銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

辨天湯(横浜・伊勢佐木長者町)

2017-06-22 07:13:13 | 銭湯
横浜市営地下鉄の伊勢佐木長者町を降りて大通り公園の道路沿いを1、2分歩くと、もう目の前に辨天湯があらわれる。









繁華街と風俗街に隣接する場所にある銭湯のためか、入って早々、下足箱のところから監視カメラが設置してある。
ただ見た感じ古びていて、実際に録画されてる感じはしない。


扉を開けて中に入ると、受付は番台で、小柄がおばあちゃんが座っていた。
「いらっしゃあ~い」と話し方が可愛らしい。


脱衣場は、真ん中にソファとテーブルが鎮座していて、右奥の方にロッカー。左側は常連用のロッカーだ。そのうえが大きな鏡になっている。
ただテーブルの上には雑誌が散らばっておりタオルもソファに掛けっぱなしなど、雑然とした感じがした。


この印象は、浴室でも同じで、桶や椅子などがそこかしこに放置されており、マナーの悪い客が多い。
くわえて清掃がきちんとされてないのか、至る所が黒ずんでいる。
浴室は、少し横が広めで、島カランが2つと、左右の両壁にもカランがある。右の手前側に立ちシャワー。
奥が浴槽だ。


浴槽の壁には、小さなタイルで作られたお城のモザイク画。かなり精緻に作られている。たた、どこのお城かはわからなかった。
肝心の湯船はというと、8対2ぐらいの割合で、左の8がラドンイオンを発生させたお湯で、半分がジェットバス。
右の2が、泡発生装置の湯船。


ラドンイオンを発生させる銭湯というのは初めて入ったのだが、まるで洗剤のような泡立ち。
いちおう解説には石けん等は一切使ってないとあったが、見た目は洗剤を泡立てたような泡だ。
右側も猛烈な泡が発生してる湯船なのだが、ちょっと大きめの泡を発生させていた。
とにかく、両方とも泡尽くしである。


お湯の温度というと、めちゃくちゃ熱い。足を入れた瞬間にヤバいと感じる熱さ。
温度計は46℃を示していたが、肌感覚だともっと熱かった気もする。一応がんばって肩までつかっていたが、しばらくするとクラクラしてきた。


客層は、高齢者以外見なかったが、そもそも先客は誰もおらず、後で二人来ただけ。かなり閑散とした銭湯だった。
立地場所が一等地なので、なんだかもったいない気もする。


帰りは、番台に座るおばあちゃんが眠ってたのか、目をつむっていた。このあたりも愛嬌のひとつだろう。
貸しタオルを差し出して「ありがとうございました」と言うと、目をパチッと開けて「そこのバケツに入れてね」「ありがとうね~」という可愛らしい声になんだか癒される気分だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス 
最寄り駅 伊勢佐木長者町駅
経路 駅からそのまま真っ直ぐ
周辺の環境 飲食店ばかり
●空間演出
建物外観 古びたビル
壁画・眺望 お城の壁画
統一感 ある
置物 特になし
照明 明るい
★設備
休憩所 脱衣場兼用
脱衣所 雑然としてる
シャワーの出 よい
浴槽の種類 ラドンイオン、ジェットバス、泡風呂
サウナ なし
温度 47℃ぐらいか
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 よかった
清潔さ 少し汚い
貸しタオル あり
備え付け なし
◆人
受付 高齢のおばあちゃん
客層 高齢者


【案内】
住所
〒231-0058 横浜市中区弥生町1-9
電話
045-261-0159
営業時間
15:30〜24:00
定休日
10日・11日・20日.・30日
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

照の湯(東京・六郷土手)

2017-06-20 07:23:03 | 銭湯 温泉
川崎から見て多摩川の対岸にあるのが、六郷土手。神奈川と東京の境でもある。
ここはどちらかというと川崎というイメージが強かったのだが、歩いてみると、たしかに東京の下町らしい雰囲気がある。



▲初めて降りた六郷土手


▲名前の通り、土手がよく見える


▲降りたところ


▲駅前の細い道をひたすら歩く




▲JRの路線にぶつかったところで右折して


▲この道を進むと


▲はす向かいに照の湯の煙突がみえる


▲照の湯に到着。駅から10分ほどか


▲ここはいわゆるマンション銭湯だ




入り口に入ると、下足箱のスペースには、小人たちの絵が出迎えてくれる。
その先のところにフロント。右が女湯で左が男湯だ。
受付は、60代後半ぐらいの女性。フロントの奥には漫画本などが置かれた休憩室があった。


脱衣場に入ると、そこそこの広さの脱衣場で、真ん中にテーブルと椅子が数脚。ロッカーの置かれた奥部分には大きな鏡が置かれてある。
入り口付近には体重計のほか、身長測定もあった。


