みんな! 「アベンジャーズ エンドゲーム」みて、ああ、今までのヒーロー映画ちゃんと見ておけばよかった!!って後悔しなかったかい!?
同じ失敗を繰り返さないためにも、「ゴジラ キングオブモンスターズ」を見る前に怪獣の予習忘れちゃいけないぞ
というわけでGKOMに登場するらしい4怪獣中3怪獣が現れるファッショナブルSF戦争映画「怪獣大戦争」を紹介するよ!
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ゴジラファン、特撮ファンに「怪獣大戦争」という映画の最大のバリューは名曲「怪獣大戦争マーチ」が聴けることだろう
メインタイトルでいきなりかかるこのマーチは伊福部昭のマーチの中で恐らく最も有名な曲だ。
この曲は怪獣映画初出というわけではなく、実はファーストゴジラ(昭和29年)でフリゲート艦隊出航シーンに流れている。劇伴曲と言うより港で見送りのブラスバンドが演奏しているような演奏だが。
また怪獣大戦争マーチの出だしの部分、この有名な曲の中でも一番有名な部分は、「宇宙大戦争」(昭和35年)の戦闘シーンでも聞くことができる。そしてその宇宙大戦争版マーチはシンゴジラのクライマックスシーンでも使われている
怪獣大戦争マーチは「ゴジラVSビオランテ」ですぎやまこういちが自衛隊の戦闘準備シーンでアレンジ版を演奏している。(クソ編曲クソ演奏だが)
とはいっても音楽面で見てもこの映画は怪獣大戦争マーチ以外はあまりおもしろくない。X星人のテーマはひたすら地味だし、ゴジラ、ラドン、キングギドラの各テーマは前作「3大怪獣地球最大の決戦」から変わっていないので新鮮さもない
そして音楽予算も減ったのか、肝心の怪獣大戦争マーチですらどうも演奏が薄っぺらい。正直「宇宙大戦争マーチ」の方が、圧倒的に演奏に迫力があっていい。(シンゴジラで宇宙大戦争の方を選んだのもわかる)
予算縮小がこのころの怪獣映画の痛い部分で、音楽ですらチープになったんだから、映像面はもっと悲惨
X星人の地球侵略の本気度を疑うような映像になってしまった。
X星人はゴジラ、ラドン、キングギドラを操って地球を攻撃するのだが、ゴジラとラドンは東京や大阪でなく山あいの山村で暴れまわる。そりゃ大切な我が家をつぶされた方には気の毒だが、あんな攻撃でよいのだろうか
一応ラドンとギドラは過去作品のストック映像を使って大都市破壊をかろうじておこなうがゴジラは郊外のみ。
正気に戻ったゴジラとラドンがキングギドラと最終決戦する場所も岩しかないような荒野で、怪獣の豪快さはほとんど見ることができない。
特撮的な見せ場の少なさに反比例してゴジラだけは無駄にノリノリで、「シェー」のポーズをウザいくらい決めまくり、キングギドラとの最終決戦では華麗なフットワークでボクシングの攻撃を見せてくれる。多分モハメド・アリの「蝶のように舞い蜂のように刺す」のパロディだろう。
そもそも空を飛んで光線を吐くキングギドラにボクシングなど何の意味もないと思うのだが、むしろそんなゴジラの攻撃に付き合ってあげるキングギドラの漢気というか、相手の技は全部食らってあげるプロレスラーと同じ思想を持っているのだろう。
そんなコメディタッチでゴジラ擬人化路線だが、本多猪四郎のゴジラも5作目でマンネリ打破のために頑張っていたのだと思う。
などなどよほどの怪獣ファンじゃないと観ていて辛い「怪獣大戦争」だが、ファッション映画として観れば、21世紀の今でもなおクールでカッコいい
見てくれX星人のこのビジュアル!スタートレックなんかよりずっとスタイリッシュ!
スタトレと言えばX星の男たちはスタートレック・ネクストジェネレーションのラフォージに影響を与えている可能性は大きい。
司令官は目を隠してるので誰かよくわからんが演じているのは土屋嘉男さんで、土屋さん史上最高のかっこよさだ。
土屋さんは東宝特撮だと「マタンゴ」や「ガス人間第一号」など影のある悪役で大活躍。その土屋さんもついに地球侵略の指揮官である。
黒沢映画だと七人の侍の嫁を野武士に差し出した百姓だったり、赤ひげ診療所での加山雄三の先輩先生だったりいい役が多いのだが、本多監督は深みのある悪で使う。
そしてなんといっても水野久美さん演じるX星人の女性!
クールアンドビューティーしかし恋してしまうと一途なギャップ萌え美人。
水野久美さんは「マタンゴ」の妖艶な悪女とこのX星人の2作だけで十分特撮史に残る。
もしかしてだけど、水野久美さんのX星人は、ブレードランナーのビジュアル的にはプリス、性格的にはレイチェルに影響を与えている可能性あり。なわけないか。
さあ次回は「ゴジラ エビラ モスラ 南海の大決闘」の紹介だ。お楽しみに!!
