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社会科学上の不満

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ミサイル潜水艦

2007-05-30 20:35:57 | 外交と防衛
 軍用の潜水艦は、ミサイル潜水艦(戦略潜水艦)と攻撃型潜水艦(戦術潜水艦)とに大別できます。ミサイル潜水艦は、テポドンのような弾道弾を海上もしくは海中から発射できる潜水艦です。アメリカのオハイオ級やロシアのデルタ級、タイフーン級、中国の夏級が現在一般に知られているミサイル潜水艦です。この中で中国の夏級以外は、静寂で発見が困難です。アメリカのオハイオ級が搭載しているミサイルは「トライデント」タイプで、海中から発射されます。そして宇宙空間で複数の弾頭に分割されます。弾頭は核弾頭とダミーです。そして、それぞれ異なる都市へ宇宙空間を経て秒速5000m以上のスピードで落下してきます。このミサイルの射程距離は8000kmと言われています。インド洋から旧ソ連の都市が攻撃出ます。そしてこのトライデントをオハイオ級1艦で24発発射します。
 まさに「沈黙の艦隊」です。ロシアも同等です。中国の夏級も「東風(トンプウ)2号」を搭載しています。
 これらのミサイル潜水艦の哨戒が海上自衛隊の18番です。永年旧ソ連の太平洋艦隊と「恐怖の鬼ごっこ」をしてきたのですから。国民は興味も持ちませんでしたが。当然居場所が発見できないように長期間海中にいる必要があり、原子力潜水艦です。排水量も2万tを超えています。タイフーン級などは3万5千tもあり、艦内には、15m×7m程度のプールもあります。
 このミサイル潜水艦を護衛するための位置づけとして、攻撃型潜水艦があります。原子力機関やディーゼル機関、スターリング機関、ワルター機関などがあります。ワルター機関とは海中でも二酸化マンガンと過酸化水素水を反応させ酸素作りディーゼル機関を動かすことができる方式です。ナチスドイツが開発しました。現在ロシアや北朝鮮の「改ロメオ型」がこれに当たります。空気の熱膨張と収縮との気圧差をりようしたのが「スターリング機関」です。現在スゥェーデン海軍で使用されています。また海上自衛隊の潜水艦でも採用しているようです。
 これらの潜水艦は、戦術的な(艦艇や狭い地域)運用が主ですが、核弾頭の小型化により核攻撃もできます(もちろん戦術核ですが)。ハプーン対艦ミサイル等がその事例です。射程距離50km程度のミサイルです。
 また主な兵装は魚雷(魚形水雷)で、ホーミング(音響自動追尾式、アクティブとパッシブ、その両方がある)方式が一般的です。ケーブルによるリモートコントロールも併用できる型がMrk.43タイプの魚雷で、アメリカや海上自衛隊の標準型です。大戦中は直進タイプが主でした。
 
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