浴室に入ると、変わった作りをしていた。
まず、真ん中に湯船があって、それを取り囲むようにカランが配置されてある。そのため、ここの銭湯は島カランがない。
それと、なんと石の固定椅子がある。
これはたしかにいちいち戻さなくていいから便利だが、やはり自分にフィットした位置というのがあるので、ちょっと使いづらい印象が…。


それと入り口に戻ると、入ってすぐ右側にサウナ。左に冷鉱泉(源泉)。
それと先ほど触れたように、真ん中に浴槽。
浴槽自体もまた変わった浴槽で、複雑な構造をしている。
奥に檜風呂があって、それを取り囲むように、一段下がった位置にL字の形をした白湯の湯船。
檜風呂に人が入ると、湯船から溢れたお湯が、白湯に流れ込む仕組みだ。


L字の湯船は、右奥にジェットバス。曲がり角に電気湯。そして左奥は半身浴のスペース。かなり浅いつくりである。
そして手前側に、台形の形をした薬湯。


薬湯は、その日は宇治抹茶だった。この薬湯は、縁の部分がほぼ床と高さが変わらず、しかし足を入れるとそこそこ深さがある。


それと、冷鉱泉があるのに温泉がないと思って周りを見渡すと、ちゃんと露天風呂があった。
一般家庭にあるようなお風呂の扉(観音扉というのだろうか)を開けると、やや小ぶりながら、石で作られた露天風呂。


薄暗い空間がなんともいえない静謐な雰囲気を醸し出していた。
ここが黒湯の温泉になっていて、なかなか濃厚な黒湯である。
このあたりは、近くに蒲田があるので、そうした類の黒湯をここでも使っているのだろう。


天井は、マンション銭湯にしては高く、壁画の富士山の絵もすばらしかった。
個性ある空間演出が際だち、なかなか楽しい銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 京急六郷土手
経路 京急の路線沿いを歩く
周辺の環境 住宅
●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 海から眺めた富士山
統一感 ある
置物 パターを握った狸
照明 浴室は明るく、露天風呂はほのかな暗さ
★設備
休憩所 フロント奥
脱衣所 そこそこ広い
シャワーの出 カランは勢いがあるが、立ちシャワーはいまいち
浴槽の種類 露天風呂(温泉)、冷鉱泉、檜風呂、ハイパワージェット、電気湯、薬湯
サウナ あり
温度 43℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル なし
備え付け なし
◆人
受付 60代後半ぐらいの女性
客層 高齢者か中年


【案内】
住所
大田区仲六郷3-23-6
電話番号
03-3739-5527
定休日
木曜日
営業時間
15:00 ~ 23:30
10:00 ~ 23:30(土、日、祝)
交通機関
京浜急行線 雑色駅 より徒歩 10分
※太田浴場連合会ホームページ転載

菊の湯(大和・鶴間)

2017-06-18 13:14:56 | 銭湯
小田急鶴間駅をセブンイレブンがある西口に降りると、南林間方面に線路沿いを歩いて突き当たりを左折すれば、菊の湯に到着する。
マンション銭湯で、周囲の住宅街にとけ込んだ銭湯だ。



▲鶴間駅を降りて


▲線路沿いの突き当たりを左折したところ


▲菊の湯に到着


下足箱に靴を入れて中に入ると、受付はフロント。40代後半から50代前半ぐらいとおぼしきニット帽をかぶった男性。終始睨んだ感じの表情で、あまりいい感じはしなかった。


お金を支払って脱衣場に入ると、そんなに広くはないが、きれいに整えられている。


浴室はシンプルな作りで、左手前にサウナ。その奥に水風呂。
カランは小さな島カランと、男女仕切壁にもカラン。
奥に浴槽だ。


浴槽は、L字型をしていて、右が座湯ジェット。広いスペースをバイブラ。そして手前が電気湯。
天井はやや高く、珍しいことに真ん中が低くなって両端がせり上がる。つまりM字の天井だ。


壁画類は一切なく、白で統一されている。清潔感はあって良いのだが、少し個性がない印象を受けた。
お湯の温度は、42℃ほど。このへんも無難な感じであった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 小田急鶴間駅
経路 線路沿いを左折した住宅街
周辺の環境 住宅街
●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場兼用
脱衣所 清潔感がある
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 座湯、バイブラ、電気湯
サウナ あり
温度 42℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 愛想がよくない
清潔さ きれい
貸しタオル あり
備え付け なし
◆人
受付 40代後半ぐらいの男性
客層 中高年


【案内】
住所
〒242-0005 大和市西鶴間1-23-7
営業時間
15:00〜24:00
定休日
木曜日
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

つるま湯(大和・鶴間)

