good day to Die

映画、ドラマ、小説、漫画、音楽についての感想等を
日記代わりに書いておくためのブログです。
ネタバレあり。

「スーパー・チューズデー~正義を売った日~」

2012-04-01 22:06:25 | 映画
評価:★★★★

ストーリー(Yahoo!映画より)
マイク・モリス知事(ジョージ・クルーニー)の大統領選挙キャンペーンチームで戦略担当を務めるスティーヴン(ライアン・
ゴズリング)は、決戦のキーポイントとなるオハイオ州予備選討論会の後、ライバル陣営から密会の依頼を受ける。その後、
インターンとして働く女性と仲良くなった彼は、選挙戦を揺るがす重大な秘密を知ってしまう。やがて彼はし烈な情報操作戦の
渦中へと巻き込まれていく。

ジョージ・クルーニー監督
ライアン・ゴズリング、ジョージ・クルーニー、フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、マリッサ・トメイ、
ジェフリー・ライト他出演

サービスデーの日曜日に遠出して見た2本目「スーパー・チューズデー~正義を売った日」。
この土日で見た「ドライヴ」「ヘルプ」「スーパー・チューズデー」の中で、これが一番楽しめたよ。
そんな人はマイノリティだろうねぇ。というか皆無??

で、楽しめたものについてはあんまり語ることがない
不満だった「ドライヴ」「ヘルプ」については、最近にしては珍しく長文感想(批判ばかり)を書いているのに…。

「ドライヴ」に続いてのライアン・ゴズリング主演作。
いいねーいいねー、ライアン・ゴズリング(名前がごつい。笑)。

スティーヴン(ライアン・ゴズリング)は大統領になったモリスのスタッフとしても働くのかね?
あの二人、相当険悪だよねぇ。その冷え冷えとした関係を想像すると恐ろしいですわ~。
初めはただの賢いエリートぽかったスティーヴンが嵌められて、あるネタでモリスを脅したりして、どんどん理想から
離れていく感じが良かった。
途中までモリスは結構高潔な人物みたいな感じだったのに、あの件が明らかになり、それ以降の言動がとても胡散臭く、
汚い政治家っぽくなってて面白かった。
印象ってころっと変わるものだねー。

ライアン・ゴズリングって静かに怒ってる演技がうまいんだね。
ジョージ・クルーニーは監督だけど、自分の役をヒーロー扱いしてなくていいね。
フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティとか脇役も堅くていい。
その二人に比べて、選挙参謀のトップになるにはライアン・ゴズリングは若すぎるような…。そうでもないのか?
「ソーシャル・ネットワーク」でウィンクルボス兄弟の友達役だったマックス・ミンゲラも出てた。眉毛。

「ドライヴ」「ヘルプ」はとても評判が良くて、それに対して「スーパー・チューズデー」は「思ってたのと違う」って
感じでつまらなかったという感想が多いようだ…。
そうなのかー。
確かにストーリーは弱いよね。私もなんで楽しめたのか良く分からないもん。
すっかり私の好みは世間の好みとずれて、トンチンカンな方向へ向いてるみたいだよ。。。
ま、いっか。
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「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」

2012-04-01 21:27:16 | 映画
評価:★★☆

ストーリー(Yahoo!映画より)
アメリカ・ミシシッピ州。1960年代当時、白人家庭でメイドとして働く黒人女性は“ヘルプ”と呼ばれていた。作家志望の
スキーター(エマ・ストーン)はメイドの置かれた立場に疑問を抱き、彼女たちにインタビューをすることに。仕事を失うことを
恐れて、皆が口をつぐむ中、一人の女性の勇気が社会を揺るがすことになる。

