こんにちは。駿台ミシガンです。
突然ですが、「刑事コロンボ」ってご存じですか。ミステリーなのに、最初に殺人シーンが出てきます。だから見ている側は犯人もトリックもすべて知っているんです。このドラマの見どころは、完全犯罪を狙ったトリックを刑事がどう解き明かしていくか。言ってみれば、最初に結論を述べてしまって、その結論へと運ぶ論理を楽しませるわけです。
「幸福の黄色いハンカチ」は言わずと知れた山田洋次監督の名作。予告編にラストシーンが出てきます。DVDのパッケージもラストシーンです。結末は最初からばらしているんです。「でも泣かせるよ!」という監督の挑戦ですね。何が起こるかではなく、そこまでをどう描くかに焦点を絞っているわけです。
小論文もこれと同じですね。どんでん返しの意外な結論なんか要りません。最初に提示した結論を、採点者は「ほう、どうここへ持っていくのかな?」と思いながら読んでいくわけで、その道筋で読む側をうならせればいいんです。その論理の筋道が見どころとなるわけです。
と、テレビでリバイバルの「刑事コロンボ」(現在アメリカで放送中)を見ながら、そんなことを考えたりしています。
駿台ミシガン国際学院(HO)