山形大学映研での映画作りに本腰入れ始めた94年~95年。
この2年で14作品を撮り、同じぐらいの数の他のメンバーの作品に関わった。多分、最も青春花盛りだった時期である。
1995年 私的ベスト(劇場鑑賞作品)
外国映画ベストテン (劇場新作鑑賞本数 33)
1位 恋する惑星 (ウォン・カーウァイ)
2位 フォレスト・ガンプ 一期一会 (ロバート・ゼメキス)
3位 ブルースカイ (トニー・リチャードソン)
4位 ザ・ペーパー (ロン・ハワード)
5位 リアリティ・バイツ (ベン・スティラー)
6位 ブロードウェイと銃弾 (ウディ・アレン)
7位 クイズショウ (ロバート・レッドフォード)
8位 スター・トレック ジェネレーションズ (デイヴィッド・カーソン)
9位 ゴッド・ギャンブラー完結篇 (バリー・ウォン)
10位 レオン (リュック・ベッソン)
日本映画ベストテン (劇場新作鑑賞本数 24)
1位 耳をすませば (近藤喜文)
2位 ガメラ 大怪獣空中決戦 (金子修介)
3位 Love Letter (岩井俊二)
4位 東京兄弟 (市川準)
5位 ひめゆりの塔 (神山征二郎)
6位 遥かな時代の階段を (林海象)
7位 午後の遺言状 (新藤兼人)
8位 2112年 ドラえもん誕生 (米谷良知)
9位 GONIN (石井隆)
10位 人造人間ハカイダー (雨宮慶太)
1994年 私的ベスト(劇場鑑賞作品)
外国映画ベストテン (劇場新作鑑賞本数 53)
1位 ハード・ターゲット(ジョン・ウー)
2位 日の名残り (ジェームズ・アイヴォリー)
3位 から騒ぎ (ケネス・ブラナー)
4位 レッド・ロック 裏切りの銃弾 (ジョン・ダール)
5位 蜘蛛女 (ピーター・メダック)
6位 シンドラーのリスト (スティーブン・スピルバーグ)
7位 エイジ・オブ・イノセンス (マーティン・スコセッシ)
8位 マンハッタン殺人ミステリー (ウディ・アレン)
9位 ウェディング・バンケット (アン・リー)
10位 ショートカッツ (ロバート・アルトマン)
日本映画ベスト5 (劇場新作鑑賞本数 16)
1位 我が人生最悪の時 (林海象)
2位 男はつらいよ 拝啓、車寅次郎様 (山田洋次)
3位 ペインテッド・デザート (原田眞人)
4位 ヌードの夜 (石井隆)
5位 さくら (神山征二郎)
*****
95年は他に「ショーシャンクの空に」「エド・ウッド」「アポロ13」などが公開され評価された年だったがそれらは自分的にはあまりツボに入らなかった。
スタートレックと007の両シリーズが復活した年でもある。テンには入れてないが「007ゴールデンアイ」はピアース・ブロスナンのシリーズでは一番好きだ。
割とアンチも多い「フォレスト・ガンブ」だが私は素直に感動した。だが何よりウォン・カーウァイとの出会いが衝撃だった。
「ゴッド・ギャンブラー完結編」は初めてユンファをスクリーンで観た作品である。
95年、日本映画は質的にかなり充実していた印象がある。岩井俊二の「Love Letter」は当時は凄く好きだったが、「リリィ・シュシュ」や「花とアリス」を観た今となっては、浅く甘く物足りなく感じる。「東京兄妹」は逆にもっと上にしとけば良かったと思うくらい今でも楽しめる。
94年は、「日の名残り」より「ハード・ターゲット」を堂々と上位にしていたのか・・・いつからこの熱いスピリットを失ってしまったんだろう。ハードボイルド系、フィルム・ノワール系が好きだったこのころ、「レッド・ロック」や「蜘蛛女」といった作品に熱狂したが、その下の面々を見るとスピルバーグ、スコセッシ、アレン、アン・リー、アルトマン、わお。こうして見るといい時代だったのだな。
この年は他に「ピアノ・レッスン」「さらば我が愛 覇王別妃」「パルブ・フィクション」「スピード」などが評価された。
「パルプ・フィクション」に全くのれず、以来、いまだにタランティーノアレルギーである。(デス・プルーフは面白かったけど)。「ピアノ・レッスン」も個人的には好きになれなかったが、サントラは今もうちのコンポでよく鳴り響く愛聴版である。何故この音楽がアカデミーで候補にもならなかったのか?
