私は、仕事をする上での「責任」は、
どんなに下っ端の仕事でも、
大なり小なり、発生するし、
その所在は、明確にするべきだと思います。
その責任の所在を明確にしてこそ、
ただ単に、責任を個人に押し付けるのではなく、
その仕事を行った全員での
連帯責任を取る意味があると思います。
つまり、連帯責任とは、
「誰も責任を取らない」というふうな、
責任の所在を曖昧にすることではなく、
「皆が平等に責任を取る」という、
全員が、自分が自分の関わった仕事に
責任を取る、という責任感を持つことだと思います。
先日、こんなことがありました。
私は、職員さんの指示で、
数千件の封入封緘作業を行っていました。
封入する書類に手違いが無いように、
書類を入れてから、再度、
中の書類を確認し、封をしていきます。
封入する人と、再確認して封緘していく人に分けて、
作業は順調に進み、封入は全体の3分の2ほど、
封緘は全体の3分の1ほどが終了しました。
その間、職員さんは、もちろん、
逐一、状況を把握していました。
で、作業を始めてから3日目、
送付する書類を1枚入れ忘れていることがわかりました。
急遽、閉じた封筒を全て開封し、
新しい封筒に宛名シールを貼り直し、
入れ直す作業が始まりました。
その時間のロス、数千枚の封筒と宛名シール、
それらがムダになった責任は誰にあるのでしょう。
うちの職場は、元・公務員が多いからか、
責任の所在を曖昧にしがちです。
常に、職員さんやその上司が
その作業を見ているにも関わらず、
封入する書類が1枚少ないことに誰も気づかずに
3日も経ってしまっていました。
たかが「封入作業」。
しかし、こんな体質で良しとしているうちの組織が、
外部からどう見られることになるか。
そう思っている人が数多く居る組織であることを願います。