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ヨーロッパ在住の小学生に中学受験の勉強をオススメする3つの理由

2021年08月16日 | 【海外校 ヨーロッパ地区】

駿台ミュンヘン校の講師のT・Sです。私は駿台ミュンヘン校に勤務をする前、首都圏の私立中高一貫校で教員をしていました。その経験と駿台ミュンヘン校での経験を踏まえて、海外在住の小学生、特にヨーロッパ在住の小学生が、中学受験の勉強をすることのメリットについて書きたいと思います。

想定している読者の方は、

・中学受験をするかどうか悩んでいる保護者の方

・お子様が日本人学校、インターナショナルスクール、現地校での学習内容をほぼ理解できていて、お子様により発展的な学習をさせてあげたいと思っている保護者の方

です。

大都市圏に住んでいた方を除けば、中学受験という言葉に縁がないご家庭が多いかと思います。そのようなご家庭にとっては、帰国先の地元の公立中学校に進学し、高校に進学する際に公立高校や国私立高校を受験するという流れが一般的な流れになるかと思います。その場合には、中学受験の勉強をする必要なんてないと思われるはずです。実は、中学受験をしなくても、小学生のときに中学受験の勉強をしておくと、進路の選択の幅が広がる可能性が高くなります。今回の記事では、私がそのように考えるに至った3つの理由を書いていきたいと思います。この記事を最後までお読みいただくと、実際に中学を受験しなくても、中学受験用の勉強をしておくだけで将来的に多くの恩恵を受けることができることを感じていただけると思います。

 

1. 帰国生だけが受験可能な入試が存在する

1点目のメリットは、中学受験の勉強に取り組み始めかつ成績が伸びてきた場合に、帰国生だけが受験可能な入試を受験することが可能なことです。

中学受験をする場合、受験可能な期間は都道府県によって概ね決められており、受験会場についても概ね中学校の校舎となっています。しかし、ヨーロッパ在住の小学生は、日本で学習をしている小学生と同じ時期及び場所で受験をできることに加え、彼ら彼女らとは異なる時期・場所で受験をすることができます。

例えば、帰国生入試をロンドンやデュッセルドルフで実施している中学校があります。当該地域のコロナウイルスの感染者が多く移動制限が課されている場合には、オンラインでの受験を認めてもらえる場合が多いです。これは海外在住の小学生ならではの特権です。また、受験のために小学6年の冬に帰国した際にも、12月や1月に帰国生だけが受験可能な試験に挑戦をすることができます。

以上のように実際に中学受験をする場合にもヨ-ロッパ在住の小学生にメリットがあります。しかし、実際に受験をしなくても、メリットがあるのです。そのメリットについて言及していきます。

 

2. 先取り学習により高校受験にスムーズに移行できる

2点目のメリットは、中学受験の勉強に取り組むことにより、公立中学校で学習する内容の先取り学習ができることです。

中学校の受験科目は、4科目(国語、算数、理科、社会)か2科目(国語、算数)のいずれかの場合が多いです。帰国子女を対象とした試験の場合には、3教科(国語、算数、英語)や1教科(英語のみ)という場合もあります。いずれの教科の学習内容も中学で学習する内容の先取り学習になっています。

大学入試においては、いずれの教科においても出題範囲が定められています。範囲が決まっている以上、全ての範囲の学習を早く完了した方が大学受験に有利になることは明白です。私立大学受験でも有利になりますが、受験科目数が多い国公立大学を受験する場合であれば、さらに先取り学習の効果が高まるでしょう。

中高一貫校では公立の中学や高校と比較して遥かに進度の速いカリキュラムが組まれています。学校によって、その進度に差はありますが、数学と英語に関しては、中2まで公立中で学ぶ中学3年間分の内容を学び、中3から高2にかけて公立高校で学ぶ高校3年間分の内容を学び、高校3年生の1年間を総復習に使うというカリキュラムが多いです。

なぜ、中高一貫校がそのような先取り学習を実施できるのでしょうか。それは、そのような学校に入学する生徒は、小学生のときに中学受験の勉強を通して公立の中学校で学習する内容の一部を既に学習しているからです。

中学を実際に受験しなかったとしても、小学生のときに中学受験の勉強をしておくと、中学生になったときに、中学校で学ぶ内容を容易に理解できるようになり、その結果として、高校受験の勉強に余裕をもって取り組むことができます。

 

3. 知的好奇心が充足される

3点目のメリットは、知的好奇心が満たされるということです。中学受験勉強の内容は、日本人学校、インターナショナルスクール、現地校のテストでいつも高得点を取得しているお子様の知的好奇心をきっと刺激するはずです。

例えば、中学受験の国語では、公立中学校で学ぶ国文法の大半を学習します。主語、述語、修飾語はもちろんのこと10種類の品詞についても学びます。そうすることによって、文章の構造が把握できるようになり、結果として読解力はもちろんのこと文章作成力も身に着けることができます。

国語以外の教科における入試問題にも、問題を解く過程に学ぶ楽しさや面白さが含まれています。その楽しさや面白さが、子供のもっと学びたいという知的好奇心を刺激してます。

 

まとめ

中学受験の勉強をしたからといって、必ずしも中学受験をする必要はありません。高校受験への準備として中学受験の勉強を活用することももちろん可能です。後者の場合には、国語、算数、理科、社会の全ての学習をする必要はありません。いずれかの教科のうち、お子様が好きな教科に挑戦してもらい、もし、楽しんで取り組んでいるようだったら、教科数を増やしていくということも可能です。

駿台ミュンヘン校では、中学受験の勉強を講師1名対講生徒様2名の個別指導で実施しています。そのため、お子様の現在の学力及び長期的な目標をお伺いした上で、最適な学習プランを提示することが可能です。具体的な教材をお見せしながら、学習内容をご提案することも可能です。無料体験授業もご受講いただけます。ご興味がある方は以下のメールアドレスまでご連絡ください。

muenchen@sundai-kaigai.jp

 

駿台ミュンヘン校 T・S

 

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