94年は何故か日本映画を全然観ていない。・・・が、実を言うとこの年より2年にわたり山形のミューズという映画館で小津安二郎全作上映イベントが始まり、他に、小林正樹やら木下惠介やら黒澤明やらもセットで上映され・・・はっきしいって新作日本映画より、小津作品他のクラシック日本映画見ている方がよっぽど面白かったのだ。
それでも「我が人生最悪の時」に始まる林海象&永瀬正敏の濱マイクシリーズは面白かった。心から楽しんだ。やっぱハード・ボイルドorフィルム・ノワール好きだったのだな。「ヌードの夜」はもっと上の順位でしかるべき傑作だったが、当時は石井隆の濃い世界観に若干の拒絶反応を示していた。
*****
参考
1995
アカデミー賞 「フォレスト・ガンプ」
キネマ旬報日本映画第1位 「午後の遺言状」
キネマ旬報外国映画第1位 「ショーシャンクの空に」
1994
アカデミー賞 「シンドラーのリスト」
キネマ旬報日本映画第1位 「全身小説家」
キネマ旬報外国映画第1位 「ピアノ・レッスン」
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この2年で14作品を撮り、同じぐらいの数の他のメンバーの作品に関わった。多分、最も青春花盛りだった時期である。
1995年 私的ベスト(劇場鑑賞作品)
外国映画ベストテン (劇場新作鑑賞本数 33)
1位 恋する惑星 (ウォン・カーウァイ)
2位 フォレスト・ガンプ 一期一会 (ロバート・ゼメキス)
3位 ブルースカイ (トニー・リチャードソン)
4位 ザ・ペーパー (ロン・ハワード)
5位 リアリティ・バイツ (ベン・スティラー)
6位 ブロードウェイと銃弾 (ウディ・アレン)
7位 クイズショウ (ロバート・レッドフォード)
8位 スター・トレック ジェネレーションズ (デイヴィッド・カーソン)
9位 ゴッド・ギャンブラー完結篇 (バリー・ウォン)
10位 レオン (リュック・ベッソン)
日本映画ベストテン (劇場新作鑑賞本数 24)
1位 耳をすませば (近藤喜文)
2位 ガメラ 大怪獣空中決戦 (金子修介)
3位 Love Letter (岩井俊二)
4位 東京兄弟 (市川準)
5位 ひめゆりの塔 (神山征二郎)
6位 遥かな時代の階段を (林海象)
7位 午後の遺言状 (新藤兼人)
8位 2112年 ドラえもん誕生 (米谷良知)
9位 GONIN (石井隆)
10位 人造人間ハカイダー (雨宮慶太)
1994年 私的ベスト(劇場鑑賞作品)
外国映画ベストテン (劇場新作鑑賞本数 53)
1位 ハード・ターゲット(ジョン・ウー)
2位 日の名残り (ジェームズ・アイヴォリー)
3位 から騒ぎ (ケネス・ブラナー)
4位 レッド・ロック 裏切りの銃弾 (ジョン・ダール)
5位 蜘蛛女 (ピーター・メダック)
6位 シンドラーのリスト (スティーブン・スピルバーグ)
7位 エイジ・オブ・イノセンス (マーティン・スコセッシ)
8位 マンハッタン殺人ミステリー (ウディ・アレン)
9位 ウェディング・バンケット (アン・リー)
10位 ショートカッツ (ロバート・アルトマン)
日本映画ベスト5 (劇場新作鑑賞本数 16)
1位 我が人生最悪の時 (林海象)
2位 男はつらいよ 拝啓、車寅次郎様 (山田洋次)
3位 ペインテッド・デザート (原田眞人)
4位 ヌードの夜 (石井隆)
5位 さくら (神山征二郎)
*****
95年は他に「ショーシャンクの空に」「エド・ウッド」「アポロ13」などが公開され評価された年だったがそれらは自分的にはあまりツボに入らなかった。
スタートレックと007の両シリーズが復活した年でもある。テンには入れてないが「007ゴールデンアイ」はピアース・ブロスナンのシリーズでは一番好きだ。
割とアンチも多い「フォレスト・ガンブ」だが私は素直に感動した。だが何よりウォン・カーウァイとの出会いが衝撃だった。
「ゴッド・ギャンブラー完結編」は初めてユンファをスクリーンで観た作品である。
95年、日本映画は質的にかなり充実していた印象がある。岩井俊二の「Love Letter」は当時は凄く好きだったが、「リリィ・シュシュ」や「花とアリス」を観た今となっては、浅く甘く物足りなく感じる。「東京兄妹」は逆にもっと上にしとけば良かったと思うくらい今でも楽しめる。
94年は、「日の名残り」より「ハード・ターゲット」を堂々と上位にしていたのか・・・いつからこの熱いスピリットを失ってしまったんだろう。ハードボイルド系、フィルム・ノワール系が好きだったこのころ、「レッド・ロック」や「蜘蛛女」といった作品に熱狂したが、その下の面々を見るとスピルバーグ、スコセッシ、アレン、アン・リー、アルトマン、わお。こうして見るといい時代だったのだな。
この年は他に「ピアノ・レッスン」「さらば我が愛 覇王別妃」「パルブ・フィクション」「スピード」などが評価された。
「パルプ・フィクション」に全くのれず、以来、いまだにタランティーノアレルギーである。(デス・プルーフは面白かったけど)。「ピアノ・レッスン」も個人的には好きになれなかったが、サントラは今もうちのコンポでよく鳴り響く愛聴版である。何故この音楽がアカデミーで候補にもならなかったのか?
94年は何故か日本映画を全然観ていない。・・・が、実を言うとこの年より2年にわたり山形のミューズという映画館で小津安二郎全作上映イベントが始まり、他に、小林正樹やら木下惠介やら黒澤明やらもセットで上映され・・・はっきしいって新作日本映画より、小津作品他のクラシック日本映画見ている方がよっぽど面白かったのだ。
それでも「我が人生最悪の時」に始まる林海象&永瀬正敏の濱マイクシリーズは面白かった。心から楽しんだ。やっぱハード・ボイルドorフィルム・ノワール好きだったのだな。「ヌードの夜」はもっと上の順位でしかるべき傑作だったが、当時は石井隆の濃い世界観に若干の拒絶反応を示していた。
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参考
1995
アカデミー賞 「フォレスト・ガンプ」
キネマ旬報日本映画第1位 「午後の遺言状」
キネマ旬報外国映画第1位 「ショーシャンクの空に」
1994
アカデミー賞 「シンドラーのリスト」
キネマ旬報日本映画第1位 「全身小説家」
キネマ旬報外国映画第1位 「ピアノ・レッスン」
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この企画、とても興味深く読ませてもらっています。
ぜひ続けてください。
ありがとうございます。
誰にも見向きもされずに、ひっそりとゆっくりと続けていく企画のつもりでしたが、そういうこと言われると、うれしくなってしまい、97-96の私的ベスト記事を書いてしまいました。