意外にこれ、知られていないケースがあるんですけど、ガンダムの最初のシリーズは全部見ています。
などと突然ガノタになったのではないかと訝る方もいるかもしれませんが(別に訝るような話でもないか)、ガンダムの話ではないだす。
だいたい最初のシリーズ以外見ていませんし。
20年以上前だと思いますが、ホルヘ・ルイス・ボルヘスとマルガリータ・ゲレロの「幻獣辞典」(69年版)を買いまして、今日久しぶりに眺めたのです。
その中で最初に出てくる幻獣が「ア・バオ・ア・クゥー(A Bao A Qu)」なのです。アルファベット順なんでしょうね。(アイウエオ順ではないと思う)
「世界で最も美しい風景を眺め渡してみたいなら、チトールにある勝利の塔のてっぺんに登ることだ」という文で始まっています。
訳者の柳瀬尚紀氏による注釈では、勝利の塔は、インドのラジャスターン州ウダイプル郡にあるチトールにあるということで、
グーグル先生にお願いしたところ、すぐに出てきました。
Chittorgarh Vijaya Stambha map
地図ではこんな感じ。
Chittorgarh Vijaya Stambha
画像ではこんな感じ。
チトールには複数の塔があるのですが特に有名なのがこの勝利の塔(Vijaya Stambha)なのだそうです。
「幻獣辞典」では、この塔の螺旋階段のたいていは最初の段にア・バオ・ア・クゥーが眠っているそうです。
誰かがその階段を昇り始めるとア・バオ・ア・クゥーは目を覚ましてその訪問者の踵にぴったりとくっついて螺旋階段の外側を上っているのだそうです。
別に悪い事をするわけではなさそうですが。
勝利の塔 Vijaya Stambha は英語では Vijay Stambh という表記も多いのですが、そう言えばヴィジェイ・シンというゴルファーがいましたね。
これは絶対、勝利という意味なんだろうけど、どこの人だったかと思ったらフィジーなんですね。
フィジーは、公用語が英語とフィジー語とヒンディー語(ヒンドゥスターニー語)というとで、なるほど。
あ、「幻獣辞典」は辞典なのでア・バオ・ア・クゥーの初出ということはないわけで、「幻獣辞典」にもリチャード・フランシス・バートン卿が「千夜一夜」物語の英訳する際に注釈で伝えていたそうです。
しかし、そうすると、当然、その前にその伝説は存在したはずですが、そこは分からないんですね。「幻獣辞典」はただそういう記述があったことしか書いていないし、バートン卿も突っ込んだことは書いていなかったようで結局どこから出てきた伝説なのかわからないと。
「幻獣辞典」はあまり親切とはいえなくて、次の項目「アブトゥーとアネット」にいたっては、
ABTU Y ANET
これだけですよ。
ABTU Y ANET で画像検索するとこんな感じ。
comparing similar songs part3(Yoko Kanno)
次の「両頭蛇」に行こうと思ったけど、調べるのが大変そうなので、いつかまた。
いやほんとうにあまり親切じゃないんですよね。
「世界神話辞典」とか「架空地名大事典」とかのほうがずっと親切。というかそっちは読み応えがあるんですけど。
リヒテル。
Mozart Concerto 20 & Brahms Concerto 2
この演奏は初めて聴きましたが、音が悪過ぎてさすがに辛い。
もう1個。
Beethoven - Piano Concerto No. 3
これもさほど音はよくないです。
ザンデルリンクにウィーン交響楽団と。ウィーンフィルではないです。
62年はリヒテルがカラヤンと共演した時期ですが、ソ連がリヒテルの西ベルリン入りに抵抗があるなどで、カラヤンとはなじみのウィーン交響楽団が登場と。
この録音もそのつながりでしょうかね。ザンデルリンクはソ連の人ですし。
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