2017-06-18 13:14:19 | 銭湯

小田急鶴間駅から線路沿いを歩いて住宅街の入り口付近につるま湯がある。
古風な佇まいで、落ち着いた雰囲気の銭湯だった。



▲鶴間駅を振り返る


▲線路沿いを歩き


▲住宅街の中に足を踏み入れ


▲煙突がみえて


▲目の前につるま湯が


▲到着。歩いて5分ぐらいか


まったく予備知識なしで来たので、大和市にこういう古い銭湯があることに驚いた。おのずと入り口から期待感が高まる。


中に入ると、真ん中が傘入れ。そこから左右に男女に分かれて下足箱がある。下足箱の足元は簀の子。珍しい。


扉を開けると番台で、座っていたのは40代半ばぐらいの女性。
対応が丁寧で、さりげない笑顔がとても素敵だった。一般的にテレビを見てる人が大半だが、ここの番頭さんは本を読んでいた。


脱衣場は広く、典型的な昔の銭湯の作りである。今でも使えるのか分からないような古いマッサージチェアなどもあって、雰囲気とマッチしている。
それと坪庭があって、その横にトイレが設置してある。


浴室もまた広く、且つ無駄がない。
カランは古いタイプのもので、島カランは背が低く、男女の仕切壁のカランにのみシャワーがついている。


浴槽は、3対7ぐらいの割合で、3が座湯ジェット。7がバイブラ。ともに白湯だ。
温度は、45℃。古い銭湯ならではの期待を裏切らない熱い温度設定である。


天井は高いけどカランは低いので、視界は良好。開放感は抜群である。まさに自分好みの銭湯だった。
壁画は、富士山。壁がややたわんでいるのはご愛嬌か。


浴槽のすぐ上にはタイル絵があって、縁起を担いだ鯉の絵。このあたりも伝統をしっかり踏襲している。
カランは、小さなタイルで作られたモザイク絵。こちらは日本の古い田園風景。すべてが和風で統一されている。


客層は、ほぼ高齢者で、あまりお客さんはいなかった。このへんはやや寂しい気がした。
しかし落ち着いた雰囲気と古い銭湯。まさに大人が集う社交場という感じの銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 小田急鶴間
経路 線路沿い
周辺の環境 住宅
●空間演出
建物外観 趣のある古風の建物
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場兼用
脱衣所 広くて開放的
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 座湯、バイブラ
サウナ なし
温度 45℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり
備え付け なし
◆人
受付 40代ぐらいの女性
客層 高齢者


【案内】
住所
〒242-0004 大和市鶴間1-8-13
営業時間
15:00〜23:00
定休日
月曜日
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

大和湯(大和・大和)

2017-06-18 13:13:18 | 銭湯

小田急大和駅を降りてすぐ目の前に大和湯がある。
いろんな駅前の銭湯を訪ねてきたが、ここは指折りの近さだ。



▲この日はあいにくの雨




▲線路沿いを歩いて15秒!
もう大和湯が見えてきた


▲トータル1分も掛からず到着


下足箱に靴を預けて傘を置くと、中に入れば目の前がフロント。50代半ばぐらいの女性。品がありすごく丁寧だ。
フロント右側には休憩室がある。


のれんをくぐって中に入ると、そこそこ広い脱衣場。ちゃんときれいに保たれている。
それと目に留まるのが金魚の水槽。けっこう大きな水槽だ。


浴室に入ると、右側に立ちシャワーがなぜか四つもある。誰も使っておらず、無駄にオーバースペックのような気もしなくもないが…。
それと島カランに左の男女仕切りの壁にもカラン。


浴槽は、L字型をしていて、左奥から薬湯、そこで仕切られて、座湯、パイプの仕切りで、なにもない空間、隣が電気湯。それと手前側にはバイブラといった感じだ。


天井は低く、それと残念なことに黒ずんでいる。たぶんカビだろう。それがものすごく汚い印象を与える。
手が行き届くところはちゃんと清掃してるのだろうが、こういうところはどうかなと感じてしまった。


客層はほとんど高齢者で地元客が大半だろうけど、下町にあるような和気あいあいとした会話はみられなかった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 小田急大和駅
経路 すぐ目の前
周辺の環境 居酒屋やスーパー
●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 ほぼなし
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう
★設備
休憩所 フロント横
脱衣所 そこそこ広くきれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 薬湯、座湯、電気湯、バイブラ
サウナ なし
温度 42℃ほど
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 とても丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり
備え付け なし
◆人
受付 50代ぐらいの女性
客層 高齢者ばかり


【案内】
住所
〒242-0017 大和市大和東1-2-7
電話
046-263-6215
営業時間
15:00〜24:00
定休日
毎週木曜日
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載