テイト・テイラー監督
エマ・ストーン、ヴィオラ・デイヴィス、オクタヴィア・スペンサー、ブライス・ダラス・ハワード、
ジェシカ・ジャスティン他出演

サービスデーの日曜日なので、少し遠出をして「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」を見てきましたよ。
ブライス・ダラス・ハワードの嫌な女シリーズ?(「ヒア アフター」「50/50」にこれ…)
嫌な女の役が続いて気の毒。
今回は結構コミカルだったけど…。相変わらずすごい美人だし、今回は可愛かった。

さて、これも世間の評価は良いようだけど、私には微妙だった。。。
良い話だとは思うんだけど…。
好きじゃない映画についてはあんまり書かない方が良いと分かってるんだけど、以下、文句を書き連ねます。
この映画が好きだった人は読まない方が良いと思うよ。ごめんなさい。


どうしてスキーターが、メイドたちの実情を訴える本を出版しようとまで考えるようになったのか分からない。
自分の育ての親であるメイドへの想いと、友人たちのメイドへのひどい言動を見て、ということなんだけど、
あの時代に、そういうことをするのはとても危険なはずなのに、それを乗り越えるほどの気持ちを感じない。

あとさー、一応友達のはずなのに、直接たしなめることもあまりせずに、一気に出版して暴露するというのが、
どうなのかなーという気持ちになってしまった。
スキーターのやったことってひどいよね。
目的のためなら何でも許されるわけじゃないぞ。
ヒリー(ブライス・ダラス・ハワード)が相当反感買うように描かれてるから、観客はあれでスッとするのかも
しれないけど、あの時代ならヒリーの考えはありがちだったんだろうし、一方的に悪いとするだけで良いものか。
スキーターだけ現代人みたいな考えなのがどうも…。大学出てるからってことなの?

うまく言えないけど、スキーターが完全に正しい人として描かれているように感じて、居心地が悪かった。
育ての親であるメイドを解雇した母親を責めたよね。スキーターは母親にもっと毅然とした態度を取ってほしかったん
だろうけど、あの状況なら無理ないとも思えるし、一方的に非難できるもの?
私は自分だけを正しいとは考えにくい自信のない人間なので、ああいう人の弱さを許さないタイプは苦手。
…現実の自分の好みを映画に持ち込むのは良くないっすね。すみません。

スキーターは彼氏を失ったくらいで、NYでの仕事を得て去っていき、エイヴリンは職を失ってしまうラストも、
白人と黒人の置かれた立場の違いを描いているのかもしれないけど、なんかスキーターの傷が少なすぎるような…。
でも友達(友達じゃないのか?)に対してあんなひどいことをした人は、ろくな人生送らない気がする…。

ジェスカ・チャスティン演じるシーリアを何のために出したのかも分からない。
ミニー(オクタヴィア・スペンサー)の新しい勤務先として必要なんだろうけど、スキーターと会って、一緒に活躍するのかと
期待してたのに、二人が会うことはなくて拍子抜け。
黒人メイドと自然に接して、同じテーブルでフライドチキンを食べる白人もいる、ということを描きたかったのかしら。
旦那さんも妙に理解があるし、白々しいほどに「良い白人」ぽい。
シーリアのパートはなくても良かったんじゃないかと思ってしまう…。
シーリアの役は天真爛漫で観客に好かれるんだろうけど、私はああいう天然ぽい人が嫌いなのでダメ~(また現実での
好みを持ち込んでる…)。
ヒリーとの対比でシーリアの株が上がりそうだけど、私はどっちもあんまり近づきたくない。。。
というか、この映画に出てくる白人はみんなあんまり…。黒人メイドには共感しやすい。主人公はスキーターのはずだけど、
エイヴリン主役っぽいよね。


ところどころ笑えるし、泣けるし、良い映画だと思うよ。
出演者はみんな魅力的。

この映画、実話に基づいてるのかと思ったら、原作は最近の小説なんだね。

黒人メイドに育てられるのに、どうして黒人に対する憎悪に近い差別意識を持つようになるんだろうね。不思議。
「ロング・ウォーク・ホーム」をもう一度見たくなった。


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