社会科学上の不満

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平均的国民の民度が社会システムの質を維持する

2016-01-21 00:00:22 | 外交と防衛

米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は7日、関係者の話として、2014年に訓練目的で欧州に送ったヘルファイア空対地ミサイルが、誤って欧州からキューバに転送されていたと報じた。過去最悪の軍事技術情報の流出に位置付けられるという。

米政府当局はキューバ政府に返還を求めた上で、スパイ活動などによって送られた可能性など詳しい経緯を調べている。

このミサイルに爆薬は装填されていなかった。米当局者はセンサーや照準の技術が中国や北朝鮮、ロシアに流出した可能性を懸念している。

ヘルファイアはヘリコプターから戦車を攻撃する目的で製造されたが、改良されて対テロ作戦の無人機にも搭載されている。(共同)

引用元 http://www.sankei.com/world/news/160108/wor1601080048-n1.html

 

 日本では考えられないが多くの国の国民で自分の名前以外書くことが出来ない国民が多い。まして移民の国米国である、英語が理解できない移民も多い。その証拠にフロリダ州など南部ではスペイン語の道路標示まである。米国籍を有する者でも英語の読み書きが怪しい者が多い。意外に文盲率が高い米国、過去に宮沢総理がこの事に触れ問題となった。

 日本人にとって読書は一般的な趣味であるが、欧米ではホワイトカラー(エリート)の趣味である。故に日本の漫画の浸透速度は異常だったようだ。漫画の質も高くアニメの影響もあり、欧米でも日本の漫画(翻訳された)を読むために読み書きを覚える若者も少なくないそうだ。

 そんな欧米での誤配送は日常的であり、成田空港で荷物の誤配が20数年間「無い(唯一)」と言うことで世界的に尊敬されている。発展途上国では空港で預けた荷物から「荷抜き」を空港職員が行うケースも多い。

 今回のヘルファイアの誤送は、意図的に起きたものなのか?過失で済む問題ではないのであるが、過失に便乗した可能性が高い。荷札の文字を読めるのか?非常に不安である。

 ベトナム戦争で大学生が反戦運動を大々的に行い、戦争の遂行能力を米国から奪った。故に国民があまり賢くならないように米国政府は一般国民の教育水準を落とした。代わりに削減した教育予算の一部を超エリートだけに注ぎ込んできた。これが米国が常に金融や開発等で世界最先端を走る要因である。しかし平均的国民のレベルが下がった。そこに移民である、英語を読み書きでない者も多い。実業が結果の社会システムはこの平均的国民のレベルによってその質の高さが決まる。

 欧米人がよく驚くことにランチの時日本の食堂はホワイトカラーもブルーカラーも区別無く食事を取っていることである。欧米では考えられないそうだ。

一部のエリートが如何に優秀でも手足となる社会システムがスムーズに回らなければ、物資の誤送等は頻繁に起きる。1950~70年代初期の米国のように治安も良く社会システムがスムーズに回っている時期の教育水準であれば、このような単純なミスは起きないであろう。日常的社会システムがベースにありより高度なシステム(軍事等)が回る。そのベースがお寒いならば、いずれ高度なシステムもボロが出る。

 最早、米国防総省は、ヘルファィア対地ミサイルは解体され分析されているものと考えているであろう。米国のエリートはそのような事を何時まで放置しておくほど甘くはない。

 陸自でも採用している対戦車ミサイルである。そのレーザー誘導のレーザー帯域や電波誘導のミサイルのレーダー波の帯域が分析されれば、そのミサイルを無力化できる。

 陸自もこれは大事になった。ヘルファイアの改良もしくは別のミサイルを採用する必要が出てきたということである。

 

コメント (1)
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