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映画ブロガーら有志23名による「10年代映画ベストテン」発表!

キツツキと雨 [監督:沖田修一]

2012-12-28 06:11:57 | 映評 2011~2012
個人的評価: ■■■■■□
[6段階評価 最高:■■■■■■、最悪:■□□□□□]

良かった。印象に残るのは食べるシーン。「南極料理人」の沖田修一監督だけに?。食べるシーンだけでなく台詞で語らずに映像に写していないものを見せる、そのセンス、テクニック。すっごくためになった気がする。役所さんもオグシュンもがっちりハマってる。

私が考える「映画的センスのある人」とは画面に映っていないものを見せて、その場面では聞こえてこない音や声を聴かせる人だと思う(それだけではないけど)。「キツツキと雨」はそうした行間を観せて聴かせるテクニックがすごい。
その極め付けはラストの海岸。砂浜に役所広治の作った監督チェア。巨大なサメのハリボテを持って画面を横切るスタッフと思しき人たち。これだけで小栗旬は映画監督として自信を持って活躍していることがわかる(結局シーン尻に小栗が登場するけど)。他にもいろいろあるのだけど、言いたいこと言わせて、撮りたいもの撮るだけが映画じゃないのだと改めて感じた。

「ゾンビ。知ってます?」「ああ、だいたいは」「あぁ、じゃあそれです。そのゾンビがうじゃうじゃ出てきてわーってなる映画です」
(うろ覚えですが、なんか好きな台詞)

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ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン
↑この度、「ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン」を選出しました。映画好きブロガーを中心とした37名による選出になります。どうぞ00年代の名作・傑作・人気作・問題作の数々を振り返っていってください
この企画が講談社のセオリームックシリーズ「映画のセオリー」という雑誌に掲載されました。2010年12月15日発行。880円


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