マクドナルドは、米国はもとより世界中に店舗があるハンバーガーチェーンです。ハンバーガーを世界的なファーストフードとして普及させたことで、もはやアメリカを象徴するグローバル企業になっています。主力商品であるビッグマックの値段を比較することで消費者物価の指標とする『ビッグマック指数』なども有名ですが、グローバルな影響力を昔から与え続けています。
味のみならず、様々な所で影響力を及ぼしてきたマクドナルドについては、有名な二つの映画があります。
⓵『ファウンダー』(2017)
マクドナルドの創業者はマクドナルド兄弟ですが、この映画では兄弟の合理的なファーストフード店運営に偶然目をつけたレイ・クロックが主人公です。彼がマクドナルドの本格的なフランチャイズ化を提案し、全米に広がっていきますが、やがて兄弟との溝が深まります。そして兄弟を追い出し、自分こそが「ファウンダー」(創業者)と名乗ります。視点については賛否のある映画ですが、ビジネスと人情の対立構図をわかりやすく描いています。
②『スーパーサイズ・ミー』(2004)
ファーストフードが健康に悪いことを検証するため、1日3食1ヶ月マクドナルドのメニューを食べ続けるという体当たりドキュメント映画です。監督自らが実験台となり、医師や栄養管理士のアドバイスのもと企画が進んでいきますが、どんどん体には異常が生じてきます。最終的に体重・体脂肪率などが大幅に増え、躁うつ病を発症します。怖いのは、数日間の嫌悪感を過ぎると麻薬を欲するように中毒性が出てくることです。鑑賞後には絶対にファーストフードを食べようと思わなくなってしまうはずです。
いずれも忖度なしにマクドナルドの否定的側面を扱っているので、マクドナルドの純粋なファンにはお勧めできないかもしれませんが…。
コロンバス校
D.A.