こんにちは。駿台ミシガンです。
春になり、あちらにもこちらにも、鳥たちがいっせいにさえずりだしました。こうしたさまを「百千鳥(ももちどり)」といいます。春の季語もなっています。
日本語には鳥がさえずる様子を表したことばがいくつもあります。たとえば、「雀合戦(すずめ・がっせん)」。夕暮れに電線にとまった一列のスズメたちが、やいのやいのと盛んにさえずる様子をいいます。「閑古鳥が鳴く」 「ツルの一声」「キジも鳴かずば撃たれまい」など、ことわざの世界でも鳥たちは実によくさえずっています。
さて、ここ米国ではメジャーリーグが開幕し、「鳥」チーム連も奮戦しているようです。そこで、ことわざの「天は二物を与えず」を鳥に重ねてみたいと思います。美しい赤い翼を持つ在セントルイスのカージナルはとても愛らしい声でさえずりますし、黒と山吹色の対比が鮮やかな在ボルチモアのオリオールの声はとても軽やかです。季節の初めにはたどたどしい鳴き方の鳥たちは、さえずり方を学んでいくのか、徐々にうまくなっていきます。ですから、二物のうちの一物は、努力で勝ち得たものだとも言えそうですね。
そうした鳥たちと同様に、みなさんもまた、つばさを持っています。みなさんのつばさは、未来に向かって飛ぶ、すてきなつばさです。そして、みなさんの場合はさえずりではなく、<勝利の雄叫び>とも言えましょうか、これもまた、みなさんの努力で勝ち得るものです。
春になり、心新たに学ぶ季節の始まりです。力強く羽ばたいていきましょう。
駿台ミシガン校 S.T
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