「3時10分、決断のとき」について、再び。
1957年公開の西部劇「決断の3時10分」のリメイク。もとの作品は未見だけど、ラストが違うらしい?
良いらしいと聞き、期待して、新宿まで行って初日初回を見てきたわけです。
期待以上に素晴らしかった!
新宿まで行った甲斐があった。行って良かった。とても満ち足りた気持ちだよ。
映画らしい映画を見たというか、正統派の映画を見た感じがする。
今までラッセル・クロウの出演作は「ワールド・オブ・ライズ」くらいしか見たことなくて、
いまいち良さが分からない俳優だったけど、今回で認識を改めました。他の作品を見たくなった。
なんだろう、男臭さや包容力?そういうのがあるのかな。
ユマ(この映画の原題は3:10 to Yumaというので、短くしてユマ)のラッセル・クロウは、
悪のカリスマの魅力たっぷり。
クロウ演じるベン・ウェイドは悪行の限りを尽くし、へまをした仲間を容赦なく殺すような
非情な人間なのに、繊細さや愛嬌を感じさせる。
ウェイドは愛想が良く、人心掌握も巧みで、ダンの息子や妻も惹きつけられてたねぇ。
私は、クロウはかっこいいと思ったけど、役柄のウェイドにはあまり魅力を感じなかった。
で、クリスチャン・ベール。
とても良かったよー。
相変わらず受けの演技らしい。「キネマ旬報」のレビュー?でそう書かれていて、納得した。
ベールが演じるダン・エヴァンスは、南北戦争で片足を失った牧場主で、借金の返済に追われ、
妻に失望され、上の息子には軽蔑の目を向けられている。
そんな状況を変えようと、200ドルの報酬のために、ウェイドの護送を申し出る。
切羽詰まった男の焦燥感。
子どもはこういう父親を軽蔑するもの?こういう夫に妻は失望するもの?そうなのかなぁ。
そのあたり、見てて腹立たしかった。
でも、自分が妻や子の立場だったら、駄目な夫、父ってことで、やっぱりああいう態度になるのだろうか。
性格も、これまでの人生も立場も異なるウェイドとダンが、徐々に信頼関係を築き、
共感していくのが、この映画の見所。
不思議な関係だよね。あの二人。
ウェイドを奪還するために頑張ってたチャーリーがウェイドに殺されたのはちょっと
かわいそうだった。チャーリーには事情が分かってなかったんだからさ~。
あと、関係ないけど、馬に乗りたくなった。
これって、クロウやベールも実際結構乗って演じてるのかな?
ダンがそれまでずっと語らなかった足を失った状況をウェイドに告白し、何も誇れるものがない、
というようなこと(うろ覚え)を言ったところとか、涙目になった。最後に息子が父さんを尊敬する、
と言ったところでも。
見終わって、胸が熱くなりました。
良い映画だった。
長くダラダラと書いてしまいました。反省。。。
1957年公開の西部劇「決断の3時10分」のリメイク。もとの作品は未見だけど、ラストが違うらしい?
良いらしいと聞き、期待して、新宿まで行って初日初回を見てきたわけです。
期待以上に素晴らしかった!
新宿まで行った甲斐があった。行って良かった。とても満ち足りた気持ちだよ。
映画らしい映画を見たというか、正統派の映画を見た感じがする。
今までラッセル・クロウの出演作は「ワールド・オブ・ライズ」くらいしか見たことなくて、
いまいち良さが分からない俳優だったけど、今回で認識を改めました。他の作品を見たくなった。
なんだろう、男臭さや包容力?そういうのがあるのかな。
ユマ(この映画の原題は3:10 to Yumaというので、短くしてユマ)のラッセル・クロウは、
悪のカリスマの魅力たっぷり。
クロウ演じるベン・ウェイドは悪行の限りを尽くし、へまをした仲間を容赦なく殺すような
非情な人間なのに、繊細さや愛嬌を感じさせる。
ウェイドは愛想が良く、人心掌握も巧みで、ダンの息子や妻も惹きつけられてたねぇ。
私は、クロウはかっこいいと思ったけど、役柄のウェイドにはあまり魅力を感じなかった。
で、クリスチャン・ベール。
とても良かったよー。
相変わらず受けの演技らしい。「キネマ旬報」のレビュー?でそう書かれていて、納得した。
ベールが演じるダン・エヴァンスは、南北戦争で片足を失った牧場主で、借金の返済に追われ、
妻に失望され、上の息子には軽蔑の目を向けられている。
そんな状況を変えようと、200ドルの報酬のために、ウェイドの護送を申し出る。
切羽詰まった男の焦燥感。
子どもはこういう父親を軽蔑するもの?こういう夫に妻は失望するもの?そうなのかなぁ。
そのあたり、見てて腹立たしかった。
でも、自分が妻や子の立場だったら、駄目な夫、父ってことで、やっぱりああいう態度になるのだろうか。
性格も、これまでの人生も立場も異なるウェイドとダンが、徐々に信頼関係を築き、
共感していくのが、この映画の見所。
不思議な関係だよね。あの二人。
ウェイドを奪還するために頑張ってたチャーリーがウェイドに殺されたのはちょっと
かわいそうだった。チャーリーには事情が分かってなかったんだからさ~。
あと、関係ないけど、馬に乗りたくなった。
これって、クロウやベールも実際結構乗って演じてるのかな?
ダンがそれまでずっと語らなかった足を失った状況をウェイドに告白し、何も誇れるものがない、
というようなこと(うろ覚え)を言ったところとか、涙目になった。最後に息子が父さんを尊敬する、
と言ったところでも。
見終わって、胸が熱くなりました。
良い映画だった。
長くダラダラと書いてしまいました。反省。。。