同じ失敗を繰り返さないためにも、「ゴジラ キングオブモンスターズ」を見る前に怪獣の予習忘れちゃいけないぞ
というわけでGKOMに登場するらしい4怪獣中3怪獣が現れるファッショナブルSF戦争映画「怪獣大戦争」を紹介するよ!
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ゴジラファン、特撮ファンに「怪獣大戦争」という映画の最大のバリューは名曲「怪獣大戦争マーチ」が聴けることだろう
メインタイトルでいきなりかかるこのマーチは伊福部昭のマーチの中で恐らく最も有名な曲だ。
この曲は怪獣映画初出というわけではなく、実はファーストゴジラ(昭和29年)でフリゲート艦隊出航シーンに流れている。劇伴曲と言うより港で見送りのブラスバンドが演奏しているような演奏だが。
また怪獣大戦争マーチの出だしの部分、この有名な曲の中でも一番有名な部分は、「宇宙大戦争」(昭和35年)の戦闘シーンでも聞くことができる。そしてその宇宙大戦争版マーチはシンゴジラのクライマックスシーンでも使われている
怪獣大戦争マーチは「ゴジラVSビオランテ」ですぎやまこういちが自衛隊の戦闘準備シーンでアレンジ版を演奏している。(クソ編曲クソ演奏だが)
とはいっても音楽面で見てもこの映画は怪獣大戦争マーチ以外はあまりおもしろくない。X星人のテーマはひたすら地味だし、ゴジラ、ラドン、キングギドラの各テーマは前作「3大怪獣地球最大の決戦」から変わっていないので新鮮さもない
そして音楽予算も減ったのか、肝心の怪獣大戦争マーチですらどうも演奏が薄っぺらい。正直「宇宙大戦争マーチ」の方が、圧倒的に演奏に迫力があっていい。(シンゴジラで宇宙大戦争の方を選んだのもわかる)
予算縮小がこのころの怪獣映画の痛い部分で、音楽ですらチープになったんだから、映像面はもっと悲惨
X星人の地球侵略の本気度を疑うような映像になってしまった。
X星人はゴジラ、ラドン、キングギドラを操って地球を攻撃するのだが、ゴジラとラドンは東京や大阪でなく山あいの山村で暴れまわる。そりゃ大切な我が家をつぶされた方には気の毒だが、あんな攻撃でよいのだろうか
一応ラドンとギドラは過去作品のストック映像を使って大都市破壊をかろうじておこなうがゴジラは郊外のみ。
正気に戻ったゴジラとラドンがキングギドラと最終決戦する場所も岩しかないような荒野で、怪獣の豪快さはほとんど見ることができない。
特撮的な見せ場の少なさに反比例してゴジラだけは無駄にノリノリで、「シェー」のポーズをウザいくらい決めまくり、キングギドラとの最終決戦では華麗なフットワークでボクシングの攻撃を見せてくれる。多分モハメド・アリの「蝶のように舞い蜂のように刺す」のパロディだろう。
そもそも空を飛んで光線を吐くキングギドラにボクシングなど何の意味もないと思うのだが、むしろそんなゴジラの攻撃に付き合ってあげるキングギドラの漢気というか、相手の技は全部食らってあげるプロレスラーと同じ思想を持っているのだろう。
そんなコメディタッチでゴジラ擬人化路線だが、本多猪四郎のゴジラも5作目でマンネリ打破のために頑張っていたのだと思う。
などなどよほどの怪獣ファンじゃないと観ていて辛い「怪獣大戦争」だが、ファッション映画として観れば、21世紀の今でもなおクールでカッコいい
見てくれX星人のこのビジュアル!スタートレックなんかよりずっとスタイリッシュ!
スタトレと言えばX星の男たちはスタートレック・ネクストジェネレーションのラフォージに影響を与えている可能性は大きい。
司令官は目を隠してるので誰かよくわからんが演じているのは土屋嘉男さんで、土屋さん史上最高のかっこよさだ。
土屋さんは東宝特撮だと「マタンゴ」や「ガス人間第一号」など影のある悪役で大活躍。その土屋さんもついに地球侵略の指揮官である。
黒沢映画だと七人の侍の嫁を野武士に差し出した百姓だったり、赤ひげ診療所での加山雄三の先輩先生だったりいい役が多いのだが、本多監督は深みのある悪で使う。
そしてなんといっても水野久美さん演じるX星人の女性!
クールアンドビューティーしかし恋してしまうと一途なギャップ萌え美人。
水野久美さんは「マタンゴ」の妖艶な悪女とこのX星人の2作だけで十分特撮史に残る。
もしかしてだけど、水野久美さんのX星人は、ブレードランナーのビジュアル的にはプリス、性格的にはレイチェルに影響を与えている可能性あり。なわけないか。
さあ次回は「ゴジラ エビラ モスラ 南海の大決闘」の紹介だ。お楽しみに!!