社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

中国が南沙に対空ミサイル配備

2016-02-28 00:00:25 | 外交と防衛

218 AFP米国のジョン・ケリー(John Kerry)国務長官は17日、中国が戦略的重要海域の南シナ海(South China Sea)で「軍事拠点化」を進めていると非難した。
 台湾はこれに先立ち、複数の周辺国が領有権を主張する南シナ海の西沙諸島(英語名:パラセル諸島、Paracel Islands)に、中国が地対空ミサイルを配備したことを確認したと発表していた。ケリー長官は報道陣を前に「なにがしかの軍事拠点化を進めている証拠が、日々確認されている。深刻な懸念対象だ」と語った。
 世界の原油約3分の1の輸送航路となっている南シナ海では、西沙諸島のさらに南方にある南沙諸島(英語名:スプラトリー諸島、Spratly Islands)の礁を中国が埋め立て、軍基地としての使用が可能な人工島にしたことから、緊張が高まっている。
 こうした中国の動きに対し米国は、戦略的な重要海域における船舶の自由な航行を脅かすものだと非難し、「航行の自由」を示すために係争島礁近くの海域に軍艦を派遣しており、対立激化が懸念されている。
http://www.afpbb.com/articles/-/3077335

 これはこれは米国はどうするのかな?攻防総省の発表ではなく国務省の発表と言うところがミソ。米国としての判断を下す部署である。国防総省は突発的な戦闘(正当防衛等)以外独自判断では開戦(攻撃)できない。米国はシビリアンコントロールの国である。

 日本国内の左翼メディアはダンマリである。どうしたのかな?中国に不都合な報道は出来ないようだ。日中記者交換協定のためだけではないようだ、かなり深部まで中韓の勢力に乗っ取られているようだ。7~8年前の仏国営放送の特番の通りである。

http://www.youtube.com/watch?v=s8N5L-kMFSQ

 日本の石油輸入のコースが中国に押さえられるということであるが、鳥越氏みたいに「それが何か問題でもあるのか?」と強弁するのか?公海を中国の領海と国際法を無視して一方的に宣言し、これを許せば、中国に続く国が出てくるぞ!過去にリビアの事例を挙げるまでもないか?領有権を主張しているフィリッピン特にベトナムが黙っているか?日本のマスコミは反中国のASEAN諸国の情報をなかなか報道しない。なぜなのか?お察し。 

 ベトナムに支援しこの人工島を襲撃する。米越関係が非常に良くなる。ここまで米国はシナリオを書いているのは読める。ベトナムもTPPの加盟国である。そしてこの南沙諸島海域はTPPの真中にある。地理的に中国の領海と強弁するには無理があると同時にTPP体制にとり明らかな邪魔でしかない。

 オバマ大統領は就任直後にノーベル平和賞受賞と「戦争はしない」と言って大統領に就任した。故に表立った行動はしない、故にオバカだの言われる。しかしビンラディン暗殺計画実行と裏仕事が得意のようだ、米軍の特殊部隊の予算の伸びが著しい。これはKGB出身のプーチン露大統領の専売特許とのイメージがある暗殺計画や強襲が、オバマ大統領の方が特殊部隊による作戦が好みのようだ。

 米国の石油輸出解禁で中東石油への依存度は下がるであろう、また南沙諸島への補給を中国はどのように考えているのであろうか?完全に孤立した孤島となるぞ。極端に言えば南諸島周辺を機雷封鎖するだけでよい。中国人民解放軍海軍部の機雷掃海能力など無いに等しい。同様にヘタに戦線を開いてしまって中国の港湾を機雷封鎖されては、中国は輸入さえできなくなる。現在の中国は最大の穀物輸入国でもある。食料安全保障と言う概念がない。恐らく既に米原潜は中国沿岸に複数潜んでいる。潜水艦による機雷敷設は現代海戦のイロハである。

 数年前に漏れた、中国共産党高官と人民解放軍高官との打ち合わせでも機雷に対する言及があった。人民解放軍も高官になればこの程度事は百も承知している。今回の件は無知な現場指揮官の暴走か?日本にも経験があることである。これは要注意である。 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする