遂に劇場公開しました『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』!
皆さんはもうご覧になられたでしょうか?
取りあえず、これからご覧になる方向けの『極力ネタバレ抜き』のご紹介!
【①魅力】
・『ファーストガンダム』生みの親の一人・安彦良和先生のキャラクター描写、芝居を感じられるシーン満載!
・THE ORIGINのような前日譚ではない『機動戦士ガンダム』が、劇場で見れる!
・『ファーストガンダム』テイスト満載の音楽・演出で、当時のガンダムを最新のアニメで!
・ベースとなる『テレビ版・機動戦士ガンダム 第15話』を知っていれば、オマージュを感じられる。
・劇場向けにアレンジされてるので、テレビ版を知らなくとも、シンプルな「劇場エンタメ」として楽しめる!
以下、本作を視聴した私見です。
わかりやすくするため、最近のガンダム映画で比較してみました。
「機動戦士ガンダム NT」 ・・・福井氏のニュータイプ論ベース。UCと地続き感。
福井氏理解の富野ガンダム的テンポ良く勢いある会話で進行。
「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」 ・・・物語は富野小説まんまだが、スピーディーでスタイリッシュに描写。
最先端技術、才能・センスによる別次元の映像美。
「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」・・・安彦氏のガンダム。漫画ORIGINと地続き感。
TVガンダム「第15話」を安彦がリファイン。
高畑氏(ジブリ)を意識した生活芝居がメイン。
エンタメとしてMS戦や政治戦を追加。
幅広い年代層の視聴意識。
劇場作品としては、「ハサウェイ」とベクトルがまるで違いますね。
【②鑑賞前の事前知識】
・『ファーストガンダム』を知ってる方は、時系列が本作では『ファーストガンダム』では無く『コミック版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ベースである事を知っておくと良いです。
A.時系列の差異
〈ファーストガンダム〉
・第13話『再会 母よ』(日本)/劇場版(カナダ)
・第15話『ククルス・ドアンの島』(日本近海)
・第19話『ランバ・ラル特攻』(中央アジア(ゴビ砂漠・ソドン))
・第24話『迫撃!トリプルドム』(黒海周辺の森林)
・第25話『オデッサの激戦』(ウクライナ・南部)
・第26話『復活のシャア』(北アイルランド・ベルファスト)
・第29話『ジャブローに散る』(南米・ジャブロー)
〈THE ORIGIN〉
・第19話『ランバ・ラル特攻』相当 (中央アジア(ゴビ砂漠・ソドン)) ➡ (南米)
・第24話『迫撃!トリプルドム』相当 (黒海周辺の森林) ➡ (南米)
・第29話『ジャブローに散る!』相当 (南米・ジャブロー) ➡ (ギアナ高地付近)
○第15話『ククルス・ドアンの島』本作 (日本近海) ➡ (大西洋・アレクランサ島)
・第26話『復活のシャア』相当 (北アイルランド・ベルファスト)
・第25話『オデッサの激戦』(ウクライナ・南部)
「ファーストガンダム」ではホワイトベースは、北米・ニューヤークでガルマ死後、アジア➡オデッサ作戦へ参加し、ヨーロッパ・ベルファストへと逃避行します。
一方ORIGINでは、北米➡アジア部分を南米へ置き換え「ジャブロー」へと南進直行するルートへと変更されています。
直行する事で描かれなかった「オデッサ作戦」「ベルファスト」は、「ジャブロー」の攻防後に「ベルファスト」➡「オデッサ作戦」と逆流する形で描かれました。
世界地図を見るとORIGINで改変されたホワイトベース航路のほうが、至極まっとうで安彦先生の変更も道理です。
ただ、その為に時系列も変わってしまいました。
本作「ククルス・ドアンの島」は、この改変後の時系列に沿って「ジャブロー」後に立ち寄る時期になっています。
B.登場キャラクターの差異
・「A.時系列の変更」から、『ククルス・ドアンの島』前にホワイトベースがジャブローに到着。
この時点でリュウは戦死し、スレッガーが補充され、本作に登場します。
また、スレッガーと一緒にジムも配備されています。
C.メカニックの差異
・ガンダム、ジム、ホワイトベース等、ORIGINでデザインや設定をリファインしています。
【劇場・限定品】
劇場で発売されている『劇場・限定品』の中からピックアップして2つご紹介!
①『劇場・限定Blu-ray box』
劇場の感動をご自宅でも楽しみたい人向けなBlu-ray。
ただ、一般Blu-rayもあるので、鑑賞だけなら一般Blu-rayで充分です。
しかし本商品は『絵コンテ』『サントラCD』同梱がポイント。
『絵コンテ』は話題の『シャア専用高機動型ザクⅡ』がコンテ時点で『S型』だった事が判ったりします。
何より、『THE ORIGIN』と違い漫画原作無い本作。
過去の劇場版や漫画で取り上げられなかった本作の「安彦先生・絵コンテ」は嬉しいですよね。
②『数量限定・パンフレット』
3部構成のパンフレット。
1部はおそらく通常版の豪華仕様。他の2冊は以下。
(A)『CGメイキング冊子』
サザンクロス隊の高機動型ザクⅡ(陸戦用)等の3面図等、初見資料あり嬉しい内容。
(B)『お疲れ様本』
スタッフの皆様のメッセージ・イラスト寄書本。1人1ページかな。
皆様『安彦先生の機動戦士ガンダム』に関われる嬉しさに溢れていました。
『ファーストガンダム』生みの親の一人・安彦先生による『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』。
先生のテイスト溢れる作品を、劇場でご覧になってはいかがでしょうか。
劇場には「劇場限定商品」も販売されており、映画鑑賞だけではない楽しみも待っていますよ!
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