知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

施設職員の資質とは・・・?

2017年04月17日 | Weblog
先日、現在勤務している作業所の所長と話をしていて、一体、施設職員というのは、どんな資質が必要なのか?という話題になりました。


・・・というのも、実は先日、作業所の法人理事会があり、ある職員の仕事内容(特に利用者・メンバーに対する対応)が議題にあがり、今後継続して勤務してもいいものか?という検討があったようです。

なぜ、そんな話になったかいうと、この職員さん、その日の(時間帯等や機嫌もあり)自身の精神状態により、全くメンバーに対する(おそらく職員に対しても)全然変わってくるようで、調子のいいときは問題ないのですが、不安定なときは、特定のメンバーに強く当たったり、暴言に近い言葉を投げかけることも・・・。


今の勤務している施設(作業所)は、三障害の方を対象にした通所施設のため、基本重度の方は少ないものの、精神障害の方や様々な事情で身体障害になられた方、また知的障害の方もおられます。

当然、自分の意見は言える方が多く、そのため対応の仕方によっては、職員も批判される場合も多々あります。


つまり、そういったメンバーの方からの苦情が多く寄せられた・・・職員・・・だったわけです。



本人さんは、どこまで自覚されているのかは分かりません。


私自身も、勤務当初は失敗もあり、その都度間違いを認めて、改善してきました。
メンバーの方からも、仕事に対する信頼も、徐々に得ています。


当初は、その職員さんから、厳しい言葉や態度を取られたこともありました。(まあ、過去の経験から、こういう職員もいるなあ・・・的な感じでしたが・・・)



しかし、職員なら、未だ対応の仕方もありますが、施設の利用者であるメンバーの方には、直接的に関わってくるため、精神的な被害に会われた場合は、大きな問題です。

結局、所長や理事会(保護者の方もあられます)まで、話があがっているということは、大きな問題として捉えられているということです。




先日、直接的に本人さんに、理事会から注意がされたようです。(罰則的なものはなかったようですが・・・)


今後の対応に、他の職員も状況を見守ることになりました。




さて、この話から考えられるのは、はやり施設職員としての「資質」ではないかと思います。


私が思うに、この仕事が嫌で、そういった対応や気分になっているからば、速攻辞めたほうがいいと考えます。

しかし、自身の間違いを認識し、徐々にでも改善しようという態度・姿勢が見られたら、そこは見守り継続がいいと思います。



施設職員を育てるということは、非常に時間と根気が必要です。向いてないから・・・と言って、解雇するのは簡単ですが、自覚を促し、いい方向へ向かえば、より一段上の職員へ昇華出来るのでは・・・と期待します。



「資質」は、施設の持っている雰囲気や体制にも左右されると思います。また適切な判断の出来る”管理職”がいるかどうか?も大切です。


私の勤務する作業所などは、はやりメンバーが主体の施設でもあり、職員はあくまでもサポート的な役割です。


よく、所長が「上から目線では、いい仕事が出来ない」と言われます。こういった施設では、その通りだと思います。




「資質」を作るのも、「資質」を育てるのも、またよい「資質」を見つけるのも、結局は施設の持つ環境でもあるのでしょう。

※現在まで、3つの法人、5つの施設を経験してきましたが、そういう意味では、現在の施設が一番雰囲気がいいですね。(同じ時期に勤務しだした、経験のある職員も同様のことを言っています。)




問題になった職員さん・・・今後に期待しています。
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