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障碍者は国の障害ではなく、国が障碍者の障害になっている。と思う件

2019-07-25 22:37:32 | 映画と関係ない雑談
私は必ずしもれいわ新選組や山本太郎を支持するわけではありませんが(そうはいっても自民党よりはるかにマシな政党だと思いますが)、重度障碍の舩後さん、木村さんを特定枠の候補者に推し、自らは比例最多の100万票近くを集めながらも落選した山本太郎氏に、障碍者の政治利用とか、無責任とかいう声が上がることには違和感というか、間違った意見だと思う。

はすみとしこが障碍は個性なんだから国会内での介助人等のコストは自分で出せなどとツイートした。
これは論外だ。

例えば男性しか国会議員のいない国で初めて女性議員が誕生したとして、国会内に女性トイレを作る費用は女性議員が負担しなければならない?
そんなわけない。
それと同じことだ。


よく目にする批判が、山本太郎の、障碍のある議員のサポートは国会の責任でやるべき、という旨の発言を無責任などと批判するツイートが溢れる。

無責任なんだろうか?違うと思う。

日本国憲法13条で、国民の権利は立法その他の国政の上で最大限の尊重を必要とする、とある。
日本国憲法14条に、すべての国民は差別されてはならないとある。
そして15条ですべての国民に普通選挙を保障するとしている。

つまり国は、舩後さん木村さんが選挙に立候補する権利を奪ってはならないのである。
「国会がバリアフリー化されてないのを知りながら重度障碍者を候補に立てるなんて」というのは、責任転嫁でしかない。
戦後70年以上バリアフリー化を棚上げしてきた国会に責任がある。
もしバリアフリー化されてないせいで、障碍のある方々が立候補をためらったり諦めたりしてきたのなら、それは差別を禁じた憲法14条に反するのだ。
山本太郎を無責任とする人は、山本太郎が舩後さん木村さんを説得して立候補を撤回させればよかったというのか?

もちろん問題課題はたくさんあり、そのすべてをすぐに解決することはできないだろう。
でも国は、国会は、国民の権利のためにやらなくてはならない。
舩後さん木村さんがいざ議員活動を始めたら今はまだ予想もつかないさまざまな新たな課題問題が判明することだろう。
あのお二人の議員はそうした国会や議員会館内の問題を可視化してくれるだけでも、議員になった価値があると思う。

私は国会のバリアフリー化のために使われる税金なら喜んで収める。
もっともポンコツF35を一機返品するくらいでお釣りがくるんではないかとも思うが。
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