2007年度のキネマ旬報ベストテン(批評家選出)が発表されました(2008/1/10)
【日本映画】
(1)「それでもボクはやってない」
(2)「天然コケッコー」
(3)「しゃべれども しゃべれども」
(4)「サッド ヴァケイション」
(5)「河童のクゥと夏休み」
(6)「サイドカーに犬」
(7)「松ヶ根乱射事件」
(8)「魂萌え!」
(9)「夕凪の街 桜の国」
(10)「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
次点「愛の予感」
【外国映画】
(1)「長江哀歌」
(2)「善き人のためのソナタ」
(3)「今宵、フィッツジェラルド劇場で」
(4)「クィーン」
(5)「バベル」
(6)「やわらかい手」
(7)「ドリームガールズ」
(8)「ボルベール〈帰郷〉」
(9)「ゾディアック」
(10)「パンズ・ラビリンス」
次点「デス・プルーフinグラインドハウス」
【文化映画】
(1)「ひめゆり」
(2)「やーさん ひーさん しからーさん-集団疎開学童の証言-」
(3)「未来世紀ニシナリ」
(4)「いのち耕す人々」
(5)「終りよければすべてよし」
(5)「出草之歌 台湾原住民の吶喊 背山一戦」
(7)「有明海に生きて 100人に聞く、海と漁と歴史の証言」
(7)「カフカ 田舎医者」
(9)「花の夢-ある中国残留婦人-」
(10)「靖国」
主演女優賞=竹内結子(「サイドカーに犬」「クローズド・ノート」「ミッドナイトイーグル」)
主演男優賞=加瀬亮(「それでもボクはやってない」「オリヲン座からの招待状」)
助演女優賞=永作博美(「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」)
助演男優賞=三浦友和(「転々」「松ヶ根乱射事件」「ALWAYS 続・三丁目の夕日」)
新人女優賞=蓮佛美沙子(「転校生 さよならあなた」「バッテリー」)
新人男優賞=林遣都(「バッテリー」)
外国映画監督賞=ジャ・ジャンクー(「長江哀歌」)
******
色々なところで悔し紛れに書いてますが、見逃し以前の問題として長野県松本地域で上映していない作品がズラリ
松本で上映されたのは
日本映画の1、4(1週間だけ)、6(1日だけ)、7(1日だけ)、外国映画の4、5、7、9、次点・・・の9作品
一日だけの自主上映で公開されてたのもあるかもしれませんが
半分以上は松本では観ることもできない
全国公開作品は質的にロクなもんがない・・・ということになりつつある。
微妙に、頭に来るのは、キネ旬読者ベストテンの応募要項。
首都圏で1月~12月に公開された作品が対象(それ以外を書くと投票用紙ごと無効になる)で、応募締め切り1月7日必着。
11月、12月に東京で公開されたミニシアター作品を1/7までに地方の人間が観れるはずない。
いっそ「東京キネマ旬報ベストテン」と名前を変えたらどうだい・・・と思う。
対象を前年12月~11月にするか、締め切りをせめて1月末日にするかしてくれればだいぶ投票の幅はひろがるのだが
何年か前にキネ旬ベストの対象期間が前年12月から11月に設定されたことがあったが、1~2年で元に戻ってしまった。なんでだろ?
