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社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

中華民国との自由貿易協定

2007-05-18 13:44:52 | 外交と防衛
 中華人民共和国と中華民国との違いが理解できていない若者が増加しています。中華民国、通称「台湾」です。1958年に中国共産党の毛沢東が中国大陸を制覇(まさしく制覇)します。中華民国の紹介石は台湾に逃れ「中華民国」を存続させます。以来中華人民共和国の台湾統一は悲願でもあります。日中記者交換協定でもこのことは記事にするなと言う条文があります。
 しかし、中華民国は中国の歴史上は初めての民主主義国家です。これは大きな意味があります。また、どこかの半島の国とは違い、選挙で選ばれた総統が引退後普通の市民として生活できる国です。日本をモデルとして経済発展して来たために「親日派」が、人口に比して最も多い近隣諸国ではないでしょうか。しかし、諸「国」とすると中華人民共和国が怒ります。
 中華民国(台湾)において1996年の初めての総統選挙を、ミサイル演習の名目で邪魔しようとしたのが中華人民共和国です。アメリカの空母機動艦隊2個が展開し大事には至りませんでした。
 歴史的にも日本は大きな恩があります。1945年の終戦の当事国(連合国)の1つが中華民国であり、旧ソ連の日本分割要求を否定してくれたのも中華民国です。さらに戦後賠償協議で賠償艦の譲渡といくらかの賠償で決着してくれたのも紹介石の中華民国でした。現在の中華人民共和国はこの中華民国の後継政権ですから、国連の常任理事国の地位を中華民国から受け継いだのであれば、同様に日本との戦後賠償が終了している事実も受け入れねばならないのが国際法の常識です。後継政権はメリットもデメリッットも引き継がねばなりません。この国際法が理解できていないマスコミ(日本の)は多いようです。
 中華人民共和国は中華民国のことになると神経質になります。自分たちが中華民国の非を鳴らして政権を奪取したために神経質になるのは理解出来ます。中華人民共和国が現在の陳総統の親族のスキャンダルをネット上で公開しました。中華人民共和国では自国に不利なる情報は例えインターネット上でも公開させません。アメリカ議会がGoogleにこの件で改善を警告しました。それぐら情報が統制されているのが中華人民共和国です。しかし、中華人民共和国の意に反し。この台湾総統のスキャンダルは中華人民共和国国民に受け入れられました。「総統の親族のスキャンダルもで批判できる台湾に比べ、大陸は100年遅れている。党幹部の親族のスキャンダルも告発できない我国では考えられないことだ」と逆効果だったようです。
 中華人民共和国との政治的には問題がありますが、現在中華民国(台湾)との間では、経済的にも心情的にも日本とは良い関係のようです。そこで、民間による「自由貿易協定」を結び、政府は民間の契約として関与しない形態を構築してはどうでしょうか。
  
 
コメント
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