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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス [ガーディアンズをさしおいて熱くさせるマイケル・ルーカーさんに]

2017-05-22 01:22:12 | 映評 2013~
85点 (5点はマイケル・ルーカーさんに敬意を表して)
監督:ジェームズ・ガン
出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、マイケル・ルーカー、カート・ラッセル
5/20 TOHOシネマズ六本木で鑑賞

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前作と同じ監督キャストで、きっちり面白く作られていてまずは満足。
今回はシリーズにおけるつなぎのエピソードという印象。
それでも、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々はそれぞれ個性を発揮して面倒を起こし笑わせ困らせ暴れまくるし、なんといってもマイケル・ルーカー演じる青い顔のヨンドゥが今回は美味しいところをかっさらい大感動させてくれるのだ。
1作目のように泣くことはなかろうと思っていたらまさかの涙再び
とはいえ、このシリーズの真価が問われるのは三作目だろう。そこでこれまで以上にぶっ飛べば伝説のシリーズになるに違いない。

前作があまりにも傑作だったので、比べてしまうと色々粗はある
前作はガーディアンズ・オブ・ギャラクシー結成までの物語だからストーリーの着地点はしっかりしている。対して今回は言わばガーディアンズの安定期の話になるのでチームとしての成長を描くのは難しいのだ。
また、前作はただのドタバタ冒険活劇としても秀逸な脚本だったと思う。インフィニティストーンという、なんだかよくわからんがすごくヤバイやつが、いわゆる「マクガフィン」として機能し、あれを奪え、守れ、渡すな、取り返せ、と物語は常にそれを核として展開していき、それが最後に悪を倒しガーディアンズ・オブ・ギャラクシー結成につながるという、冒険活劇のお手本のような脚本だった。
対して今作では、ナントカ電池をきっかけに色々な事件は起こるものの、物語の主要テーマである、家族の物語とは全く関係なく、見せ場作りのアイテムとしてしか機能しない。
スターロードの父があの電池を狙うような物語にすればだいぶ違ったかもしれない。

とはいうものの、やっぱりガーディアンズたちの倫理観ゼロ、知性超低空、トラブルが無ければ自分でトラブルを起こす問題児な暴れっぷりは、観ていてやっぱり楽しい。
ギャグセンスも、アクションセンスも、そこらのCGアクション映画よりはるかに上
シリアスになれば必ずギャグで落とすところも大好きだ
第3作で変にまとめようとせず、もっともっとぶっ飛んで欲しい

ロケットとグルートのコンビはやっぱり最高。
エンドクレジット後のグルートも最高。
クリス・プラットは「マグニフィセント・セブン」セットで俺的ベストアクターにノミネート
でも何より今回はマイケル・ルーカーだな。熱いよ、あんた
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