知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

いろいろな健康診断

2008年09月13日 | Weblog
またまた前回の続きで、健康の問題について・・・


施設では、健康状態の把握、また早期の病気の発見等も含めて、年間数回の定期的な健康診断を行っています。
施設の担当医による内科検診に始まり、採血や心電図、胸部レントゲン撮影、検尿やギョウ虫検査、視力や聴力検査、また毎月の血圧測定や身長・体重測定を含めて一般の方でも、ここまでしてないなあ・・・と思われるくらい、様々な検診を行って、健康把握を行っています。
(それでも、前回言ったように、毎日の状態把握が一番大事ですが・・・)


まあ、これらの検査が本人のためとはいえ、それぞれ本人さんたちは、なぜこんなことを・・・と感じて、検査の際に抵抗されることもあります。

特に採血やレントゲン撮影の際は、職員は心を鬼にして「ちょっとだけの我慢!」と抵抗される利用者の方を抑制することもあります。でも、これも慣れ・・・あんなに嫌がっていたのに・・・と数回経験すれば、(おそらく、またこんな検査されるんだ・・・と見通しが持てるのか?)落ち着いて、検査を受けてもらえるようになりました。


採血結果で、ちょっと○○の値が・・・と言えば、栄養士さんが食事について悩み、またレントゲンで影が写っていれば、大丈夫かな・・と看護師さんが心配し、さらに大きな値の変化があれば、職員は気が気ではありません。

ちょっと心配な場合は、早めの通院をして、大丈夫なことを確かめ、不安なときは精密検査も行います。


どこの施設も高齢化が進み、やはり病気とは切っても切れない関係になります。通院回数も増え、大きな病気の名前を聞くことも稀ではなくなりました。

救急車を呼ばなくてはならないときもあります。(めったにないですが・・)


そのため、職員側も基本的な医療の知識も必要になり、前回書いたような血圧測定だけではなく、怪我したときの対処方法や、発作等で倒れられたときの対応等、覚えることも多くなってきました。でも、普段の生活でも必要であり、知っていればいざという時に慌てなくて済みます。

最近は、AED(自動体外式除細動器)の設置も検討されています。当然使用方法の研修も必要です。



私たち、施設職員は利用者とただ毎日接して、楽しく過ごすことだけでなく、そうした健康管理の大切さを常に考えて行動しています。専門職としての自覚も含め、障害の理解(医療的な意味も含め)、行動を援助する技術、薬を含めた医療的な知識(副作用や効能等)・・・等々 必要な知識は山ほどあります。



福祉現場では、職員は様々な専門職としての意識を持って取り組んでいるにもかかわらず、政府の対応は非常に軽んじたものです。
だんだんと追い詰められていく状況の福祉現場・・・、いったい今後どうなっていくのでしょうね。






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