*****日本映画ベストについての雑感*****
日本映画1位の予想を外した人は多分いないだろう。あまりに堅い1位。
あとは他の映画祭でよく聞くタイトルが多く、それほど意外性はない。
個人的には「松ヶ根乱射事件」の入選がうれしい。
同一年内2作品の入選は、めずらしいわけでもないが(最近でもイーストウッドとか平山秀幸とかけっこうやってる)やはり快挙と言っていい。
あと「河童のクゥと夏休み」(未見だが)。日本映画のアニメ作品のベストテン入賞は、宮崎駿・高畑勲作品をのぞいては初めてのはず。(大島渚の「忍者武芸帳」をアニメと考えれば2作目だが)。押井守も今敏も入賞は果たしていない。
*****外国映画ベストテンについての雑感*****
朝日ベストテン映画祭1位の「長江哀歌」(キネ旬はジャ・ジャンクー好きっぽいし)、アカデミー外国語映画賞の「善き人のためのソナタ」、報知映画賞の「今宵、フィッツジェラルド劇場で」 (それにアルトマン追悼効果もあっただろう。「サラバンド」の公開が半年遅れていたらベストテン入りしたんじゃないかなあ・・・)と、外国映画1、2、3位も危なげなしな感じ。
「この映」1位の「デス・プルーフ」はテン落ち。
4位、5位とアカデミーノミネート作品が二つ続いて、やっぱり落ちたかアカデミー作品賞の「ディパーテッド」。
アカデミー作品賞受賞作のベストテン落ちは、ここ10数年くらいで私の覚えている限りでは「ブレイブハート」と「ビューティフル・マインド」に続いて三つめ。
上記二つはともかく「インファナル・アフェア」を観ている日本の評論家が今更、「ディパーテッド」を評価しないのは当然だろう。
*****個人賞についての雑感*****
個人賞はここも他の映画賞と比べて意外性なし。中でも加瀬くんは当然の受賞だったと思う。
ただ新人賞・・・・・蓮佛美沙子・・・ですかあ・・・
成海璃子ちゃんの方が絶対にすごいとおもうんだけどなあ
単に私が大林嫌いで市川準好きだからそう思うだけかもしれんけど
****
その他の映画賞一覧は→こちらから
【日本映画】
(1)「それでもボクはやってない」
(2)「天然コケッコー」
(3)「しゃべれども しゃべれども」
(4)「サッド ヴァケイション」
(5)「河童のクゥと夏休み」
(6)「サイドカーに犬」
(7)「松ヶ根乱射事件」
(8)「魂萌え!」
(9)「夕凪の街 桜の国」
(10)「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
次点「愛の予感」
【外国映画】
(1)「長江哀歌」
(2)「善き人のためのソナタ」
(3)「今宵、フィッツジェラルド劇場で」
(4)「クィーン」
(5)「バベル」
(6)「やわらかい手」
(7)「ドリームガールズ」
(8)「ボルベール〈帰郷〉」
(9)「ゾディアック」
(10)「パンズ・ラビリンス」
次点「デス・プルーフinグラインドハウス」
【文化映画】
(1)「ひめゆり」
(2)「やーさん ひーさん しからーさん-集団疎開学童の証言-」
(3)「未来世紀ニシナリ」
(4)「いのち耕す人々」
(5)「終りよければすべてよし」
(5)「出草之歌 台湾原住民の吶喊 背山一戦」
(7)「有明海に生きて 100人に聞く、海と漁と歴史の証言」
(7)「カフカ 田舎医者」
(9)「花の夢-ある中国残留婦人-」
(10)「靖国」
主演女優賞=竹内結子(「サイドカーに犬」「クローズド・ノート」「ミッドナイトイーグル」)
主演男優賞=加瀬亮(「それでもボクはやってない」「オリヲン座からの招待状」)
助演女優賞=永作博美(「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」)
助演男優賞=三浦友和(「転々」「松ヶ根乱射事件」「ALWAYS 続・三丁目の夕日」)
新人女優賞=蓮佛美沙子(「転校生 さよならあなた」「バッテリー」)
新人男優賞=林遣都(「バッテリー」)
外国映画監督賞=ジャ・ジャンクー(「長江哀歌」)
******
色々なところで悔し紛れに書いてますが、見逃し以前の問題として長野県松本地域で上映していない作品がズラリ
松本で上映されたのは
日本映画の1、4(1週間だけ)、6(1日だけ)、7(1日だけ)、外国映画の4、5、7、9、次点・・・の9作品
一日だけの自主上映で公開されてたのもあるかもしれませんが
半分以上は松本では観ることもできない
全国公開作品は質的にロクなもんがない・・・ということになりつつある。
微妙に、頭に来るのは、キネ旬読者ベストテンの応募要項。
首都圏で1月~12月に公開された作品が対象(それ以外を書くと投票用紙ごと無効になる)で、応募締め切り1月7日必着。
11月、12月に東京で公開されたミニシアター作品を1/7までに地方の人間が観れるはずない。
いっそ「東京キネマ旬報ベストテン」と名前を変えたらどうだい・・・と思う。
対象を前年12月~11月にするか、締め切りをせめて1月末日にするかしてくれればだいぶ投票の幅はひろがるのだが
何年か前にキネ旬ベストの対象期間が前年12月から11月に設定されたことがあったが、1~2年で元に戻ってしまった。なんでだろ?
