すずりんの日記

動物好き&読書好き集まれ~!

オレ様化する子どもたち。

2023年03月03日 | 本・映画など


この本、以前読んだ、
「下流志向」という本に
載っていて購入しました。


下流志向。 - すずりんの日記

下流志向。 - すずりんの日記

教育関係で気になる本を見ると、内田樹氏が書いたものだった、ということが最近、多いんですよね〜。今回の本で、なるほど〜!と思ったのは、「日本は、子どもの家庭内労働...

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内容としては、「下流志向」と同じく、
子どもたちが消費者の1人として、
教師の授業が自分に価値のあるものか、
という目線になっているから
「オレ様化」している、ということですね。

この本の後半に、この時代に
教育を語る方々に対しての
筆者の意見が書かれているんですよ。

今の教師と生徒の関係が個と個の、
対等の関係であり交換関係と
なっていることが、各地で起きている、
学級崩壊の原因の一つである、と
断じているわけで、私も
それに関しては、全く異論は無いんです。

でも、私、この本を読んで感じたのは、
「子どもたち一人一人の
実態に応じた教育を」と叫ぶ人と
「子どもたち一人一人に合わせ過ぎの
教育には反対だ」と言う人とは、
そもそも、想像している子どもたちの姿が
違うような気がする、ということなんです。

もしくは、個別での指導と集団への指導とで
想定している指導方法が違う、
とも言えると思います。

例えば、発達障害を疑われていて
でも集団と同じ教室で
授業を受けている子どもの場合、
教師が、「集団と同じ時間配分での学習、
同じ声かけしかしません」というのは
間違ってますよね。
こういう場合は、この子どもの
実態に応じた声かけをすべきです。

でも、明らかに、教師に、
「面白い授業をしてくれないと
勉強してあげないよ」という態度の
子どもたちのクラスでは
子どもたち一人一人に
引っ張られ過ぎの授業をしてしまうと
授業やクラスが崩壊してしまいます。

「子どもたち一人一人の
実態に応じた教育」も、
「子どもたち一人一人に
引っ張られない教育」も、
現場の教員は、どちらも
できなきゃダメだし、
どちらか一方に傾いてはダメだと
私は思いました。

興味のある方は、ぜひ一読を。










コメント
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