【ベルリン共同】ドイツの歴史研究機関「現代史研究所」(南部バイエルン州ミュンヘン)は14日までに、原文に批判的な注釈などを加えて再出版したナチスの独裁者ヒトラーの著書「わが闘争」の増刷を決めた。発行部数4千部に対し約1万5千部の注文が殺到し、売り切れ状態となったためだ。
「(中略)」
8日の販売直後から入手困難に。価格は59ユーロ(約7500円)。
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ヒットラー総統
まだ東西独のころ、西独から技術者が輸入機械のレクチャーに会社に来ていて親しくなった。「日本人は働きすぎ」と言われていて英国のサッチャー首相が来日したり、仏のミッテラン大統領の愛人が日本人を「蟻のよう」と発言し問題化した頃である。
その独技術者の彼は、日本人より仕事をしていた。会社の連中が嫌いだった私は大体朝は1or2番目に事務所に出ていて始業開始時間には客先に行っていた。そこで鍵を開ける私を件の独技術者が待っていた。また、当時帰りのタイム・カードの時間が11時半より前になることは珍しかったのだが、その独技術者も私と共に帰宅していた。よく会社の近くの一杯飲み屋で、餃子とビールを一緒に飲んでいた。
その時、彼は何時も「今度はイタリア抜きでやろうな」と言っていた。その彼が西独ではナチス時代の物は全て違法とされているので、マイン・ガウフ(我が闘争)を読んだ事がないといっていた。「日本語訳でよいか」と尋ね「良い」と言うので所蔵の「我が闘争」を貸した。時々わからない日本語の単語を身近な社員に聞きながら1ヶ月ほどで返してきた。彼の感想は「現代の西独は当時のように経済的追い詰められていないから」と言っていた。
しかし現在の独国は、VWの賠償問題やギリシア問題と経済的に追い詰められつつある。そこにシリア難民と言う偽装難民である。ケルンで起きた暮れの偽装難民の暴動と偽装難民よる独女性への集団レイプ事件、被害者が700人を越えたようだ。
このタイミングで「マイン・ガウフ」の販売再開である。基本当時の欧州でユダヤ人を問題視していなかった国はない。1938年のエビアン会議の記録を 見よ、「ユダヤ人のためのに国をつくろう」と言ってのはヒッラーと賛同したスターリンだけである(この5ヶ月後に独国内で『水晶の夜』が起きる)。他の国は全く無視、ユダヤ人をナチスほどではないが迫害していた。長らくナチスのせいになっていた「カチンの森の大虐殺」はポーランド人の仕業と現在判明している。この時、ソ連のシベリアに移民した(強制労働に近ったようだ)一部のユダヤ人が直ぐに満州に逃げ込む、一説には4万人近い。これを救ったのが、樋口喜一郎中将(当時少将)である。
歴史は繰り返すのか?今回、日本の財務省はリーマンショクやバブルの後始末を世界恐慌時の大陸進出とは別の方策で回避し成功?と言ってよいであろう。歴史の教訓は生かされたぞ!独国政府はどうするのか?「マイン・ガウフ」には「女性の政治指導者は国を傾ける」と記載されていたぞ。このままでは「マイン・ガウフ」が予言の書になりかねない。
個人的には「マイン・ガウフ」は社会や政治に対する批判本にオカルト要素が入っているとの認識であるが、予言のくびきから脱せない西洋人にとり少々危険な書になる可能性もある。
余談であるが、「ヒットラー」の発音が知人の多くのトルコ人がすると「ヒッタイト」と聞こえる。