銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

利世館(横浜・黄金町)

2020-03-24 06:55:00 | 銭湯



#利世館







✔風俗街にあるお風呂屋さん
✔浴室はレンガ
✔客層が多彩











#黄金町駅

▲京急本線の黄金町駅




▲今日はこっち方面


▲階段を降りて改札口をでたところ


▲こっちにむかう





▲でたところ


▲右にむかう


▲大岡川を渡る。桜の名所でもある




▲カモメ?




▲まっすぐすすみ






▲この横断歩道を渡ると左に向き


▲この横断歩道もわたる


▲そのまま進んで






▲ここらへんから世界最古の職業のお店がみえはじめる




▲ここでストップ


▲右に進む


▲左にあるのは、ミニシアターのジャック&ベティ




▲商店街の大通りにでる


▲関内方面に左折


▲しばらく歩くと…






▲右側に花屋さんがみえてくる


▲その隙間を通る


▲抜ければ目の前に利世館


▲到着




▲通ってきた隙間




なぜわざわざ狭い路地を通ったかというと、ここは風俗街のド真ん中だからだ。
さすがに風俗街のメインストリートを写真におさめるほど度胸はなかった。
今回はGoogleマップの最短ルートを無視して、ギリギリ風俗店を避けて通った道である。


▲奥に進むと風俗店が軒を連ねる




▲テナントビルに風俗店が入ってる。同じお風呂屋さんといえばそうなるが…


▲階段をのぼり


▲寄席もやってるようだ






自動扉を開けて中に入ると左側に下足箱。真ん中右手にフロントがあり、一番奥が小さいながらロビーである。


受付に座るのは50代後半ぐらいの品がある女性。対応が丁寧で、しっかりした印象である。
貸しタオルをお願いすると10円で(ほぼ無料みたいなもの)、一緒にロッカーの鍵も手渡される。
のれんをくぐろうとすると「シャンプーとか中にありませんが大丈夫ですか?」と聞かれ、「はい、大丈夫です」と答えると、あとはなにも言われなかった。
心配して聞いてくれたようだ。


脱衣場に入ると、かなり古くてくすんだ印象。ビル銭にしてはまあまあの広さで、真ん中のロッカーが常連客用。
左側に一般用のロッカーが並ぶ。
右手前にはマッサージチェアなどがあり、奥側には洗面台があった。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯の脱衣場。堂々と灰皿があるからだいぶ昔に撮った写真だろう


服を脱いで浴室の扉を開けると、まず扉の立て付けがかなり悪い。これだけで、相当古い銭湯なんだなと分かる。
入ると天井や壁の黒ずみが目に付き、照明も若干暗め。周囲をレンガが取り囲み、ちょっとおどろおどろしい雰囲気
床は色使いが多彩で昔はもうすこし華やかな銭湯だったかもしれない。


カランもちょっと変わっていて、横列に並ぶのと右壁にカランがあり、蛇行してるような形。なかなか他の銭湯では見かけない配置である。
立ちシャワーは左手前に並び、その奥側に浴槽。
浴槽は3つに分かれている。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ引用
▲左側が浴槽で、右側がカラン。右奥にサウナの扉がみえる


手前が白湯で主浴槽。温度は41℃ほどだが、こんな温度でも熱がってる人がいることに驚く。大きさは5~6人が入れそうなスペース。
その隣が黒湯。よくある関東の黒湯(塩化物泉)で、かなり濃厚。温度は43℃ほどで、そこそこの熱さである。
一番奥が水風呂。2人だと窮屈なぐらいで、自分の肌感覚になるが14℃ぐらいとかなり冷たい。


右奥にはサウナがある。
こういう昔ながらのビル銭湯で設備が網羅してるのは中々ないだろう。


客層は入れ墨やタトゥーを入れた人が目につき、場所柄からして風俗関係者なのか、それとも単に地域性なのか。高齢者たちは浴槽の縁で楽しそうに会話をしていた。
親子連れを見かけたり、風俗街にある銭湯ながら客層は多彩である。


伊勢佐木町はかつて全国に名を馳せた繁華街だったが、いまや関東最大を誇るのはファッションヘルスの風俗街である。
なぜこのような特殊な場所で営業するのか謎ではあるが(昔はカフェや飲み屋が多かったらしいので、取り残されたか…)、中に入ってみるといたって健全なお風呂屋さんだった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 黄金町
経路 風俗街をめざす
周辺の環境 ファッションヘルス

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明

★設備
休憩所 奥ロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 黒湯、ジェットバス、水風呂
サウナ あり
温度 41~43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(10円)
備え付け なし

◆人
受付 50代ぐらいの女性
客層 高齢者や中高年


【案内】
住所
〒231-0045 
横浜市中区伊勢佐木町5-127

電話
045-251-1017

営業時間
14:00〜23:15

定休日
7日・17日・18日.・27日


神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯銭湯ホームページ転載


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちわ (野次馬ジジイ)
2020-03-24 13:09:00
ジャック&ベティーもまだ頑張っていますね、
以前あの辺りには映画館が何軒かあったし、近くにあった横浜日本橋と云う花街に昔々…業者の接待で上司と行った記憶もあります。
返信する
Unknown (southandnorthface)
2020-03-24 19:04:24
野次馬シジイさん

「横浜日本橋」

初めて知った言葉なので、Googleで検索してみたら、またレアなキーワードを教えて頂いてありがとうございます(笑)
もう生きる歴史教科書ですね。
勉強になりました。
花街も色々調べてみると奥が深くて、注がれた熱意と独特の文化には驚かされます。

ジャック&ベティは2、3年前に行ったのですが、昭和の香りが感じられる貴重な空間で、これからも頑張ってもらいたいですね。
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Unknown (p4p)
2020-03-24 20:43:42
浴室の造りや雰囲気が独特ですな。写真で見ただけですが、なんか緊張感がありますw。客層も風俗街にある銭湯とゆう事で荒れそうですね(笑)。ですが、貸しタオル10円、黒湯利用、そしてサウナ&冷たい水風呂、設備やサービスはかなり良い銭湯ですよね。営業時間がもうちょっと長ければ、色々楽しんだ後に立ち寄れるのですが(笑)。


それと、なんかの番組で見たんですけど、今の適温の概念って40℃らしいですよ。こっちでそんなぬるい湯に浸かってたら風邪引くっちゅーねん、と呟いてしまいました。雪国なんでね(笑)。41℃で熱がっているのは流石にどうかと思いますが、近い将来銭湯の主浴槽が40℃設定になるかもしれません。
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Unknown (southandnorthface)
2020-03-24 20:59:46
@p4p 場所も場所なんですが、作りもかなり独特なんで、最初は戸惑いました(笑)
今回は二回目だったので、ふらっと立ち寄る感覚でしたけど、最初はちょっと構えてましたね。
あと桶だけ持って来る人を何人か見かけたので、やっぱり地元を中心に商売して銭湯かなと思いました。

いまの適温が40℃はなんとなく分かりますね。実際にスーパー銭湯なんかに行くと、だいたい主浴槽がそれに近い温度ですし、不感の湯(体温と同じ36℃前後)もどこ行っても人気で埋まってますから。
家風呂もやっぱり家族の温度設定はそれに近いかなと思います。
銭湯巡りをはじめたときはやっぱり43℃が「うわ、熱いな」と感じて、みんなよく入ってられるなと思った記憶があります。
いまはそれぐらいないと入った気分になれなくて、逆に40℃は苦痛ですね。
雪国で40℃はないです(笑)
というか横浜の冬でも40℃は風邪引くわ!と思うので、やっぱり最低でも42℃ぐらいはほしいですね。
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