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『リッパー1の沈黙を確認』【ガンダムエース2024年2月号と新刊コミック】

2024-01-20 03:17:03 | 日記

昨日はガンダムベース各店で「MG リックディアス」「MG Gファイター」のゲリラ再販があり、大賑わいだったようですね。

特に「MG リックディアス」の再販が人気のようで、ガンダムベース東京では平日にかかわらず行列ができていた様子。

ガンダムベースの店舗によっては即日売切もあったようですが、ガンダムベース東京なら昨日閉店時点で在庫があったようですから、まだ購入できる可能性があるかもしれません。

・・・まあ、1/144スケール専門の私はスルーでしたが。

 

今日はガンダムベースではなく、ガンダムエース2024年2月号とコミックの話題。

ガンダムエース2024年2月号

表紙アナウンスのとおり、劇場公開が間近に迫った「機動戦士ガンダム SEED FREEDOM」特集で、SEED未視聴の私は今月号購読をスルーしようか・・・とも頭をよぎりました。しかし連載陣の多くに宇宙世紀モノがラインナップされているためか、それほど「宇宙世紀の枯渇感」は感じませんでした。

 

そう感じさせる原因のひとつが冒頭の特集記事の1つ、福井先生の「機動戦士MOONガンダム」についてのインタビューです。

同先生のインタビューはいつも読み応えある内容ですが、今回も期待を裏切らず興味深いものでした。

福井先生は同作の原作をされていますが、「機動戦士ガンダムUC」や「機動戦士ガンダムNT」時点で、独自の「ニュータイプ論」の深掘りをされています。

この論理は賛否ありますが、富野氏が描いた各作品の劇中のニュータイプ現象から考察し解釈されたもので、説得力ある内容のものです。

 

MOONガンダムでは、このニュータイプ論をベースにして、更に「あっと驚く」面白い解釈を含んだ世界設定を組み上げており、その紹介が世界のひとつの謎解きのように描かれています。

この、衝撃の展開は昨年末に発売した単行本12巻に詳しく描かれています。

 

機動戦士ムーンガンダム (12)

 

またインタビューでは、各キャラクターの心情・立ち位置の解説や、今後の展開にも触れており、内容の濃い情報を含んでいました。

「機動戦士MOONガンダム」はそもそも「機動戦士ガンダムUC」の企画時に考えていたプロットで、「機動戦士ガンダムUC」を製作にするにあたり没にしたアイディアを再構成して作品にしていると記憶してますが、同作同士が同じ世界線であるなら、「MOON」のミネバがどう「UC」のミネバになっていくのかも気になるところ。

またミネバと関わってしまったユッタが(時系列上)後世の「UC」等に登場しない以上、どのように舞台から消えてしまうのかも気になりますね。

 

ガンダムエース2024年2月号では、他の記事も宇宙世紀を熱く取り上げています。

大河原先生のMSV-R season2は予想していたラインナップの掘り下げで、「もう、〇〇先生に執筆頂いて、連動した〇〇のその後のコミック連載を始めチャイナYo」って気持ちになります。

また本誌特有の連載記事「機動戦士ガンダム0083 Riberion プレイバック」は、本編序盤で印象的だった〇〇-〇〇にスポットを当て、一挙にご紹介。

単行本化が不透明なので、コチラは貴重な資料になりそうです。

 

連載陣では「機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争」が休載直前の掲載。

玉越先生におかれましては、まずは治療に専念し十分に養生いただき、一日も早く全快なされますようお祈り申し上げます。

同作は昨年12月に単行本4巻も発売しました。

機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争(4)

11月に3巻を発売したばかりなのに、連続出版。続きを待ちきれない方には嬉しい刊行ですね。

4巻は「サイクロプス隊 VS リッパー隊」もクライマックス!

手に汗握る怒濤の展開からのどんでん返し!

個人的には、単行本4巻76ページに描かれた司令室内の通信スタッフはジオン軍であることが「深い」なあ・・・と感じました。

 

(ここからはネタバレとなりそうなので一部ブラインドにしてますが、それでも人によってはネタバレになる可能性があるため、未読の方はお控え下さい。)

この司令室内の会話が連邦軍のそれならストレートに解釈できるのですが、ジオン軍なので「キリングの反対派閥の内通やリーク」とか「ジオン軍に擬装した連邦軍の部隊」とか「取扱兵器の情報に対し、道義的に発生したジオン軍の離反部隊」とか色々と考えられるのですが、実は3巻でのキリングの様子からこれら理由でもないことがわかります。

またザンジバルとすれ違う〇〇に連邦表記があることも、考察のポイントとなります。

リッパー隊は「(〇〇を)取り返す。」と言ってるので、元々〇〇には連邦表記があったものと思われます。

それを(狙ったかはわからないですが)すれ違い様にサイクロプス隊に見せることで、連邦による攻撃と思わせることに成功しています。

まとめると要するにキリングは、

 

・南ヨーロッパ地方バルディ市の連邦内ジオンシンパより、連邦の〇〇を複数買い取る。

・同市に〇〇に関わったジオンシンパを集め、友好的に振る舞う。

・1の策として、わざと連邦へ情報△△。連邦リッパー隊によるバルディ市襲撃を誘導。

 (リアル連邦による握り潰し)

・支援せずグラナダへ脱出を試みる。結果、ジオンシンパは支援ないままにリッパー隊が交戦。

・これらを「アースノイド同士の潰し合い」と喜ぶ。

・友好的なジオンシンパを守るため、命令違反したサイクロプス隊の一部が援護。

・2の策として〇〇のうち1発、連邦ロゴ入りのものを打ち込む。

 (擬装連邦による握り潰し)

 

・・・という、「本音を隠し、表裏の顔を使い分け、マッチポンプも仕込みながら任務遂行」しようしていたことが推察されます。

これらからキリングは相当狡猾な上、アースノイドに対し捻れた感情をもっていることがわかります。

まあ、ジオンシンパ=アースノイドとして斬って捨てた・・・というよりは、ジオンシンパが見捨てられたことで報復に走られることを計算してのことでしょうが。

このあたりの謎解きはしない方が物語の深みを演出できるのですが、読者にスルーされちゃうと勿体ない内容なので、その意味では今後触れて頂くと嬉しいですね。

(ネタバレとなりそうな文章はここまで。)

 

単行本といえば、コチラも新刊が発売されました。

機動戦士ガンダムF90FF(10)

 

物語もいよいよ最高潮!

劇的な展開が綴られています!

1~9巻を購読されている方は前情報や紹介・解説なしで読まれることをオススメします。

 

盛りだくさんの内容で宇宙世紀好きの方も大満足のガンダムエース2024年2月号。

私の紹介が遅かったせいで、もうすぐ2024年3月号も発売されますが、そうなると2024年2月号は書店店頭から消えてしまいます。

ご興味おありの方はお早めに!

そして昨年末はガンダムエース発の新刊単行本も多数発売されました。

年末ご多忙で買い逃した方も是非お手にとって頂ければと思います。



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