評価:★★★☆
ストーリー
ローマ教皇が逝去したヴァチカンでは、コンクラーベ(教皇選挙)が
行われようとしていたが、次期教皇の有力候補である枢機卿4名が誘拐される。
同じころ、スイスの欧州原子核研究機構(セルン)では、反物質の生成に
成功するが、何者かによって盗まれてしまう。
そしてヴァチカンに、誘拐した枢機卿を順に殺害し、反物質でヴァチカンを
爆破するという内容の脅迫が届けられる。
ヴァチカンから協力を求められた、ハーバード大学の宗教象徴学の
教授であるラングドンは、犯人からのメッセージを解き明かし、枢機卿殺害と
反物質の爆発を阻止することができるのか。
ロン・ハワード監督
トム・ハンクス、アイェレット・ゾラー、ユアン・マクレガー出演
「天使と悪魔」面白かったです。
娯楽大作♪
原作の内容をうまく取捨選択し、テンポ良く、スリリングな作品に仕上がってる。
急ぎ足でノンストップなのは仕方ないか。
本当はもう少し緩急あると良いんだろうけど、これでも138分だからねぇ。
でも長さを感じさせない。終盤の盛り上がりは見事。
やっぱりユアン・マクレガーのキャスティングはグッジョブ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/good.gif)
あの演説が枢機卿向けにスケールダウンされたのは残念だったけど、
それでも演説は良かった。
この現代に、ただ思いやりの心を説く人たちがいるのです、という
くだりは(うろ覚え)、ちょっと感動した。
カメルレンゴの出生の秘密を削ったのは大きな改変で、彼の動機を弱め、
彼の行動を卑小化させてしまった。
カトリックとの関係では無理もないのかな~。
尺との関係で仕方ないとは思うけど、人物描写が省かれてしまったのが残念。
その一番の犠牲者はカメルレンゴだけど、ヴィットリアもシンプルになっちゃったし。
その分、分かりやすくなってるけど、奥行きがなくなっちゃったね。
あと、原作の一番のテーマである(と思う)宗教と科学の対立というのが
薄まった(というかなくなった?)のも残念。
そのへんは映画だと難しいか。
娯楽作品として割り切って、ばっさり切り落とし、力業でシンプルにまとめて、
映画としては成功してると思う。
映画館から出てきて、景色の殺風景さ、汚さにびっくりした。
今までにしたことのない経験…。
昼間に映画を見て、明るいうちに映画館から出ることがないせいか。
それほどこの映画で景色が美しいというわけではないと思うけど…。
もっとヴァチカンやローマの風景が見たいくらいだよ。
うう、長文になってしまった。
長い文章って読む気が失せるよね。反省。