジェットバス、電気風呂
サウナ なし
温度 45~50℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 70代の女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒116-0001
荒川区町屋3−9−7 

電話番号
03-3895-7620

アクセス
東京メトロ千代田線「町屋」駅下車、徒歩6分

休日
月曜

営業時間
15:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (rose-tky)
2021-05-01 08:18:42
❤️ユーユーさーん❤️

おはようモンモン‼️

うわあ懐かしいインベーダーゲーム 今となっては なかなか見ませんよね!当時はスマホも携帯もパソコンもなかったので

唯一のゲーム がインベーダーゲーム

でしたわあ!ああ懐かしいわあ!

ここのお風呂に入ると 子宝ができるのかしら

もっと若い時に 行くべきだったわあ!
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Unknown (rose-tky)
2021-05-01 08:28:10
追加です

町屋駅から北上して コージコーナーよりちょっと北ぐらいでしょうか

とっても美味しい やきとりセンターが

東京都荒川区町屋2-2-17 ニュートーキョー町屋ビル 2F

あったんですが また行きたかったけど 閉店?!休業?! されたみたいですね!

渋谷で入った時 美味しかったですよ

町屋は 街としては 行きたいのですが 両親ともあそこの斎場でもやされたので どうしても 悲しい記憶が でてきてしまい 泣いちゃうので なかなかまだ 行けないわあ!
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Unknown (southandnorthface)
2021-05-01 10:51:02
@rose-tky モンモンさんへ

モンモンさんはまだ若いのに、ご両親がもう亡くなられていたんですね。
お悔やみ申し上げます。

インベーダーゲームが懐かしい?
モンモンさんは、インベーダーゲームが現役で稼働してた時は生まれてないじゃないですか(笑)

ここらへんは歩いていたら食べ物屋さんが沢山あって目移りしました。
美味しい焼き鳥屋さんなら、閉店されて残念でしたね(休業ならいいのですが…)。

子宝湯の由来は自分も気になりました。結局分からずじまいなのですが、もしかすると昔はポピュラーな名前だったかもしれません。
というのもGoogleで子宝湯を検索すると、昔の建物を保存してる東京たてもの園の中にある子宝湯がでてくるんですよ。
東京たてもの園の子宝湯は、千と千尋の神隠しのモデルになった銭湯で、写真でみるとたしかに立派なんですよねぇ。ちょっと見に行きたいなと思うのですが、このご時世だから臨時休業中でした。残念!

子宝湯はめちゃくちゃ熱いから、基本的に慣れてない人にはオススメしませんが、昭和の風情を感じたい人にはうってつけの銭湯ですね!
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Unknown (rose-tky)
2021-05-01 10:54:41
アッハッハ ユーユーさーん

インベーダーゲームに反応すると 年齢がバレちゃいますねえ 気持ちは永遠の20歳ですがねえ モンモン

アッハッハ 子宝湯て沢山あったんですね

熱いのは入れないわあ!

外の靴箱に 歴史を感じますわあ!
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Unknown (southandnorthface)
2021-05-01 11:03:33
@rose-tky みんな年齢も重ねても気持ちは若いですからねぇ。かくいう自分もすっかりオジサンですけど、気持ちは二十代です(笑)
靴箱は味わい深かったので、沢山写真を撮ってしまいました。
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Unknown (batasyan)
2021-05-01 12:51:52
和歌山で言う銭湯はこれですね。中の写真が無いのがまたレア感があると言うか。
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Unknown (southandnorthface)
2021-05-01 13:21:26
@batasyan batasyanさんへ

こういう銭湯は、懐かしさと肩肘張らない庶民的な感じが大好きです。
それと熱いお湯。
ここはちょっと熱すぎましたが(笑)

内部の写真を探したのですが、見つかりませんでした。おそらく地元のお客さんだけで営まれている銭湯だから、あえて掲載する必要もないと思ったのかもしれません。

和歌山はちょっと遠くてなかなか行けないのですけど、知らない土地にある銭湯は色々と行ってみたいですね。
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