先進国における子どもの幸福度
ユニセフが出してます。
5つの分野があって、その中に構成要素と指標があって、指標のランクをまとめて、各分野の順位を出して、それをまとめて総合順位を出してます。
30カ国が対象です。←31でした。。
日本は総合で6位と割と高いです。
リンク先を見たほうがいいのですが、一応、5つの分野は「物質的豊かさ」「健康と安全」「教育」「日常生活上のリスク」「住居と環境」とあります。
これだけ見ると、日本の順位が悪そうなのは、最後の「住居と環境」ぐらいかなと思うのですが、そうでもないんですね。
分野ごとに行きます。
意外にも1番悪いのは「物質的豊かさ」なのですね。30カ国中21位。
子どもの相対的貧困率、子どもの貧困ギャップ、子どもの剥奪率の3つの指標で、すべて悪いという状況。
相対的貧困というと、子供のいる家庭がその国の中で相対的に貧困な層ということですよね。
しかも、かなり貧しいと(貧困ギャップがはげしい)。
それで、「その国の中で」の話なら、富裕層がすごすぎるだけで、それに対する貧困層っていっても、別に余裕で生活できるレベルです、ということならいいけど、実態は全くそうではないと。
先日の事件が非常に象徴的なことになっているように思います。
安心して子どもを看てくれる人がいなくても、仕事しなくちゃいけない、そういうことですよね、ニッポン。
次の「健康と安全」も、意外によくなくて16位。
低出生体重児出生率というのが最下位だって。
それはそもそも体格の問題じゃないのかと思ったのですが、そうじゃないようですね。
以下のような説明が。
(前略)また、日本は低出生体重児出生率が過去 30年間でほぼ倍増しているiii(1970年代後半の5%から 2000 年代後半には約 10%)が、これは先進国の中でも特異である。専門家はこの上昇について、低体重の女性の増加、若い女性の喫煙の増加、妊娠中に厳格な食事管理を行う傾向、所得格差の拡大など様々な原因を挙げている。
ちょっと驚きですが、これは貧困と生活習慣の問題ですね。こういうところで「風潮」を問題にすべきなんじゃないかと。
次、「教育」の分野はなんと1位。
1位だから当然ですが各指標も総じて良いです。学力は2番目の評価。
「日常生活上のリスク」も1位。肥満時の少なさが1位。朝ごはんちゃんと食べる率も1位。
子どもの飲酒も1位。(少ないってことでw)
ただし、いじめは12位。
しかも、これはいじめの報告があった数なのだ。
日本人の性質を考えると、実態はもっと悪いかもしれない。(別にそうではないかも知れないけど)
ちなみに、いじめについては、バルト3国がいずれもはげしく悪いです。なぜ?
「住居と環境」は10位。
おうちに関してはあまりいいはずないんですが、殺人発生率が低い。これが2位。
なので、10位で収まった感じ。
と、このように指標を見ていくと、保育施設に関するものがないや。
う~ん、どうなんでしょうかね。
女性が社会進出をあまりしていない国なら、保育園的なものはさほど必要ないので比較しにくいのだろうか。


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