*****日本映画ベストについての雑感*****
日本映画1位の予想を外した人は多分いないだろう。あまりに堅い1位。
あとは他の映画祭でよく聞くタイトルが多く、それほど意外性はない。
個人的には「松ヶ根乱射事件」の入選がうれしい。
同一年内2作品の入選は、めずらしいわけでもないが(最近でもイーストウッドとか平山秀幸とかけっこうやってる)やはり快挙と言っていい。
あと「河童のクゥと夏休み」(未見だが)。日本映画のアニメ作品のベストテン入賞は、宮崎駿・高畑勲作品をのぞいては初めてのはず。(大島渚の「忍者武芸帳」をアニメと考えれば2作目だが)。押井守も今敏も入賞は果たしていない。
*****外国映画ベストテンについての雑感*****
朝日ベストテン映画祭1位の「長江哀歌」(キネ旬はジャ・ジャンクー好きっぽいし)、アカデミー外国語映画賞の「善き人のためのソナタ」、報知映画賞の「今宵、フィッツジェラルド劇場で」 (それにアルトマン追悼効果もあっただろう。「サラバンド」の公開が半年遅れていたらベストテン入りしたんじゃないかなあ・・・)と、外国映画1、2、3位も危なげなしな感じ。
「この映」1位の「デス・プルーフ」はテン落ち。
4位、5位とアカデミーノミネート作品が二つ続いて、やっぱり落ちたかアカデミー作品賞の「ディパーテッド」。
アカデミー作品賞受賞作のベストテン落ちは、ここ10数年くらいで私の覚えている限りでは「ブレイブハート」と「ビューティフル・マインド」に続いて三つめ。
上記二つはともかく「インファナル・アフェア」を観ている日本の評論家が今更、「ディパーテッド」を評価しないのは当然だろう。
*****個人賞についての雑感*****
個人賞はここも他の映画賞と比べて意外性なし。中でも加瀬くんは当然の受賞だったと思う。
ただ新人賞・・・・・蓮佛美沙子・・・ですかあ・・・
成海璃子ちゃんの方が絶対にすごいとおもうんだけどなあ
単に私が大林嫌いで市川準好きだからそう思うだけかもしれんけど
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その他の映画賞一覧は→こちらから
新人賞ですが夏帆はデビューが早いので対象外だったんでしょうかね。作品はかなり評価されてるので。
でじゃない、まさかの廉怫美沙子・・・!!えーっ!!全く眼中になかったです。成海璃子は東スポ映画大賞ノミネートからもスルーでした(笑)何なんでしょう(笑)
昨日成海主演のドラマを見たんですがドラマでの演技は「・・・」でした。是非一度ご覧あれ。
いつかどこか忘れたけど、キネ旬は出演3作目までが対象と読んだことがあります。成海璃子は一昨年までに「雨の町」「まだらの少女」「妖怪大戦争」「ウォーターズ」と出ていますからね。もう新人じゃないんだと思います。夏帆は知っている限りでは「ガメラ」と「ケータイ刑事」だけなんだけど、対象だったのでしょうかね。まあ僕は蓮佛美沙子もアリかなと思います。
うーむ
窪塚洋介が新人賞とったときってとっくに3作超えてた気もするけど・・・テレビと記憶がごっちゃになってるかな・・・
蓮佛美沙子も役者としての器はどんなもんなんでしょ
ただ大林宣彦のロリエロ妄想演出が炸裂してただけのようにも思えるのですが・・・まあ、顔は可愛いから新人賞くらいあげてもいいとは思いますが
けっきょく顔かよっっってところでコメントありがとうございました
なんいせよ2月5日が楽しみです。
ま、でもよくよく考えてみれば、「GO」は秋頃公開の作品でしたし、同じ年の「溺れる魚」とか春頃公開の作品ではまだ三作目くらいだったかもしれのせん。それにそもそもテレビには出ていたけど映画はそんなに出てなかったような気もします。
それにしても「GO」ってもう六年も前の作品なんですね。あれから窪塚くんも柴崎さんも行定監督もずいぶん変わられて・・・と、どうでもよくセンチメンタルになったところでコメントありがとうございました。
2/5楽しみです。キネ旬と映芸と秘宝だけは毎年(総決算号を)買ってます。カラーの違いが楽しいです。
邦画のベストテンの中で4本も出演している山本浩司は凄い。いつもは山下監督作品に出てたんだし、松ケ根にも出ていたら5本になったのにな~
なっといっても「河童のクゥ」を見逃してるのが痛いです・・・
イーストウッド3連覇の翌年はアジア映画が首位奪取、純粋な米国映画は7位後退で、大きな揺り戻しがきたのかな、という印象を強く持ちました。
また遊びに来ます!
アジア映画の第1位は1990年の「悲情城市」以来です。
非英語作品の第1位も96年の「イル・ポスティーノ」以来の11年ぶりだったりします。アメリカ映画のぱっとしない年は色々な国の映画がフィーチャーされて面白いです。
イーストウッド大将軍がどっかにいくと、とたんに群雄割拠の戦国乱世ですなあ