先日、中堅出版取次の「太洋社」が倒産し、大手書店「芳林堂」を含む多くの書店の連鎖倒産を引き起こしました。特に地方や個人経営の書店が苦境に立たされ、本屋さんが1件も無い「書店空白地帯」の増加が問題になっています。Amazonがあるから、電子書籍が普及したから、スマートフォンで情報は得られるから・・・書店が苦境に立たされる理由はいくつもありますが、日本同様に出版不況にあえいでいたアメリカでは、2015年から書店も書店売上高も増加し、独立系書店を中心に復活の兆しがあるそうです。日本とは出版流通の仕組みが異なりますが、どのような戦略が功を奏したのか、大変興味深い事象です。
書店で平置きのベストセラーに目をやったり、手に取って装丁を眺めたりする楽しみを失いたくないものです。最近は時間がなくてネット購入していた書籍も、書店で購入して、少しでも売り上げに貢献しようと思います。
(con)