しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

矢野捕手の偉大さ

2008-08-19 22:12:00 | スポーツ、オリンピック
 星野ジャパンが中国と戦って10-0で完勝(コールド勝ち)しました。
 まだ歴史の浅い相手ですから勝って当然といえば当然なのですが、とても印象に残ったのは、日本チームがこれまでになく地に足をつけて試合に臨んでいるように見えたことです。
 ここにきて、ナインのかなめの捕手に矢野選手が入ったことが大きかったと思います。

 まず投手の配球にスキがなくなって、守備に安定感が生まれました。
 守備が安定しますと攻撃にも集中力が出てきます。
 早い回に矢野選手自身もタイムリーを打って、勝利へのペースを確実なものにしたのです。

 一方、矢野選手が抜けた阪神タイガースは、苦戦を続けています。
 新井選手、藤川投手という主柱の選手がオリンピックに出ているというのも確かに戦力低下の一因ですが、つくずく大きいと思うのは、やはり矢野捕手がいないことです。
 チームが守備で浮足立ち、攻撃でもつながりを失ってしまっているのです。
 野口捕手も頑張ってはいるのですが、試合全体を見通す目や、局面の読みの深さ、そして打力があまりにも違います。

 いなくなって、こんなに偉大だったのかと、あらためて思い知らされる選手です。

完敗。なでしこジャパン

2008-08-19 02:13:00 | スポーツ、オリンピック
 なでしこジャパンがアメリカに2-4で敗れました。
 数字以上に完敗でした。
 でも、現状では実力の差が歴然としていて、あれで勝てというのは酷ですね。
 むしろ、よくやったと思いますよ。

 突進、反転、再攻撃のスピードに日本はついていくのが大変でしたが、それよりも、アメリカはイレヴンのひとりひとりがピッチ全体の現況をしっかりイメージできているようで、その想像力の強靭さにいちばん驚かされました。
 どういう配置になっているかを、頭の中に刻々と描いている。

 だから、ここぞというときにすぐさまカウンターにかかれますし、日本の守備陣形の裏にスーッと回り込んで有効なクロスを上げられる。
 敵陣のどこにスキができやすいかを、鳥瞰的に読んでいる。

 日本はまだ局面局面の判断を軸にゲームを運んでいるように思えます。
 初ゴールは日本でしたが、そこからどんなデザインで勝利へ進むか、そこがずっと曖昧なまま、中国戦のような切れ込みはついに見られないまま終わりました。
 いずれアメリカを倒せるときが来るでしょうが、この想像力の強弱はけっこう重要な問題になるような気がします。

 まだ銅メダルへの希望があります。
 ドイツ戦をスカッとたたいて欲しいですね。
 向こうも強豪ですけれど。