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映画ブロガーら有志23名による「10年代映画ベストテン」発表!

ヒューゴの不思議な発明 [監督:マーティン・スコセッシ]

2012-12-28 06:07:04 | 映評 2011~2012
個人的評価: ■■■■■□
[6段階評価 最高:■■■■■■、最悪:■□□□□□]

---twitterに投稿した自分の感想まとめ---
映画オタク、スコセッシの映画愛。ラスト3D化されたメリエス映画を見て生まれて初めて3Dで映画を見てよかったと思った。(それでもまだアンチ3D派ですが)。

暴力のないスコセッシ映画なんて・・・とアカデミー授賞式でビリー・クリスタルが歌っていた。暴力少女クロエ・グレース・モレッツの大暴れを期待するが、ミスター・ガンジーのベン・キングスレーが睨みを利かせて誰も傷つかない。しかしクロエGM。いい女になってたな~

「ヒューゴの不思議な発明」という題にヒューゴは何も発明してないじゃんと突っ込む人へ。思い出してほしい。のび太の宇宙開拓史を、のび太の海底奇岩城を。だから題はこう思えば変じゃない。「メリえもん ヒューゴの不思議な発明」
ハワード・ショアの音楽も素晴らしかった。サントラ欲しい
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映画草創期の映画作家ジョルジュ・メリエスに、現代の巨匠マーティン・スコセッシがたっぷりのリスペクトをこめて作った映画。
80年前の技術で80年前の映画を再現する「アーティスト」に対し、100年前に時代の最先端だった映画人を現代の最先端技術で再現する「ヒューゴ」。単に昔の映画と戯れているようにとれる「アーティスト」より、映画人の創意工夫の精神を賛美する「ヒューゴ」の方が映画愛は強いと思う。(最新デジタル技術で昭和30年代の技術革新を描いた「ALWAYS三丁目の夕日」と方向性は近い)
圧巻は最先端技術でカラー化され3D化されたメリエス映画が上映されるラスト。これまで基本的に無意味としか思えなかった3D映画に初めて意味も必要性も見いだせた。

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ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン
↑この度、「ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン」を選出しました。映画好きブロガーを中心とした37名による選出になります。どうぞ00年代の名作・傑作・人気作・問題作の数々を振り返っていってください
この企画が講談社のセオリームックシリーズ「映画のセオリー」という雑誌に掲載されました。2010年12月15日発行。880円


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